予定日より2週間ほど早く、その日は来ました。

まだまだ準備に時間が足りないと思っていたのですが、その夜は不思議と自然に「いつでてきてもよいんだよ」と伝えていました。

破水から始まったのですが、とにかく温めようとテルミーをかけたら、陣痛がすぐにきて、どんどんどんどん陣痛が強くなりました。
陣痛と陣痛の間隔も狭くなります。

一時間ほど経ち、病院に電話しましたが、「もう少し様子見て」と言われましたが、その30分後くらいには、もう電話もできないほど痛みが強くなりました。
病院へ移動するにも、2階から車に行くのに、30分ほどかかりました。

そして、車に揺られ30分、病院についた頃にはもういきみたくなり自然に力が入りました。
「これがいきみたくなる感じなんだ」と、前回とは全く違う感覚でした。陣痛も腰が砕けるというよりは、筋肉が下へ押し出そうとしているように感じました。

病院へ着くと、少し陣痛が遠退いたので、「このままで帝王切開になってしまっては嫌だ」と思い、いろんな体勢を取りました。横に寝転がるのではなく、体を立ててみて、いきみたい感覚に合わせて、下へ下へ、赤ちゃんが回りながら出るのを感じながら力をいれてみます。
すると、陣痛が「痛み」というよりも、「力」という感覚に変わります。
また、事前に家族に伝えていたので、遠慮なく自分の気持ちを伝えられ、お産に集中することもできました。

そして、ついに赤ちゃんがつるりと出てくれました。

陣痛開始から5時間の大安産でしたキラキラ

これも、全ては、私が心と体の準備したからこそだと思います。

詳しいお産の準備についてはまんまる助産院のお産がっこうで!


そして、赤ちゃんを自然に産んでみて一番に思ったのは、
どのような産み方をしても、帝王切開でも自然分娩でも、生まれた子はどの子も欠けがえのない大切な命であることに変わりはない
ということです。


つまり、安産かどうかは自分のものさしが決めることなんでしょうね


私は、決してVBACを推奨しているわけではありません。

もしやるなら、それなりの努力と事前の準備が大事なのです。

出産は母も子も命懸けです。


私も未熟児室で、様々な子を見てきました。
怖くなる方もいるかもしれませんが、生まれてから小さい体に管をたくさんつけて頑張ってなんとか助かる子、障害を抱える子、また、残念ながら亡くなる子もいます。
そして、このようなとき、ほとんどの母親は自分のことを責めるのです。

だから、これだけは必ずきちんとお伝えしたいのです。

どちらを選択するにも、よく考え、後悔をしないように、安産のためにできることをして、皆さんがステキな出産ができることを、助産師として、母親として、心から応援していますピンクハート