前回の続きです。

 

常に忙しく、時間に追われ、隙間時間に

短時間で簡単に安く食べられるものを

口にする食生活がなぜ

「うつ」になりやすいのでしょうか。

 

その理由は大きく分けて2つあります。

 

①食べ物に原因がある

②選び方に原因がある

 

もちろんそれだけではないですが

全部説明すると話が脱線してしまうので

①から説明しますね👇

 

  加工されすぎた食品は代謝されにくい

 

コンビニやスーパーで安価で手に入る食べ物が

なぜ代謝されにくいのかというと、

加工されすぎているからです。

 

まず加工食品には必ず

「保存料」が入っています。

しかも色落ちさせずに、美味しそうな状態を

保ったまま保存させるために

もっとたくさんの添加物を入れています。

色素、発色剤、香料など

 

さらに「美味しくさせる」ために、

旨み成分、甘味料、油脂、凝固、増粘剤も

たっぷり入れ込んであります。


イメージ画像なので実際と違うと思いますがあしからず


食品業界の企業努力は素晴らしいもので

美味しいと感じられるように

色々と加工してあるのです。しかも低コストで。


  加工食品のおいしさの裏

 

ヒトが生きていくために必要な栄養素は

最低でも5つあります。(近年7つに増えました)

 

・糖質

・脂質

・タンパク質

・ビタミン

・ミネラル

 

ところが残念なことに。

安価な加工食品は

洗浄して加工される過程で

ビタミン、ミネラルがほぼ完全になくなっています。



 

ビタミンとミネラルは、

食べたものをエネルギーにして循環させるために

絶対必要なものです。

 

家を建てるのに

土地と建築材料と道具があっても

「大工さん」がいないと

家が建てることができません。

 

さらに困ったことに、

糖質と脂質、そのほかに旨み成分や香料など

人工的に添加されています!

 なぜならその方が「おいしい」と

人間の脳が感じるからです。



前回の記事でも触れましたが

脳は常に「美味しさ」を求めています。

 

脳が欲しがる美味しさとは

刺激的な美味さ、甘さ、油っぽさ、塩味などです。

脳にビタミン、ミネラルは要りません。

欲しいのは糖質だけです。

 

現代人の脳は常に忙しいため

ブドウ糖を常に必要としています。

そんな時に手っ取り早く脳を満たせるものが

パン、カップ麺、コンビニのご飯なのです。

 

選り好みしまくりですね。

 

仮に胃の中に食べ物が入っていても

腸に排泄物が溜まっていても

「時間がある時に食べておく」スタイルが

現代では当たり前のように定着しています。

 

それに慣れてしまった脳は

空腹ホルモンを出して胃をぐるぐるさせます。

食事をすることでしか脳は栄養補給ができないので

脳は胃腸を酷使するブラック上司のようなものです。



 

そのような脳をうまく騙しているのが

食品添加物や加工食品の怖さです。

 

現代の食事は脳の作用からくる

このカラクリを巧みに利用して

「お腹すいた」「美味しい」を提供しているのです。

 

  脳も体も日々蝕まれ「うつ」になる

 

甘いものやジャンクなものを食べると

脳が喜びます。

でもそれはほんのいっときです。

一時的に満足して快楽ホルモンを出すことで

「幸せ」と勘違いしているだけなのです。


その一方で体はどんどん蝕まれていきます。

ビタミン、ミネラルが足りないと

体の消化、代謝機能が追いつかなくなります。

 

ビタミン、ミネラルの働きは

・食べたものをエネルギーにする

・有害なものを解毒する

・血液や骨、細胞を作る

・細胞を健康に保つ

・神経の働きを助ける

一言で言うと代謝です。

 

これらができなくなると、

脳の機能もおかしくなっていきます。



脳が上司で他の臓器が部下だとするなら

 

必要な栄養素が不足しているのに

代わりに有害物質が蓄積されることで、

自分の仕事のノルマも果たせない挙句に

不健康で働けない部下のフォローもする

上司のようなものです。



 

そりゃうつになるわな…

と思いませんか??

 

だからこそ、口にするもの、食べるものが

どんなものなのか、

何でできているのか、

ちゃんと見極めて選ぶ力が必要なのです。

 

  うつの悪化は食事の選び方に原因がある

 

だいぶ昔の話ですが

私自身、長い間うつを患っていたことがあります。

 

きっかけは

過労、お金の不安、将来の不安

叶えたいと思っていた夢への道が

一夜にして閉ざされたことで

不眠症になったことです。

 

うつを治すために治療にも通いましたが

出されるお薬は症状を抑えるものであって

うつを治すわけではありません。

 

その当時の食事は

 

朝 マーガリンを塗ったパンとコーヒー牛乳

昼 職場のまかないでパスタ大盛りかピザ

  休日はふりかけご飯にインスタント味噌汁

夜 母が作った食事に白米おかわり3杯

 

それにプラスで

コンビニのチキン、おにぎり2個以上、

フラペチーノ、パンケーキも食べていました。

明らかに過剰摂取です!

 

今、振り返るとゾッとしますが

食べていないと心が落ち着きませんでした。

 

食べることでストレス解消になっていたのと、

脳が「食べたい」と思うものばかり

衝動で選んでいたので、

体重の増加がすごかったです。

 

糖質と脂質は過剰に摂っているのに

ほとんど野菜を食べませんでした。

そして水もほとんど飲みませんでした。

質の悪い油脂の摂りすぎで湿疹だらけになりました。



野菜は農薬使ってるから危険、しかも高い

という理由で

野菜ジュースで何とかしようと思っていました。

 

結果、かなり長い間、

頭も体も重だるく寝付けない、朝起きられない、

長時間集中して仕事に取り組めない、

何よりも一番綺麗で華がある20代に

綺麗とは程遠い姿になってしまったことで

心に深い傷を負いました。

 

  長引くうつは食事を見直せ!のサイン


個人的な考えではありますが、

うつは「食事を見直す」きっかけを

体の不調と脳の不調で教えてくれるものだと

今は前向きに考えられています。


食事を見直したことで、

脳の働きや身体の代謝機能が

回復していることが大きいからです。


発症のきっかけは

人間関係や家庭内のストレスや

過労や将来への不安かもしれません。

 

きっかけは食事と無関係なことであっても

何を食べたいと思っているか、

今、何を食べているか

振り返るきっかけになるかもしれません。


自分の容姿や体型に絶望を感じていたり

ネガティブな考えばかり頭をよぎる方は、

食事に「パワー」が

足りていないのかもしれません。

 

そのパワーとは

家を建てるのに必要な大工さんと同じ、

ビタミン、ミネラルのことです。

 

これからの時代は

食事を自分でしっかり選ばないと

医療が受けられなくなる時代が

もう来ようとしています。

 

日本は保険診療のおかげで

今はまだ自己破産になる人はいませんが、

それでも受けられる医療の質にいずれ格差が

出てくることでしょう。


はたまた受診のタイミングが遅かったために

手遅れになる方もいれば

長引く治療で生活面で制限がかかることや

不自由なことが多々生じるかもしれません。


その点アメリカでは医療費が高額なため

予約なしの診療はほとんどなし

救急車は有料

自己破産する人もいるほどです。


そのために予防医学や健康法を取り入れ

病気にならない体づくりを徹底しているのです。





次の記事でうつや体の不調を予防できる

食事の方法や食品の選び方について

書きたいと思います。