力のなさ…… | 遠藤夏輝オフィシャルブログ by Ameba

力のなさ……

少し整理がついたので、こんな夜中に更新してしまいましたけど、

時間があるときに、ゆっくり読んでください。


俺のブログはみなさんと共に歩んでいるという思いがあるので、

ここはきちっとスレートに、何があったのか説明することにします。

それが俺のブログですから……。


悪夢のような金曜日から3日が経った。

あの日は女優のMさんとマネージャーのIさんと3人で良い感じ

の話になって、2人と別れてから次の打ち合わせに向かった。

まさかそこで、いきなり奈落の底に突き落とされることになるな

んて知る由もなく、赤坂の某ホテルのラウンジに急いだ。


今回の話は、このブログで繋がったJINO監督に、『原宿ブルー

スカイヘブン』の映画が頓挫したことを話したことからはじまった。

「なんとかしたいですね」というJINO監督の熱い思いから動いて

くれて、昨年の3月にテレビ朝日のI氏を紹介してもらい、その後、

I氏はBSの取締役になった。


I氏は俺の、「男気を感じました」と言って、頑張ってやりましょう

ということになった。それから何度か会い、BSのドキュメントで

ということも具体的に決まっていった。


ありがたいことに、3月19日のオンエアーの枠も押さえてくれた。


他にも色々社内的に苦労はあったのだろうと推察するが、一番

苦戦しているのが、制作費の予算集めのようだった。


半年が過ぎても動きがなく、状況も分からない。ただ日にちばか

りが過ぎていった。

俺は筋を通し、直接I氏と話すのではなく、常にJINO監督を間に

入れ、情報を聞いていた。ときには厳しく、「どうなってるんだ?

