トマトにタバコガの幼虫がついた。

 

初めてのことで、調べるまでこの虫の名前も知らなかった。

 

多少の害なら自然のうち、共生の範囲、とほっておくのだけど、

まだ緑のトマトの実をモリモリ食べて、

穴を開けては腐らせていくし、

茎の中にも入り込んで幹をダメにしちゃうし、

 

これってほっとくと結構な被害になるかも・・・(゜д゜;) 

ということで、朝昼夕の見回りを始めた。

 

たまたまこの日の朝は、セミの羽化に遭遇。

 

 

 ついでに他の野菜達のところにも行って、収穫を済ませる。

 

きゅうりやズッキーニの周りには、もう蜂たちが集まってきている。

 

ミツバチの羽音がすると、最近はほっとするようになった。

 

ミツバチはこんな山の中でも減っていて、

昔からはちみつを採っている地域の人が、

最近はとれない、と嘆いている。

 

 梅雨を通過して

大概の作物が軌道にのった。

(これでもかってくらい植えたネギ♪)

(和合に暮らすようになって育て始めた花豆)

 

大好きなごぼうは、ネキリムシに倒されなかったのでたくさん茂ったので、

秋まで待たずに食べ始めている。

 

標高が高いおかげで、ここは春人参が腐らずに夏でも食べられる。

 

夏野菜チームに根菜が混じるのは、
ベジタリアンな我が家にはありがたい。

お米より少し前から、雑穀の穂も出始めた。

 

 土を耕したのは私

畝を立てたのは私、

種を蒔いたのは私、

 

虫をとってやったり、

根元周りの草を刈ってやったり、

 

全部私がやってるコトのおかげで、

作物達は成長して実を結ぶような気がしてしまうけれど、(写真 あわ&きび)

 

毎日、一日中土のそばにしゃがんでいると、

時々ふとした瞬間に、自然の中にある法則やバランス、

循環の見事さに気づくことがある。(写真 えごま)

 

種まきですら、

こぼれ種での自然発芽で育つものの逞しさに比べれば、

かなわない。

 

朝陽を静かに待つ畑の中の作物達を見ていると、

整然と並ぶように植えた彼らも、

 

畑に向かう道に咲く野の花や、

食べごろの木苺、

人が暮らさなくなった家の一角で、

自由に株を広げている栽培種の草木と同じように、

月と太陽、大地と水によって育まれ、

土の中にいる私達の目には見えない生き物たちや

葉の間を動き回る虫達といっしょに

生きていることを感じる。  (写真 小豆)

 

今では、畑は全部耕すし、

周りの草も、初期成育の段階や作物によっては抜くし、

 

農薬と化学肥料を使わないこと以外は、

とくに農法にこだわらず、

自分の思うやり方でやるようになったが、

 

そのことは、
畑を続ける年数が長くなるほど、
感じるようになっている。

 

 

 タバコガの幼虫を発見して見回るようになった数日後、

数種類のクモがやってきて、巣を張ったり、

トマトの幹の間を歩き回るようになった。

  

クモ達は、私よりよっぽど優秀なハンター。

 

50本くらいあるトマトについた虫を探して、

上から下まで見るのは結構時間をとられていたので、

ありがたく1日3回の見回りを1回にかえた。

 

そして、10日ほどたった今、

タバコガはほとんどいなくなり、

クモ達も、いつの間にか数を減らしている。

 

傷の無い実も赤くなり始め、遅まきながら収穫も始まった。 

 

穴のあいた茎は切って、脇芽をのばすようにしたら、

新たな花をつけだしている。

 

調べたら、タバコガがよるのは窒素過多も原因らしい。

 

トマトがどんどん採れたらいいなと欲が出て、

元肥を多めにしたのがあだに (^^ゞ。

 

虫達の警告は素直に聞いて、

来年は元肥に気をつけよう。

 

 

 

 

 

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