TODAY'S
 
“三人のきょうだいが、ひとつ家に住んでいる。ほんとはまるですがたがちがうのに、三人を見分けようとすると、それぞれたがいにうりふたつ。一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。二ばんめもいないが、こっちはもう出かけたあと。三ばんめのちびさんだけがここにいる。それというのも、三ばんめがここにいないと、あとの二人は、なくなってしまうから。そのだいじな三ばんめがいられるのは、一ばんめが二ばんめのきょうだいに変身してくれるため。おまえが三ばんめをよくながめようとしても、見えるのはいつもほかのきょうだいの一人だけ!”

「モモ」 ミヒャエル・エンデ 作、大島かおり 訳より


現代人は、旅が得意らしい。もちろん、旅は素晴らしい!…もし「本当の旅」に出るのならば。


私たちが得意なのは「心の旅」らしい。心だけが体を離れて、ひとり旅をする。あるときは、変えようのない過去へ。またあるときは、わかりもしない未来へ( ◜ω◝ )



目に見えなくても、手で触れられなくても大切なものは、沢山ある。でも、いま目に見えるもの、いま手で触れられるものだって大切!ちょっと油断すると「一ばんめ」や「二ばんめ」ばかり気になってしまう。「ちび」がいなければ「一ばんめ」も「二ばんめ」もいないのに。この「ちび」はとても小さくて、つい見落としてしまう。



ちびに沢山構ってやろう!ちびが幸せで笑っているのが、きょうだいたちにとって最高の幸せだから。きょうだいはとても大きく見えるけど、ちびがいなっきゃダメだから。今この家には、ちびしかいないのだから。


さぁて、私の頑固なおちびちゃん!おまえは今、何がしたいんかな(๑ت๑)?



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