時代を越えたミニの女王 | 懐かCD

懐かCD

手に入れてから10年くらい、またはそれ以上経過している懐かしいCDを一方的にご紹介。

2022秋に
映画館で見つけたチラシから、
マリークワント展へ。

ミニといえば、ツイッギー。
と思ってしまうのは日本人だけらしい。
実はミニの女王は
マリークワントだった。

私、MARY QUANTといえば
あのデイジー🌼マークの
化粧品と思っていました。

1950年~60年代イギリス
戦後のチェルシー、
キングスロードに
自身のショップ「BAZAR」を開き、
マリー自身が着たい服を制作・販売する中で
50年代半ばにはミニスカートを発表。
その後世界中に大ブームを巻き起こしました。

ちなみにミニとは
車のMINIから名付けられたそう。

ミニスタイルに合うアンダーウエアや
カラフルなタイツなども考案し、
トータルでファッションを楽しめる
ビジネスを構築していきました。

その流れで、ファッションに合う
メイクアップ商品を作ることになるわけですね。

日本での展開は70年代からのようですが、
化粧品やポーチ、タイツなどの小物は
私が高校生だった90年代にも結構流行っていて、
🌼デイジーマークを
デパートでよく見かけていた気がします。

今回の展示では、
エプロンドレス
チュニックドレス
ミニスカート
などの代表的なデザインをはじめとした
洋服や靴
当時のデザイン画やポートレイト
さらにマリークワントのファッションで
着せかえができるデイジー人形や
アイテムも多数ありました。

これまで、
服を目にする機会は無かったので、
今回あらためて拝見して
素材にもこだわっていて、
とても綺麗なライン、
スポーティーでもあり
素敵なデザインだと思いました。

ポップでカラフルで
パワーを感じる服が数多く展示されており、
見ごたえがありました。
今の時代でもおしゃれです。

60年代後半には店舗を閉店し、
ブランドのライセンスを活用した
経営の先駆者だったというのが驚きでした。
70年代にはインテリアにも進出し、
トータルデザインブランドとなります。

60年代、
戦後のロンドンは
スウィンギングロンドンと呼ばれる
カルチャーのもと、
ビートルズ
ローリングストーンズ
ヴィダルサスーン
テレンスコンランなどなどが活躍し、
前衛的で勢いがある時代だったようです。

その時代感とマリーのビジネスがちょうど相まって
目覚ましく発展していったようです。
また、既製服についても1950年代から80年代に
急激に普及しました。

マリークワントといえば、
デイジーマーク🌼
サスーンカットで、
モデルさんのように
自分の服がよく似合う、
積極的で活動的な
キャリアウーマンなのか?
という印象でしたが、

このビジネスの成功には
二人のビジネスパートナーの存在がありました。
夫である
アレキサンダー・プランケット・グリーン
マーケティングや広報の才能に長けていたそうです。
そして夫の友人
アーチー・マクネア
ビジネスと法律についてサポートしていました。
この二人が先見の目をもって
ブランドビジネスを引っ張っていました。

マリー自身は、
とても内気で控えめな女性だったそうです。
この二人の協力がなければ、
このようなブランドにはなっていなかったかも。

ところで、
ツイッギーは
マリークワントのモデルも務めていましたが、
来日したときは
国内繊維メーカーのCMのため、
マリークワントのミニスカートは
着用していなかったとのこと。

また、
フランスのクレージュも
ミニのイメージがありますが、
こちらは1964年の発表だそう。

ファッション好きにはたまらなく、
かなりお勉強にもなった展覧会でした。

展示とは別日に
ドキュメンタリー映画も見てきました。

そこでもまたお勉強になったことがあるので
次回に続きます。