まったく動きがないのか?」と、JINO監督を責めることもあり、

ちょっとした言い合いになったこともあった。


俺はいつの段階で舘さんと岩城さんに話をしたらいいのか。それ

ばかりが気になっていた。日にちが経てば経つほど、スケジュー

ルも押さえにくくなるだろう。と……。しかし、I氏からストップがか

かっていたので、中途半端には言えなかった。情報が漏れて、

どこからも横槍を入れられたくないという、I氏の気持ちも分かって

いたから、頑なにそれを守った。


予算は1500万を用意する話を聞いていたし、ある程度、確保で

きて、あともう少しだという話だった。


そして暮れになって、年明けにはっきりするということだった。


広告代理店が番組を買うといことで、ついにGOがかかったのは、

みんさんも承知のことと思います。


ところが蓋を開けてみると、予算は制作費ギャラを含めて300万。

それをJINO監督から聞いたときは耳を疑った。

「でもそれは建前で、ちゃんと別に枠は取ってあるはずだよ。だから

頑張ろう」そう言ってJINO監督を励ました。


GOサインが出たその日に、俺は舘さんに電話をした。それもブログ

に書いたけど、厳しい言葉をもらった。

「何故、もっと早く相談しにこなかった……ウチは基本的にBSには

出ないぞ……でも遠藤、お前がやりたいなら、頑張ってやってみろ」

その言葉をI氏に伝えた。

「……遠藤さんが言えば、お2人は大丈夫だということじゃなかった

んですか?」と言うI氏に、

「俺は会うたびに言いましたよね。いくら先輩後輩の仲でも、ビジネス

になったら、2人ともシビアですから、きちっと筋を通さないと、OK

はしませんよ」と……。

俺はこのやり取りで、I氏とはかなり温度差があるな、とこのときはじ

めて感じてしまった。

「舘さんも岩城さんも、22日以降に会いますから、それまでに、

正式にオファーをかけてください。ギャラの話とかは俺がすることじゃ

ないし、テレビ局か制作会社が最低限のことはやってください。それ

によって、俺は土下座でもなんでもして、頼み込みますから……」


そして19日に関係者を集めるので、その場で舘さんの話をみんな

にしてくれ、ということだった。


19日は、俺が主導権を握っているような雰囲気で、すごく嫌な感じ

だったけど、仕方がないと思っていた。色んな事情を知っているのは

俺なのだから……。


それでI氏は地上波の上の人に相談する、ということになって、その

日はバラけた。そしてJINO監督からの連絡で、I氏が俺と3人で話し

たいと言っているということで金曜日に会った。


席につくなり、いきなり「今回の話はなかったことにして欲しい」とI氏

は頭を下げた。


まさに、ひえ~~~~~っていう感じで、鳩に豆鉄砲状態になった。


あまりにもあっさり言われてしまい、逆に返す言葉も見つからない。

横に座っているJINO監督の顔は青ざめ、魂の抜け殻みたいに座っ

てるし、俺は小腹が空いていたので、I氏が来る前に頼んでいたサン

ドウィッチを、自分で、食ってる場合じゃねえぞ……と思いながら、パ

クパク食べてるし、食わずにはいられない、そんな感じになっていた。


「ふざけんなこの野郎」の一つも言って、ブチキレてしまえば良かった。

と、あとで後悔したけど、そのときは頭が真っ白になってしまい、夢な

ら覚めて欲しい。そう思った。


これが、今回の顛末です。


あくる日は、正直言って、次第に頭にきだして、月曜日に、BSに殴り

込みをかけようか。タカシと元海兵隊のキミくんを連れていこうか、

やっぱり1人で行こうか、I氏を襲っちゃおうか、とか久しぶりに、BAD

な俺になってしまったけど、今はI氏を責めたところで何もはじまらな

いし、何が悪かったのか、色々言いたいこともあるけど、今さら言って

もしょうがない。そんな気持ちになっています。


「悪いのは全部私です。力のなさで、申し訳ない」と言っていたI氏は、

多分、地上波(テレ朝)の人から舘さんのギャラを聞いて、ビビッてし

まったんじゃないか。あとは、3月オンエアーという日にちがないのに、

こんな押し迫ってオファーをかけたら失礼になる。そんなことを言っ

ていた。そう考え、断念したんだと思う。俺は最初から2人のギャラは

知っていたし、日にちがないということも心配だった。テレビ局の人なら、

もっと早くから調べておくことでしょ。こんな押し迫って、って言っても、

そんな簡単に考えていたんですか、と言いたいけど、それもこれもあ

との祭りだ。


何故、もっと色んなことを聞いてくれなかった。何故、なんでもかん

でも1人で抱え込んでしまったのか? 言いたいことは山ほどある。

俺が反省することもあると思う。あーすればよかった。こうすればよ

かった。誤解もあった。温度差もあった。

腹をくくってます。と言っていたけど、それならばこれからだろ。修復

するものはして、調整しながら進んでいくことなのに、さーこれから

というときに終わってしまった。でも、300万じゃ話にならない。

2人に、「今回はギャラを半分にしてください」という頼めるレベルじゃ

ない。それでも、テレビ局側に、2人を引っ張ってきますから、やら

せてください。とI氏に頭を下げなければならないことなんだろうか。

本当に今さら言ったところで、何もそこからは生まれない。なんの

解決にもならない。I氏は諦めてしまったのだから……。


舘さんと岩城さんが揃って2人でテレビに出る意味。2人を共演させ

る価値観を、I氏は本当に理解していたんだろうか。それも疑問だ。


映画に引き続いて、これで俺はまた嘘つきになってしまった。


クールスのファンでも色んな人がいるから、ざまあみろ、と思う奴も

いるだろうけど、そんなことはどでもいい。期待をしてくれて、楽しみ

にしてくれていたみなさんを裏切ってしまい、がっかりさせてしまっ

たことが、一番残念でならない。


俺もあれこれゆっくり考えました。JINO監督ともすでに話をし、次の

ステージに向けて進もうということになったし、落ちては這い上がり、

また落ちては這い上がって、今まできたんだから、こんなことでは

負けてられない。


紹介したJINO監督の顔は潰れ、納得いかないのも当たり前。監督

は関係者を集め、そこでみんなに謝るのがケジメの付け方、とI氏

に電話したらしいけど、それも今さらって感じもする。


ピッピさんにもすぐに報告をしたけど、あの人は何も責めなかった。

「大将(舘さん)に相談しよう」と言ってくれたし、舘さんにも、結果を

報告したら、会って話そうと言ってくれた。


今回の話は縁がなかった。そして、もっと良い方向になる。そう信じて

前進していくしかない。


一言、I氏に言いたいことは、腹をくくったなんて言葉は、二度と俺の

前で言うじゃねえ、ただそれだけです。

そうは言っても、結果、俺の力のなさで、そしてもっと苦労しろ、という

ことなんだと思います。


『原宿バッドエンジェルス』の書籍化の話に、多少の影響はあるけど、

ダメになったわけじゃなく、マネージャーのIさんが頑張ってくれてい

るし、漫画の話は別なので、続行しています。


みなさんからのコメントやメール、プレゼントのメッセージを読んで、

今回はさすがに涙が出てきました。こういうときの一言って、心に響き、

人の情けや温かさを感じるもの。俺は本当に恵まれています。

ありがとうございました。


そうですよね。太陽は沈んでも、必ず日の出は訪れ、太陽は昇るん

ですよね……。


みなさんには本当に、期待させてしまい、そして心配させてしまい

すみませんでした。

みなさんの応援する声があるかぎり、俺は走り続けます。


俺は絶対に諦めない。その信念があれば、希望は消えない。そう思

っています。必ず這い上がってみせる!


でも、一言だけ言わせてください。


「俺は、悔しい……」



遠藤夏輝