原宿バッド・エンジェルスの画
『原宿バッド・エンジェルス』のカバー全体。
今回も『原宿ブルースカイヘブン』の文庫本と同じ、
漫画家のみずたまことさんにお願いした。
みずたさんは、『湘南爆走族』の漫画家、吉田聡さんの
アシスタントを永年やってきただけに、
繊細な不良たちの画を描く。
バイクの画も細部にわたって完璧に描く。
出版社のほうから、漫画家の候補を上げてもらって、
俺はみずたさんの画が気に入って依頼した。
写真を見せただけで、当時の空気、世界観、
細かいディテールまで完璧に描いてくれた。
小説の内容は、昭和の古き良き時代の不良の物語。
無骨で単純。人と人の繋がりを大事にする。
不良だけど、人を思いやる心がある。
今じゃ考えられない数の暴走族が走りまわる豪快さ。
アタマが号令をかければ、何百人の男たちが動く醍醐味。
仲間を大事にするかわりに彼女を泣かせてしまうが、
熱く、前向きに、真っ直ぐに生きてきた男たち。
その時代に生きてきた人は懐かしく、
その時代を知らない人は、きっと驚く。
とにかく読んでみてから、浸ってください。
あの時代を……。
では、また