今の心境……
広い広い海原――。
そこは、嵐がきて激しい雨が降ったり、雷鳴が轟き、青白
い稲妻が光ったり、海原は世の中の様に似ている。
ちっぽけな俺は、そんな荒波にもまれながら生きてきた。
何年も何年も暗い海底の中でもがいてきた。
その時、一筋の光が海底の中に射し込んだ。
最後の力を振り絞りながら光りを目指し、懸命に浮かび
上がった。
ところが、浮かび上がってすぐに、とてつもない大きな波
に呑み込まれた。
今までの人生で体験したことがない大波の発生に、なす
術もなく、ただ身を任せるしかないことを悟る……。
さからえば、力尽きて命を落とすこともあるだろう。
逆に、大波に身を任せてしまえば、もがき苦しむ海底で
はなく、誰もが夢を見る楽園というところに導いてくれて、
辿り着くに違いないことを……。
そのことは、充分に分かっているんだ。
我武者羅にバタバタするのではなく、少しずつ、手を動
かし、足を動かしながら、自分の行きたいところに、近づ
く努力はしよう。と、思っている。
たとえそれが無駄なあがきだとしても、生きていく上で、
とても大事なことなんだ。俺は俺の道を行く、とても大事
なこと。そんな心境になっている。
プロデューサーは俺にこう言った。
「地下からいっきに地上50階まで到達した快挙です。
奇跡です」
「天国と地獄との差があるくらい、凄いことだと思います」
と……。
「この作品に出会えて、自分は感謝しています」
と、言ってくれた。
「この作品はいま世の中に出すべきなんです。世の中が
求めているんです。神の声じゃないけど。世に出せ。という
なんらかの声があって、奇跡が起こったんです」
その言葉を聞いて、違う方向に行くのではないか、と心配
していた気持ちが少し和らいだ。
大波という企業が参入してきても、こうして俺の思いを分か
っている人たちが動いている。
監督にしても、俺の世界観を分かっている。だから逆らわず
に、身を任せようと思った。
当初のVシネマという話から、色んなことが起こって、急展
開し、とんでもなく大きな波になってしまい、口出しすること
も、手を出すことも、何もできなくなってしまった。
作品が一人歩きしている。というよりも、作品という子供は、
俺の手から離れ、たくさんの人たちによって、いま成長して、
世に出ようとしている。
そして、11月4日からのクランクインに向かって、最後の
追い込みで、各プロデューサーやスタッフは、寝る間も惜し
んで精力的に動いている……。
全ての発表は、もう少し待っていてください!!
ブログの更新、出来なくてすみませんでした(*^.^*)
書ける心境ではなかった。書ける状況ではなかった。そう
察してください。
しかし、それはあくまでも、良い方向へ行っているというこ
との心境です。
戸惑っていた。ということです。それもこれも、もう少し経てば
すべて理解できることと思います。
では、また