懐かしの歌謡曲

懐かしの歌謡曲

懐かしい歌謡曲を取り上げて紹介します。

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懐かしの歌謡曲-危険なふたり/沢田研二

1973年の6枚目のシングルです。このころのジュリーはホントにカッコよかったですね~。この曲の衣装は白いピークラペルのスーツにボウタイ、コンビのウイングチップと、キザの親分のような格好ですが、彼が着るとまったく違和感なく似合います。衣装に負けないんですね。男でも嫉妬しそうですから、ドラマ『寺内貫太郎一家』で樹木希林が「ジュリ~」と身もだえする気持ちはよくわかります。

さてこの曲は、ジュリーだけでなく、サウンドが非常にカッコイイんです。ブラスやストリングスが入っているものの、ベースになるのは少人数で演奏できるバンドアレンジです。しかし、ザ・タイガースの延長といったGSサウンドではなくて、新しいバンドサウンドで、カッコよかったですね。それは井上堯之バンドによるところが大きいはずです。

この曲は、原田裕臣のドラムス「♪ダッツン、タカトン」に続いて、あの井上堯之のギター「♪キャッ、キャア~ン…」というイントロ部分がすべて、といってもいいんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。井上バンドのリズムを受け持った原田裕臣のドラムスは重いですね。バスドラもスネアも重いです。

当時のバンド小僧はみんなこのイントロのギターを真似したものです。しかも音だけでなくて、沢田研二のうしろで演奏する井上堯之がまたカッコよくて、『スーパーマリオブラザーズ』のルイージ、いやサンタナのようなモッコリヒゲがとっても似合ってました。日本人であのタイプのヒゲが似合う方はなかなかいません。

彼が弾くL6-Sが欲しくて欲しくてたまらないのですが、縁がないのかいまだに手もとにやってきません。あんなにネックの長いL6-Sを下げても井上堯之はサマになりますが、私が下げると腕が伸び切ってしまってカッコワルイかもしれません。あこがれるだけにしておくほうがよさそうです。

それから、リズムそのものはどちらかというと古くさいですが、ベースはカッコイイですね。このベース、どなたが弾いているかご存じでしょうか。そう、サリーです。サリーといっても『魔法使いサリー』じゃありません。桂三枝でもありません。あれは「サニー」か。

サリーは岸部修三(岸部一徳)のことです。こんなにカッコイイベースを弾いていたんですね。驚きです。じつをいうとザ・タイガース時代は、あまり彼のベースを意識したことはなかったのですが、この曲ではじめて、サリーのベースがカッコイイと気づいてしまいました。

ピックで弾くと鳴る、独特の「ギョンギョン」というアタック音が素敵です。GSっぽい音ですが、この曲にはよく合っていて、なんというか内に秘めた激しさを感じるベースですね。「♪と~し~う~え~のひ~と~、う~つ~く~し~い、す~ぎ~る~」のブレイク直後で入るベースのリフがシビレますね。

書き出すと長くなりますが、このバンド、井上堯之バンドの実力は、あの日本テレビのドラマ『太陽にほえろ!』のテーマを聴くとよいですね。メンバーの演奏がぜんぶかっこいいですよ。ドラムス、ベース、このブリブリベースもなんとサリーです。ギター、ハモンド、そして村岡建のソプラノサックス…あ~カッコイイ、たまりません。おっと話がそれました。

「♪ぼ~くには~、で~きない~…」のサビもいいですね。でも聴いているとかなり走ってますが、意識的にテンポを上げているのかもしれません。当時の私の記憶がまちがっていなければ、サビ最後の「♪あ~なたは~お~となの~、ふりを、しても、わか~れ~るつ~も~り~」のあと、ジュリーがこぶしを振り上げるのですが、ここで転んだのをテレビで観たことがあります。テレながら歌うジュリーはそれでもカッコよかったです。

ところで、このカッコイイ曲は、なんとあの加瀬邦彦さんが作曲されたんですね。加瀬邦彦さんといえば、「♪き~み~をみ~つ~けた~、こ~の~なぎ~さ~に~」しか思い浮かばなくて申し訳ないんですが、加瀬さんはジュリーのソロデビューにはずいぶんバックアップされたとか。おふたりはとても仲がよさそうで、最近は加瀬さん率いるザ・ワイルド・ワンズといっしょに、よく演奏されています。

最後に井上バンドの要、大野克夫のハモンドもすばらしいと忘れずに記しておきましょう。最近はアニメ『名探偵コナン』で有名ですが、彼はすばらしい曲をたくさん書いています。彼の作品も、いずれまた紹介することになるでしょう。

