バンド解散秘話(キモめ) | 六つの花

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北海道より。
創作音楽をしたり、仕事をしたり、仕事をしたりしています。



若くて懐かしい写真。


私が一時期、

バンドを組みかけていたことを

覚えている人がいるのでしょうか。


私は忘れてました。


仕事が楽しくなりすぎて(私の悪い癖)

音楽活動を休止していたのですが、

仕事と家の往復が本当につまらなくて

再度音楽がやりたくなりまして。


懐かしのmixiのメンボで

ボーカルを募集しているバンド数組と

会ってみたことがあります。


一つはなんか超場違いだし

私がやりたい音楽とはかけ離れていたので

1度きりで終了。


もう一つはギターの人だけがいて、

他を全て募集しているバンド(というのか?)でした。


その人の書く曲の中には

私がやりたいような曲もあり、

とりあえず他のメンバーを募集しながら

週に1度スタジオ練習をしていたのですが、


この人のことを最近思い出して

げんなりしたので愚痴らせてください。


まず、

初めて会った時に金髪ロングヘアだったので

『何の仕事してるんだろ』と思いました。

平日の昼間だったし。


私はサービス業だったので、

平日に休みを設定していて、

普段は週5で長い時には11時間働く生活の中

貴重な休みをスタジオ練習に

使っていました。


ある時、

『何の仕事をしているの?』と

メールで聞いたら、

『無職』と返ってきました。



おー

私も無職は経験済みだけど

私より年上で無職かー

バイトもしていないのかー

なかなかやるなー


どうやらうつ病で通院しているようでした。


私はそれも経験済みだったので、

それに関してはなにも言いませんでしたが、

『猫がお漏らしした』という理由で

スタジオに1時間遅れてきた時は

顔がひきつりました。



あと、

いつも同じスタジオで練習していたのですが、

ある時マイクのシールドの調子が悪く

私の声が全然聞こえない日がありました。


その時、私はいつも通りに歌っているので

絶対に機材のせいだと思ったのですが、

彼は私の声量が足りなさすぎると

文句を言いました。


そんなんじゃライブの時どうするの?

と言うんです。



いやいやいやいやいやいや

私の意見を聞け?


いつも通りに歌っていると言っても

聞いてくれず、

私は声量が足りないと結論づけられてしまい、

悔しくてその帰りにカラオケに行って

マイクの音量をめちゃくちゃ下げて

酸欠になりながら大声を張り上げて

歌の練習をしたのを覚えています。


だったら世の中のバンドのボーカリストって

全員どんな声量なんだよ。


囁き声の歌手だっているのに、

リップノイズさえ作品の一部にしている人もいるのに

あんたはどんなパンクだけ

音楽と認めてるんだよ。



そして、

私の前のボーカルさんが歌ったデモを

聞かせてもらった時、

とても綺麗だったので

そう言ったら

「でも僕の先生は、こんなんじゃ全然ダメって」

と言いました。


誰のために音楽やってんだいっ?!

先生を喜ばせるためかいっ?!



そこで私の不信感はぐんと上がったわけですが、

2ヶ月ほどで解散に至った理由は

私のブログにありました。



私は個人的にブログを書いていたのですが、

彼はチェックしてたんですね。


いつか

「ブログではあんなに喋るのに

会うと全然喋らないね」

と傷つくことも言われました。


でもそれは認めます。

私は話下手だし、

面倒くさいんです、

キャッチボールが。

余計なことばかり言って喧嘩になるし。



そう、それで、

私のブログをチェックしていた彼から

「大事な話があるから楽器なしで来て」

と言われました。


その時私はブログに、

「第二次世界大戦の本を読んでいる」

という内容を書いていました。



私は自分の意見を

他人からの評価を得るために曲げるなんて

大嫌いです。


だからSNSで嫌われるんですが


第二次世界大戦、

つまり日本に核爆弾が落とされた戦争について、

「興味がある」

と書いたんです。


それを

「戦争が好きだ」

と読み取ったバカヤローから

呼び出しをくらったのです。



違くね?


どう考えても違くね?


世の中に戦争が好きな人間なんて

多分いない。

戦争を牛耳っている偉い人だって

好きじゃないと思います。


私が興味あるのは、

小学校の時に習って以来ずっとのことで、

核とはどのようなことが起こるのか、とか、

被爆したら後にどうなるのか、とか、

この写真に写っている人はこのあとどうなったのか、

とか、

そういう「興味」です。


戦争に対してではありません。



私は前世がその時代の人なのでしょうか。

第二次世界大戦の写真を見ると、

自分がそれを経験したような気持ちになって

ぎゅっと胸が締め付けられます。


原爆ドームに展示されていた

女の子の制服や爪を見ると、

触りたくなってしまうのです。


そういう、興味。


当時を生きようとした人や、

生き抜いた人の生活に対してです。



私の書き方も誤解を招いたのでしょう。



呼び出された私は

「あの記事を消せ」と言われました。


私のブログで?

私の意見を?

消す?


納得がいかず、

私の意見をイメージのために消したくない

と言ったら、

解散されました。


私のブログはバンドのブログだと

置き換えられていたようですが、

だったらベースもドラムも揃ってから

そういう規約にしなさいよ。



わりと楽しく練習していたので

ちょっと泣いてしまいました。


そしたら

「僕だってあなたのこと大好きだよ」

とちんぷんかんぷんなことを言い、

1人で帰っていきました。



カレカノか!



その決戦の場に向かう時に

家を出た写真がこれ。



そして、帰宅後は

バンドがなくなったことをブログに書き、

悲しみを顕にしました。


そうしたら、

私の表現が危なかしかったのか、

今の夫が連絡をくれて今に至ったというわけです。



解散したら

自分の音楽を聞いてもらおうと

考えていたそうです。



みんな、

他人のブログをチェックするのがお好き。


それで聞かされた音楽が

ドンピシャすぎて、

結婚してる場合じゃないなと思って

当時婚姻関係にあった人と離婚して

今の夫と音楽を始めたという経緯です。



だから浮気とか不倫とかじゃないです。

そういうの器用にできないので

ちゃんと精査してからお付き合いしています。


あまり自慢できることじゃないけど、

ブログにイメージのための偽りを書けない私は

世間体のための婚姻関係を続けることが

できなかったって話。


我慢して一緒にいるなんて

お互いに失礼じゃない?


悪い人じゃなかっただけに罪悪感もあったけど

それでも私は自分の人生を

素晴らしいものにしたかったんです。


素晴らしいものにできるんだから。

戦争さえしなければ。