昨夜は高校時代の友だちと会っていた。
特別な話をするわけではないのに、離婚したことを「たいしたことではない」とふと思える勇気をもらえる。
みんな勝ち気だからなのかなあ。
それとも、幸せな未来を疑うことのなかった、あの明るい時間を一緒に過ごしているから、その時の気分のままでいられるのだろうか。
それにしても、もう出会ってから15年。
思えば遠くへきたものだ。
後悔や恨み言に押しつぶされそうな日があったとしても。それでも私は、自分が歩いてきた道を否定することはできない。
彼女たちと会って、余計にそう思った。
だって、楽しかったし。
だって、ほら、こうやって私たち、かなり精一杯やってきたじゃないか。
「私」という人間が作られた濃密な3年間を一緒に過ごした友だちを前にして、なんだかちょっと、自分に自信が戻ってきたように思う。