舞台が好きだ

あの一回きりの、二度と同じものはない

生(なま)の

舞台が好きです


これは

ラブレター💌

バレンタインからは少し遅れた

ラブレター💌



✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎



小学校での本番が無事に終わりました。

児童と保護者合わせて約300名。小学校の体育館。

劇団にいた頃にはもっと大きな舞台に立たせてもらったこともあったけど、自分が主催でのこの規模は初めてだった。


遡ること今年の初め。

年始に湧き上がってきた決意は、

もう誤魔化すのはやめよう

だった。


この数年、実家のお寺などでお芝居をやったりしていたけど、誰かに聞かれるたびに

いやでもそんな大したことないんです、趣味みたいなものなんです。。

って答えてた。
きっとその方が、言い訳できたから。

育児しながらだし。
まだ子どもも小さいし。

あとこれ自分ではけっこう大きかったんだけど

子連れでの稽古だから、本気で芝居つくってる人からしたら遊びみたいに見えるんだろうな


↑ひどいね。子連れで本気で芝居一緒につくってくれてるメンバーに謝れだね。
(子どもを預けて芝居に集中すればいい、というのはまたちょっと違うのです。それはまた書きたい。あと、子どものいる稽古場は、本当に奇跡みたいに楽しいよ。)


引け目があったんですね、どうしても。

でもね、悔しくて悔しくて。

一度だって本気じゃなかったことなんてない、芝居作るとき。
絶対いいものにしてやる、絶対に。

毎回そう思ってやってたのにね。
何よりも自分に失礼だった。


だからね、決意を宙に投げたんです。

わたしは舞台をつくっています

って。


そこからの、稽古本番でした。

稽古日数がすごく少なかったし、子どもの体調不良もそれぞれあったり、不安もけっこうあった。

でも結果


本当に、よかった。


この一言で、伝わるんだろうか、伝わらないよね。笑


でも、本当によかった。



私は本番は全体の司会進行と前半のからだ遊び、そして芝居中ではオープニングのダンスちょっとと影ナレと音響を担当。
現場入りからも1時間しか時間がなかったので、サウンドチェックマイクチェック、場当たり、通しときつきつのタイムスケジュールだったけど、みんなすごかった。ほんと、すごかった。

本番は、細かなハプニングはあったものの一点集中で、これまでで1番のところに持ってこれたと思う。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

小学生の時に、劇団鳥獣戯画の知念さん演出の舞台に立ち、本気の大人に度肝を抜かれて。

中学校で、思いがけず鳥獣戯画が芸術鑑賞会で学校公演に来て、数年ぶりの知念さんたちに胸が熱くなりすぎて暗転中に嗚咽するほど泣いて。笑

舞台からは離れた青春時代。でもどうしてもまたやってみたくて芸術学部がある大学に行き。

そこで劇団スワットの座長、四大海に出会い、作品に惚れて。
卒業してスワットに入団し。

たった四年くらいだけど、もっともっとやりたい、、!!っていう時にお腹に赤ちゃんが来てくれて。
器用じゃなかった私は(今もだけど)、劇団員をやりながら母になる道は選べなかった。
退団して最初にお客さんとして観たスワットの舞台は、悔しくて悔しくて、内容なんか入ってこないくらいずっと泣いてたっけ。(妊婦の時だ)


もう二度と舞台をやることはないと思っていたけど、次男妊娠中の1ヶ月の入院でなにかが静かに動き出し。

そして、今、たくさんの子どもたちにお芝居を観てもらえた。

なんと今回はね、スワット唯一の同期であるみゆきちゃんが出てくれて。まさかまた一緒に立てるなんて。泣ける。


右は、頼りにしてます、いつもの相方みう✨


終わってからメンバーから

ほんとに楽しかった!またやりたいよー!

ってLINEが来たり、

子どもたちのことでたくさん頼りまくってしまった実家に恐る恐る迎えに行ったら
(私、実家の仕事もやらせてもらっています。仕事があるって、ほんとに有難い。でも稽古中はほとんどそっちの仕事はできなくなってた。)

父が

今までつくったものをちゃんとまとめてネットとかですぐに見られるようにしたり、資料として人に渡せるようにしなよ。勿体無いよ。

って激励までもらい。母は一言

お疲れ様

って言ってくれて。


そしてはっと気付いて、毎年勝手に欠かさず送っていた四大海への誕生日メッセージを忘れていて、1日遅れでメッセージして、スワットの次回作楽しみにしてます!って書いたら

ありがとう!頑張ります!

って返事が来て。


そんな一つ一つが、じんわりじんわり沁みて。




✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎


本番中。

舞台袖から音出ししながらみんなの芝居を観ていて。

笑っちゃうくらいみーんな生き生きとしていて。それぞれの役を全うしていて。

そして客席から聞こえる子どもたちの笑い声、ひそひそ声、感嘆、共感、おどろき、、。


舞台を終えて一度袖に入った後もう一度呼ばれて出ると、子どもたちが

今日はどうもありがとうございました!!

てにっこにこの顔で言ってくれて。

なんにも打ち合わせしてなかったけど、私が

こちらこそ本当に

って思わず言ったら、メンバー全員が揃って

ありがとうございました!!

って声を張ってた。笑



おかえり。

ただいま。

スワット座長が言ってた、舞台の神様。

私にはまだ分からないけど、

自分の中から小さく聞こえた。

おかえり


舞台の神様が微笑んでくれたとまでは言わないけど、ちょっとニヤリとしてくれたような気がする。

おまえやっと、本気出したなって。



次の日はワークショップがあって、その後ふらっふらで丸2日くらい記憶がおぼろげ。笑

そして今やっと回復したけど、もうあの本番は遠い昔のよう。

すんごくすんごく良かったけど、もうバイバイ。

またね。

一つ一つ積み上げて、

つくって

壊して

つくって

壊して

絶対に留まることはできない。

それが舞台

それが生



私はやっぱり性格的にも、一足飛びにぽーんとは行けなくて、いっつも

一歩一歩

いっぽいっぽ

お客さん一人一人と

ひとりひとりと


でも、この怒涛の時間で得た色んな気持ち


楽しい

嬉しい

悔しい

不安

焦り

嫉妬

etc、、、


どう思う?って自分に聞いたら


最高じゃん

ってさ。

全部全部栄養にして、大きく育てな

ってさ。




また脚本書こう。

子連れの稽古だってもうきっと数年しかできないだろうな、いや数年もできないかも。それくらい、子どもと密着した育児ができるのなんてほんとに一瞬。

また役者としても立っている、すぐそこの未来に。

四大海演出の舞台に立つ!立つのだ!!

身体表現にも相変わらずずーっと興味がある。
もっと身体のこと知りたい。

そういう舞台もつくりたい。

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎


長い長いラブレター💌


誰も読んでなくてもいい。


決意のラブレターでした💌



おやすみなさい🌕✨