こんにちは!なついちです!


第三回目のレビューは


クエンティン・タランティーノ監督の


「パルプフィクション」です!





「アルジャーノンに花束を」「グリーンマイル」
と悲しいお話が続いたので一度はここら辺りで嗜好を変えてみます笑

あらすじ
盗まれたスーツケースを取り返したギャングの2人組が、レストランで強盗を企てるカップルに出くわす。一方、八百長試合の報酬を受け取って逃げるボクサーが、銃器店の地下室に監禁されたギャングのボスと遭遇。そしてそれぞれの逃避行が血みどろに展開する。

これ、あらすじだけ見ると物語にまったく一貫性がないんですよね。

それもそのはずでこの映画はオムニバス形式で展開していく映画のため、各章に主人公と言うか中心人物がいます。

各章を時系列で結べばきっと、一貫性のあるストーリーになるのですが、これはあえてバラバラにすることでその章その章に注目してもらうための工夫なのかなと思います。

パッケージにもなっているマーセルスの奥さんはチョイ役というか、そこまでメインで出てきませんし、なんなら薬物の過剰摂取で死にかけるというとんでもない役でしたね笑

この映画で僕がすごいと思ったのは、映画のなかの会話のほとんどが本編には特に関係がないところです。アムステルダムにはハッパバーがあるとか、フランスではクォーターポンドのチーズバーガーはチーズロワイヤルと呼ぶとかなんとか、、という本編には関係のない会話が見て時間が経っても覚えています。

この映画の最も有名なシーンはなんと言ってもやくざ二人組がスーツケースを取り戻すシーンですよね。

YouTubeでもハンバーガーを美味しそうに食べるサミュエル・エル・ジャクソンをみたことがある人も多いとおもいます。

そのシーンをみて以来僕はハンバーガーを食べるときにドリンクをスプライトしか頼めない呪いにかかってしまいました、、、笑

サミュエル演じるヤクザのジュールスは裏切り者に対していつものやつと言わんばかりに
聖書のエゼキエル書25章17節を大声で朗読し始めます。
「心正しい者の歩む道は、心悪しき者の利己と暴虐によって、行く手を阻まれるものなり。愛と善意の名によりて、暗黒の谷で弱き者を導きたる、かの者に神の祝福あれ。彼こそ兄弟を守り、迷い子たちを救う者なり。私の兄弟を毒し、滅ぼそうとする悪しき者たちに、私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐を彼らになし、私が彼らに復讐をなす時、私が主であることを知るだろう」

これ、何回みても何回読んでも映画のなかで出てくる状況と結びつけられないんですよね。

とにかくジュールスの凄みで成り立っているというか、そんな気がします、、、


この映画好きで何度も見ているのですが最近1つのことに気がつきました。
ジュールスの相棒のヴィンセントいますよね。
彼って意外と抜けてるところありますね。

カーッとなってジュールスの車で人を撃ち殺して血だらけにして掃除屋ウルフを呼ぶはめになったり、自分のせいで呼ぶことになったウルフに対して命令するなと言い返したり、マーセルスの奥さんを目を離している間に殺しかけたり、最期はトイレから出てきた無用心なところをブルースウィリスに殺されてしまうと、、、

文章にすると、なかなかやばいやつなのでは!?のおもってしまいます笑

僕がこの映画で好きなのはカフェの強盗二人をジュールスがいなすところですかね。

相手の強盗は二人いて、二人とも銃をもっている。トイレにはヴィンセントがいるとしても決して余裕をもてるような状況ではありません。

形成を逆転して自分が有利になったとしても横暴になるのではなく至って紳士的に場を納める。

これといった戦闘や、明確な言動がなくても、
100人中100人が、「ああ、ジュールスが有利なんだな」と感じるであろう演技と演出。

間違いなく映画史に残る作品です。

映画に関係のない会話をどこを切り取っても本当にオシャレな会話だらけです。

そりゃ、下北沢に行けばパッケージのイラストがプリントされたTシャツだらけなのもわかりますよ。

みたあとの充実感というか、「面白い映画をみた!!」という感覚はピカイチの作品なので
見たことのない人は是非みてほしいです。

今回は嗜好を変えて難しくない映画を選んだつもりですがどうだったでしょうか??

アクション映画とかも沢山見ているのでこれから少しづつでも感想をかけていけたらなぁって思ってます!

今日はここまで!なついちでした👋