行きつけの産科に行き、主治医に事のあらましを全て話した。
・パニックがでてお腹の張りも強くなったので、急きょ精神科も産科もある総合病院に行ってみたこと。
・薬の投与はおろかぞんざいな対応をされてパニックもお腹のはりも一層ひどくなったこと。
・そしてついには精神病棟に閉じ込められそうになったこと…。
主治医はじっくりと話を聞いてくれつつ、まずはお腹の様子をみてくれた。幸いなことに赤ちゃんは元気で、すぐに産まれてくるような気配はないとのこと。
それを聞いてひと安心した。
しかし、主治医からは思いがけない事を伝えられた。
「申し訳ないけど、うちの病院は精神科がないから、なつめさんに何かあったときに精神科とタイアップして出産に臨むことができない。別の総合病院で出産してもらわざるをえない。紹介状を書くのでそこに転院です。」
私は耳を疑った。
この病院は不妊治療の時からずっとずっとお世話になってきた。
やっと妊娠が分かった時は先生と抱き合って泣いて喜んだものだ。
ここでしか産む事を考えていなかった私は、驚きを隠せなかった。
出産まであと1ヶ月。いまさら新しい病院、新しい先生との関係構築なんて無理。
私は涙を流して、どうしてもこの病院で産みたいこと、今後は近場の心療内科の薬を飲みつつ出産に臨むので、先生が心配しているようなことは起こらないということなどを必死で伝えた。
しかし、先生はこれまで多くの同じような妊婦さんを診てきたのだろう。
そしてこれまで何度か同じような妊婦を受け入れ、妊婦に大変な思いをさせた事もあるのだろう。
先生は申し訳なさそうに首を横に振るばかりだった。
わかっている。
この先生、妊婦思いの心のある先生だ。
だからこそ、私がこんな状態になるとは思っていなかっただろうし、断腸の思いで断っているのだ。
「1日考えさせてください。」
1日考えたとしても、先生の答えは変わらないと分かっていたが、私の心の整理に時間が必要だった。
病院を後にし、そのまま家に帰らずカフェへ。
ディカフェコーヒーを飲みながら何も考えず外を眺めていると、不思議なことに心が落ち着いてきた。
妊娠してからこれまで、ゆっくりする時間をとっていなかった。
考えていたのは常に仕事のことや赤ちゃん、旦那のこと、出産準備や子育て資金のことなどだ。
久しぶりに「空白」の時間ができ、楽に息ができる自分がいた。
精神病棟にいた昨日がまるで夢だったかのようだ。
それ以来、定期的にカフェでひとり時間を取るようになった。
2人目が産まれた今でもだ。
2人目セイをシッターさんに預け、その間カフェに行ったりする。
カフェの美味しいコーヒーや雰囲気、景色など気分転換になるものはたくさんあるが、1番良いのは「私のことを知らない他人が近くにいる」ことなのだ。
1人が好きではあるが、誰もいない場所(一人きりの自宅など)というのはパニック持ちの私にとっては不安要素が大きい。
そのことに気がつけたのは大きな発見だったし、私がパニック克服方法の一つとなった。
話を戻したいと思う。
翌日、産科の主治医に「転院します」旨を伝え、近くの総合病院への紹介状を書いてもらった。
その病院は精神科や心療内科、小児科にNICUもあり、妊娠出産での万一のトラブル全般に迅速に対応してもらえる環境であった。
ここの精神科(一般病棟)に入院してそのまま出産まで過ごすことになろうとは、この時は知る由もなかったが。。。
(13)へ続く。
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最近シナモンを買った。小さじ一杯毎日摂取でシミが2週間で消えるらしい。
コロナ禍でマスク生活してるせいか、昔よりシミが消えた気はする。
が、マナセイのツヤッツヤたまご肌を毎日見てると、自分の肌の衰えにめまいがしそうだ。
2週間で小さいシミは消えちゃう?
うっそだーーーん!!!
といいながらもポチってしまった。
また2週間、どうだったか報告をさせていただく。