ごはんを作っている横で、
かまどの薪用に板を割っていたyanyanが、
「やんやん、いいこと思いついちゃったよ。」と言うので、
なになに?って聞いたら、

「ここにたきつけが入ってたら、
あっ、たきつけが今ほしい!ってときに、
すぐ使えてべんりじゃない?」

そう言って、
かまどの前に置いてあるブロックの穴に、
たきつけにしているスギの葉を詰め始めた。


その時は、そうかな、
ゴチャゴチャな場所が、
さらにゴチャゴチャになるぞ、と思いつつ眺めていたのに、

あとで、
yanyanが言うように、
火が消えそうになっていて、
焚き付けが今欲しい、って思ったことがあって、

立ち上がって数歩歩いて取りに行かずに
すぐに使えたのは、
確かに便利だった。

そう思った瞬間、
やられたなあ、と
一人で思わず笑ってしまった。




yanyan,あれ、便利だったよ って伝えたら、
もうすでに、なんのことだか忘れていて、
きょとんとしていたけれど、
説明したら、

「そうでしょ、だんぜん そうだと思ったよ。」と
華が咲いたみたいに、ほこらしげな顔になった。