とても注目すべき動画。ご視聴ください。

おススメ です ウインク

 

 

このところ雑栗さんの動画を週に1~2本、楽しく拝見しています。視聴した動画の数はまだまだ少ないのですが、どの動画もたいへん興味深く、新しい発見があり勉強になる内容が多いです。人にもよくおススメする、お気に入りのチャンネルです。

 

今回の動画には驚きました。雑栗さんが憲法や憲法改正をめぐる現状について、こんなに理解が深い方だったとは存じませんでした。自民党憲法改正草案が憲法の破壊、人権剥奪への入り口であることを理解されていて、たいへん好ましいです 照れ

 

ごぼうの党の奥野さんは「緊急事態条項」について強く反対している人なのですね。今後も雑栗さんの動画がますます、楽しみです。

 

 

なお、第9条戦争放棄については、10月9日にアップしたこちらの記事の中で少し触れましたが

 

 

その条文、その文言があるからと言って、日本が自衛のための軍事力を行使しない(できない)ということではないのだ、と改めて申し上げたいと思います。そんなことは文字にするまでもなく当たり前のことだから、わざわざ憲法に記載する必要もないのです。

 

これは日本国憲法の立法者意思がどのようなものであろうと、それ以前の問題です。

 

人が生きる権利は憲法や法律がなにかを定める以前の当たり前の権利です。人の集団である国家が自国を守るために抗戦するというのは国家固有の権能です。誰にも、何にも、それを否定されるいわれはありません。その権利(例えば国民の自由と安全)を守るために必要であれば「闘う」それは当たり前のことです。この権利(例えば自衛権を持つこと)は、憲法の明文の根拠を必要としない、国際慣習法上独立国に当然認められる権利であり、国連憲章もその第51条において自衛権の行使は各国固有の権利であると認めています。

 

外部から不正な攻撃を仕掛けられて、反撃することなくその攻撃に甘んじなさい、己の命や財産を奪われることにも耐えなさいなどと「法」が言うはずがないではないですか。それは憲法の下位にある我が国の刑法に「正当防衛」という条文があることからも明らかです。

 

刑法第36条 第1項
急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
第2項 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

 

最高裁は自衛隊を合憲と認めており、その解釈は司法のみならず、行政府、立法府、法曹界、多くの一般市民も認めるところであったはずです。それを近年になって突然、憲法を変えなければ自衛隊がかわいそうだ、その家族が気の毒だなどという主張が出てくること自体が不思議なこと。私たち日本国民が自衛隊の存在を認めており、自衛隊で活躍する方々への感謝の気持ちを抱いている事実はずっと変わりません。

 

もし「日本国憲法を書き換えなければ、日本は自衛のための武力行使を行うことが出来ない」と言うならそれは、日本は独立国家ではない、と言うのと同じことです。「国際慣習法上独立国に認められる権利を持たない、日本は国家とは名ばかりの存在だ」と言っていることになるのですから。この国の指導的地位にいる人たちがそのような考えで国家を運営しているとするならその姿勢を国民が正さねばならないということになってくるでしょう。

 

・・このように言うからといって私個人が戦争が起こることを良しと考えているわけではないことも明記しておきたいと思います。改憲を急ごうとする人たちの説明は妥当ではないということを指摘したいのです。日本の政治や経済や国民生活の改善のためにまず必要なことが「改憲」であるなどと、国民の多くはそう考えてはいないと思いますし、私もそうだ、ということです。

 

また、現代の戦争が国家間の紛争というよりも、この世界をコントロールする人たちの思惑で起こっているものであろうことが推定される以上、戦争そのものを無くしていく努力をしなければならないはずです。こんなに美しい世界を汚さずに済むシステムを作って、優しい人が優しい心を失うことなく生きていける社会にしたいものです。誰もが、私たち日本人も、それを実現するためにこそ必要な役割を果たすべきであり、日本国憲法もそのような新しい世界にふさわしい憲法であるべきと考えます。

 

私自身個人的には、国家の基本法であり、人権保障のみならず統治機構に関する定めをも持つ憲法を国民の手で書き換えていくことは必要だと長年そう考えていました。しかしその書き換えがどのように行われるかについて、私たち国民は十分に議論を尽くした状態になっていません。また、私たち国民はそれを可能にするほど成熟してはいないようです。

 

国民は常に政治を誰かにお任せして生きてきました。意見を持たずに強いものに従って生きてきました。そんな国民の在り方が今を作り出しています。

 

うっかりと日本を失うことにもなりかねないというのに、国民の多くがその事態に気が付いていない。

 

私たちがどんな未来を手に入れることが出来るのか。それを決めるのは他の誰でもない、自分自身です。日本国民全員が憲法問題について真剣に考えるべき時が来ていると思います。

 

雑栗さんは第9条を「日本は不正な戦争を仕掛ける国じゃありませんよ」という宣言なのだと解釈されています。素晴らしい考え方です。皆さんはどう解釈しますか。

 

憲法について考えるためのたいへん良い素材を提供してくださった雑栗さんに心からの感謝を。

ありがとうございます ウインク