完璧になりたい。
毎日掃除機をかけて、手作りの離乳食を与えて、オシャレして都会を歩きたい。
仕事の遅い夫と家事を分担できなくてもイラつかず、まだしゃべれない我が子にも余裕を持って接して、笑顔と歌を忘れない。
わたしは夢物語を求めて迷い暮らしている。
夢物語。
わかっている。
絵に描いた餅。
けれど、元々ひとより劣っているのに、目標くらい高く持たなきゃどうするって。
50歳までやるって決めたから、イチローは45歳までできたって。
それで立てた高い目標に苦しんでイライラして、なんか本末転倒だ。
なんで完璧になりたいんだ。
自分のカタルシスのため。
いや、多分見栄。
かわいそうだな、家族が。
つきあわされてな。
もう少し、考える。
完璧欲の飼い慣らし方。
結論はゆっくりのほうが良さそうだ。