「『ふだん』ってさあ、とじてる?ひらいてる?」「ひらいてます」
「『ひと呼吸』の『ひと』って、とじましたっけ?ひらきましたっけ?」「ひらく」
「『ていねい』って…」「とじる」「えっ、ほんとですか?」「常用漢字だもん」
お互いまったくゲラから目を離さずに、隣の先輩とする会話。
右腕が腱鞘炎になりそう。昨日からずっと痛い。明日マッサージに行こうかな。
「これ、いいねすごく」
上司のたったひと言で、とたんに気持ちが晴れやかになる。なんて単純な私。
ほめられるって大切だ。モチベーションを一挙に上げる魔法。
元夫をことあるごとにほめていたつもりだけれど、離婚したいといわれたときに、まったく逆をしていたとなじられた。
いつも不満ばかり言って怒っていた、と。
おかしいなあ。
たくさんほめていたつもりなのに。
たとえば元夫が企画したお出かけでは、雨に降られたり寒かったり、お店だったらまずかったり、どんなひどい目に遭っても、必ず楽しかったことを具体的に挙げて、お礼を言っていたつもりだ。
元夫は、私の企画には、必ずと言っていいほど嫌な点を見つけて文句を言っていたので(こんな高いなら近所の店でいいとか、移動時間ばかりだとか、見るところがたいしてなかったとか、気取った店で落ち着かないとか)、それを反面教師にしていた。
でも、受け手と発信者のギャップについても、もっと自覚しなくてはいけないのだなあ。
元夫も私を「ほめていた」と思っていたかもしれない。
どんなに忙しくても、買い物、食事の支度、洗濯と日常生活に不自由がないように必死だった私の頑張りには、お礼のひと言もなかったとこちらは思っているけれど。
いつも「バカだ」、「デブだ」と言われ続け、本気で傷ついているからやめてくれと何度も真面目に頼んだのに、やめてくれなかったけれど。
あ、でも「胸が小さい」だけは、何年も懇願し続け、最後は泣いて、なんとかやめてくれた。
…思い出したらムカついてきちゃった(笑)。
本当のことを言えば、そんな風に言われるほどバカでもデブでもないって、昔も今も思っている。
たしかに「頭いいね」とか「スタイルいいね」なんて言われることはあんまりない人生だけれど。
でもね、そこまで虚仮にされて否定されるほどじゃないよ。
少なくとも、自分だけはそう信じていようと思う。