今の部屋のお風呂にお湯がたまるまでの時間は13分。
元夫と住んだ部屋では10分だった。
元夫は、湯舟に浸からなくても平気らしく、真冬でも私が入りたいと言って準備しなければシャワーのみだった。
寒い浴室でそれでは風邪を引かないのか、体温めなければ疲れも取れないのではないかと思う私は、帰りの遅い元夫に合わせていた。私がお風呂を出た時間が、終電で帰ってくるであろう彼の帰宅時間とそう違わないように計算してお湯を張るのだ。
追い炊き機能のないお風呂だったから。
今は好きな時間に好きなように湯舟に浸かる。13分で何をしようか考えながら。たいていは紅茶を入れて飲むのだけれど。
お湯張り1つでも、過去につながる。
気の持ちようではあるけれど。
昼の長風呂は、気持ちを穏やかにしてくれるだろうか。