1973年
歌手/沢田研二
作詞/安井かずみ
作曲/加瀬邦彦
編曲/東海林修



危険なふたり

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懐かしの歌謡曲-そよ風のくちづけ/キャンディーズ

21日にスーちゃんが亡くなりました。スーちゃんをしのんで、キャンディーズからもう1曲挙げたいと思います。この曲は1974年にリリースされた2枚目のシングルで、デビューシングルに続けて、森田公一によるものです。

『あなたに夢中』のイメージをそのまま引き継いだ曲調で、なんともかわらしい曲です。「♪あん、れん、からあん、ゆん、めん、ごこおち~」と、スーちゃんのねばっこいボーカルが堪能できる1曲です。

また、穂口雄右によるアレンジが素敵で、キャンディーズにぴったりです。初期のキャンディーズでいちばん雰囲気のいい曲です。

イントロの「♪ポヨヨン、ポヨヨン~」とシンセ、マリンバ、カウベルがかわいすぎ。コーラスとユニゾンのマリンバが泣かせますし、はさまるブラスやストリングスもよいです。半拍で刻むハイハットと、1、3拍のカウベル、2、4拍のスネアのリズムにメロディーが楽しげに乗っていて、これからどこに連れて行ってくれるのかと楽しい気持ちになるイントロです。

「♪あ~な~た~に、ぬ~す~ま~れた~」「ぬ~すまれた(ポッポッ、ポッポッ、ポポッ)」「ピョン、ピョロ、ロン」と、三段落ちのようでおしゃれ。マリンバがとってもかわいい。リズムをキープするハイハットとスネアの音もとてもいいです。そのリズムに乗るエレキベースもとてもカッコイイです。どなたが弾いているのかわかりませんが、この曲のベースは大好き。聴いていると、ときどきハイハットをオープンにするときに、身体が前のめりになりますよ。

Bメロの「♪はじめてだから、あまりきゅうだから~」から倍テンになって、Rhodesのオブリガードが「コロリーロ、コロリーロ…」と鳴り、マリンバが「メロメロメロメロ…」、カウベルが「コン、コン、ココンコ」といそがしく鳴る反面、ストリングスの裏メロがゆったりと入って、それはそれはキュートです。夢いっぱいのコーラスもすばらしいです。

石場茂も大好きなキャンディーズの名曲です。ぜひ聴いてください。

1974年
歌手/キャンディーズ
作詞/山上路夫
作曲/森田公一
編曲/穂口雄右

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懐かしの歌謡曲-翳りゆく部屋/荒井由実

あ~、いい曲ですね~。荒井由実時代の曲には、たくさん好きな曲がありますが、まずこの曲を挙げておきましょう。

当時、FM放送で『コーセー歌謡ベストテン』という番組がありました。たしか土曜日の昼でしたか、毎週聴いておりました。番組タイトルどおり、小林コーセー(現コーセー)がスポンサーで、「♪コーセーけしょーひーん かーよーおーベストテーン」と社名を連呼する、軽快なテーマソングが懐かしいです。すでにお二人とも故人ですが、宮川泰のおちゃらけ話を丸木陽子が軽く受け流すトークが楽しく、時折出る宮川泰の辛口批評が新鮮でした。

この番組のベストテンに、この曲が長くランキングされたことがあり、毎週のようにラジオから流れていたのを思い出します。当時、この曲はずいぶん異質な印象を受けました。イントロのパイプオルガンがなんとも重厚かつ陰気で、なんともやりきれない曲です。「♪わたしがいま死んでも…」という歌詞にも驚きました。

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しかし不思議なもので、毎週聴くうちに耳が慣れたのか、あるいは曲のよさがわかってきたのか、心地よくなってきたのをおぼえています。

アレンジをした松任谷正隆は、自分の音楽的才能に対してかなりコンプレックスを持っているように私は感じるのですが、この曲のアレンジなどは、素直にいいなあと感じます。CGでクルマばっかり乗ってる印象がありますが、いい仕事をしたと思います。

あるテレビ番組で当時の仲間が集まったとき、荒井由実が「(当時の私が)音楽的にというか、アレンジの好みというか、ヨーロッパ志向なのに、なんでキャメルママなんてアメリカンサウンドのバンドにアレンジされるんだろう」というような内容のことを語っていました。当時は不満だったのかもしれません。

しかし、異質な志向が衝突して生まれたのが荒井由実サウンドだとすれば、やはり発明や発見、オリジナリティというものは、一見なにか不自然に感じるような組み合わせによって生まれることがあるのかもしれません。

1976年
歌手/荒井由実
作詞/荒井由実
作曲/荒井由実
編曲/松任谷正隆

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