撮影日記 第一弾!! | 遠藤夏輝オフィシャルブログ by Ameba

撮影日記 第一弾!!

4日から始まった『(仮題)東京不良少年伝説』の映画の撮影は、

10日の深夜、クランクアップした。

誰もが信じられない短時間で撮り終えたことは、監督の技でも

あるし、一丸となって臨んだ制作スタッフの力も大きい。そして、

役者さんたちの意気込みだろう。


4日に撮影現場に行ったが、順調に進み、静かなはじまりとな

った。が、しかし……。


5、6、7日は現場に行かなかったけど、プロデューサーから入

る連絡は、○○くんが乱闘シーンで顔に怪我をしました。○○

くんが足を折りました。○○くんが倒れました。そんな電話ばか

りだった。

その場にいなくても、激しい乱闘シーンを撮っているのだろう、と

想像してしまう。かなりリアルなカットが撮れただろうが、役者さ

んたちの怪我が心配だった。


でも、不幸中の幸いというべきか、大事には至らず、撮影を続行

できることに、ホッと胸を撫で下ろす。


「これ以上、怪我人を出さないようにくれぐれも気をつけてくださ

い」俺はそれしか言えず、遠くから見守ることしかできなかった。

現場に行くことに、誰が止めるわけでもなく、誰に遠慮するわけ

でもなかったが、気を遣わせることになる。原作者はあまり顔を

出さないほうがいいだろう。と自分で決めていた。


8日に顔を出したけれど、これ以上、怪我人を出さないように、と

祈りながら撮影現場に立っていた。


普段は優しく寡黙で静かな男。だが一度キレると豹変する千藤。

千藤役の○○くんは、それを見事に演じている。彼の感性は凄

いと思った。彼はスターになる素質をすでに持っている。


乱闘シーンは、彼が演じているからカッコいいという言葉に尽き

るが、本当の喧嘩のようにリアリティがあった。

そして、日を追うごとに、一人ひとりがその役にはまっていくのが

分かった。みんな完全にその人物になりきっていった。


ヒロインは恵里子そのものだった。演技を超えているように思え

て、当時を想い出し、モニターを見つめながら何度も胸を熱くした。


脇を固める役者たちも、ぴったりはまっていて、主役を盛り立て

ていた。


主役の演技に触発されるように、敵役や他の役者たちも、最大限

の力を発揮しているんだろう、と予測できて、何も言うことはなかっ

た。特に乱闘シーンは、撮影とはいえ、その迫力に身体中が熱く

なって、自分で興奮しているのが分かった。恐れ入った。頭が下

がる。プロデューサーたちとそんな会話を交わした。


そしてこの日は、監督の要望で、当時のバイクやクルマを揃えた

いという相談があったので、地元の旧車会の後輩たちに声をかけ

応援を頼んだ。最初は4台ぐらいで、と考えていたようだが、

「監督、エンターテイメントやるんなら、徹底的にやってやろうじゃ

ん。300台ぐらい集めようか?」俺の不良魂にも火がついていた。

場所の都合もあって、バイク20台と6台の族車が集まった。

スカイライン(ハコ型のGTR)やチェリー、ローレル、サバンナGT

など。バイクは、マッハⅢや、W1などなど。綺麗に改造した名車

といえるバイクやクルマが集まった。


現場を見にきていた配給会社の宣伝の人も、さすがに度肝を抜か

したようで、かなり興奮していた。



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脇を固める3年の番長グループ。主役との壮絶な乱闘シーンが

終わった直後。血糊が付いたまま。

今回の映画は学生鞄や、中ランとボンタンにも拘った一つ。彼ら

もよく似合って板についている。千藤役の主役が大きいので、

それに合わせてみんなもデカイ。俺小さい……トホホ

左から、藤堂瞬(大塚俊正役)くん。水野直(柴田恵二役)くん。

右端が、内田浩一(立花京介役)くん。敵対していた先輩たちは

マジでこんな感じだったなぁ……。

彼らの演技も乱闘シーンも迫力は十分で、千藤を追い詰めてい

った。


そして、千藤の最大のライバルの一人。一年のときの番長で、

千藤にタイマンで負けて、恨みを抱き続ける加藤翔(井沢弘志役)

くん(紫のシャツ)は、狂気的な眼光で、演技は本当にヤバい、

って感じだ。絶対に喧嘩したくねえ、って思った。しかし実際の彼

らは腰も低く、礼儀正しい役者たちばかり。

個人的にすごく気に入ってしまった。

「これからも応援してるから、頑張ってくださいね!」と声をかけた。


そして、ちょっと分かりにくいけど、後ろに並んでいるのが、旧車会

の後輩たちとバイクとクルマ。これは映画の中で存分に観れます

ので、少し待っていてください。



今日はここまでパー