東海道五十三次の旅 4
あくる日、浜松のホテルを出て伊勢神宮を目指した。
遠藤、気をつけて走れよ。タイヤのこともあって言葉をかけてくれる。
手前の剛くんのワルキューレはほとんどノーマル。
岩城さんのと俺のは、カスタムしてあるので、
同じバイクなのに、その違いがはっきりと分かる↓。
浜名湖を横目で見ながら、新居町に入った。
ここは東海道の通行人を調べるために、徳川家康が作った
新居関所。箱根の関所とともに、江戸防衛を目的として
最需要されていたらしい。岩城さんと辻やんが休憩している横で、
俺と剛くんはコースを確認。俺もヤルときはヤルって感じで、
真剣に資料をチェックする。
新居関所から東海道に戻り、42号線で渥美半島の伊良子へ向かう。
その途中でトラブル発生。やっとメカニックの芳輝くんの出番。
「大したことないスよ。ブレーキオイルが足らないんじゃないスか」
ブレーキオイルをチェックするが、
「それだけかよ。お前、ちゃんと確認しろよ」
芳輝くん、けっこうノリが軽いので、
岩城さんから、しょっちゅうお目玉を食らっていた。
それを俺たち下の者は、お互いに庇い合う。
チームワークというのは、そうやって成り立っていくものだ。
中間的立場の俺が、代表して怒られることもあったけど、
そういうこと全てを岩城さんは把握して、あとから
ちゃんとフォローもしてくれる。だからみんながついていく。
永遠と続く、国道を走り、伊良子岬からフェリーに乗って
鳥羽に渡った。なんか疲れがドッと出たな~。
鳥羽港から伊勢志摩スカイラインに乗り、
伊勢神宮へ向かう。もう少しだ、気合入れていこう!
つづく
では、また