もとから公私混同のこのブログですが、この場をお借りして申し上げておきたいことがあります。
震災直後から最近までずっといろんな方から「閖上に戻りたいですか?」「家はどうするんですか?」というご質問を受けてきました。
そのたびに、「まだ何も考えていません。」とお答えしていました。
実際いろいろなことが不確定で、慌てて事を進めるべきじゃない、という考えがありました。
しかし、周りではすでに閖上を離れて家屋や土地を購入したり、すでにそこへ住み始めた人達がいます。
もとの土地には早く見切りをつけて新しい生活を模索すべきとおっしゃる地域外の方の意見もあって、それはそれで良い考えなのかもしれません。
結果として震災直後に危惧した地域のコミュニティーはすでに消滅したと思います。
また、住居や家財道具全てを失ってどうすることもできず避難所から仮設住宅へ移り、何とか生活を続けている方も多くいます。
あるいは、新しい閖上をみんなで作っていこう、こう訴えて積極的に動いている人もいますし、それもまた立派な考えだとも思います。
今日はこんな資料があります、ちなみにpdfファイルです。→閖上地区意見交換会資料
こんな非常時で本来は国が率先して作らなければならない復興案がいつまで経っても出てこないので、県や市などの地方自治体が頑張って作り上げようとしています。
しかし、これらは具体的な予算の裏づけは全く無く、現時点では「絵に描いた餅」というものです。
(※国は国民の生命と財産を守るのが第一義の目的であるはずが、今回の震災でそれができなかったのにも関わらず大きく反省の姿勢すら見せないのは残念至極です。国民がこんな国・政府を見限っても一切文句は言えないと思います。)
市は我々にこのような資料を見せながらアンケートも求めました。その中の項目には「閖上に戻りたいですか?→はい・いいえ」というものがありました。これも大変乱暴な聞き方です。そのように無条件でどちらかを選べと言われても無理です。
前提となるいろいろなことが不確定で自分たちにはどれだけ有利なのか不利なのか、今回の資料以上の妙案がでる可能性があるのか無いのか、政府の施策はどんなものが出るのかといった判断材料が少なすぎるのです。
感情論や経済論、未来論、考えるべきことは多岐に渡ります。
しかし、我々避難民にはそれよりも今すぐに解決すべき問題が相当多く残されているのです。
今改めて「閖上に戻りたいですか?」と聞かれたら迷わずこう答えるでしょう「もちろん。震災前の閖上ならいますぐにでも戻りたい」と。

震災直後から最近までずっといろんな方から「閖上に戻りたいですか?」「家はどうするんですか?」というご質問を受けてきました。
そのたびに、「まだ何も考えていません。」とお答えしていました。
実際いろいろなことが不確定で、慌てて事を進めるべきじゃない、という考えがありました。
しかし、周りではすでに閖上を離れて家屋や土地を購入したり、すでにそこへ住み始めた人達がいます。
もとの土地には早く見切りをつけて新しい生活を模索すべきとおっしゃる地域外の方の意見もあって、それはそれで良い考えなのかもしれません。
結果として震災直後に危惧した地域のコミュニティーはすでに消滅したと思います。
また、住居や家財道具全てを失ってどうすることもできず避難所から仮設住宅へ移り、何とか生活を続けている方も多くいます。
あるいは、新しい閖上をみんなで作っていこう、こう訴えて積極的に動いている人もいますし、それもまた立派な考えだとも思います。
今日はこんな資料があります、ちなみにpdfファイルです。→閖上地区意見交換会資料
こんな非常時で本来は国が率先して作らなければならない復興案がいつまで経っても出てこないので、県や市などの地方自治体が頑張って作り上げようとしています。
しかし、これらは具体的な予算の裏づけは全く無く、現時点では「絵に描いた餅」というものです。
(※国は国民の生命と財産を守るのが第一義の目的であるはずが、今回の震災でそれができなかったのにも関わらず大きく反省の姿勢すら見せないのは残念至極です。国民がこんな国・政府を見限っても一切文句は言えないと思います。)
市は我々にこのような資料を見せながらアンケートも求めました。その中の項目には「閖上に戻りたいですか?→はい・いいえ」というものがありました。これも大変乱暴な聞き方です。そのように無条件でどちらかを選べと言われても無理です。
前提となるいろいろなことが不確定で自分たちにはどれだけ有利なのか不利なのか、今回の資料以上の妙案がでる可能性があるのか無いのか、政府の施策はどんなものが出るのかといった判断材料が少なすぎるのです。
感情論や経済論、未来論、考えるべきことは多岐に渡ります。
しかし、我々避難民にはそれよりも今すぐに解決すべき問題が相当多く残されているのです。
今改めて「閖上に戻りたいですか?」と聞かれたら迷わずこう答えるでしょう「もちろん。震災前の閖上ならいますぐにでも戻りたい」と。
