「スノーボード上手いなー」って思う人をパッと3人上げてください。

 

と、言われたら誰を思い浮かべますか?

例えば、サッカーとか野球の場合でもそれぞれ好みの選手がいるとは思いますが。ある程度、数字的な事も入ってくると思うんですよ。どれくらいの成績収めているか、勝っているか、数字でハッキリ出るじゃないですか。だから、全然点入れられないとか、全然打てない選手の事を「俺はこの選手上手いと思うんだけどなー」とは、あまりならないですよね。

でも、レース系は除くとして、スノーボードの場合はどちからと言うと、演技的な部分もあるので、好みは分かれると思います。大会などでは勝てない人でも「俺はこの人のスタイルの方が好きだけどなー」みたいな感じで。

だから、私もよくみんなと「スノーボードの上手い人理論」を話し合いますけど。まぁ、話しが尽きないし、答えがまったく出ません。

 

という事で、今日は「あくまでも私個人の意見です」というところをふまえた上で。以前、オンラインサロンの方に書いた『名取が選ぶ、スノーボードが上手いと思う3人。』という記事の中から、私のスノーボード上手い基準は何を見ているのかというお話しだけ紹介しようと思います。

 

それではどうぞ。

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【5月7日】名取が選ぶ、スノーボードが上手いと思う3人。

 

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◆ スノーボードの上手さ
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タイトルに書いた通り「名取が上手いと思うスノーボーダー」を3人紹介します。ただ、何を持って上手いかというのは人それぞれだと思うので。私がいつも滑りを見る時に何を気にしているのか、どんな人を上手いと感じているのか、というところから説明したいと思います。

まず滑りを見る時に最も注目して見るポイントは「ボード」です。斜面の上から滑ってきたら「ボードが正しく動いているか」というのを見ています。


ちょっと話しそれますが、ボードテストをする時の話しをしますと。
一般的には、ボードの開発と言うと、メーカーの人がボードに乗ってチェックして、ライダーに乗せてテストしてもらって意見聞く。そんな感じをイメージするかと思いますが。
私としては、これでボードの本質が見えてくるのは全体の50%くらいで、残り50%を決めるのは「他人が乗っている姿を見る事」これが、最も重要な作業です。

例えば、FOSSIL SNOWBOARDでテストボードを作りました。
そしたらもちろん私は何がどうなっているのか完璧に把握しているので、それを自分で乗ったところで、「まぁ、こうなるよね」みたいな感じです。次にライダーに乗せるのは、正直一番ボードテスト向きではありません。というのも、ライダーになるレベルの方やプロレベルの方の場合は、だいたいどんなボードでも「瞬時に乗りこなしてしまう」という特技も持っています。乗った瞬間にそのボードの良い状態で滑ってしまうので、正直テストとしては参考にならないんです。
以前、米倉さんにFOSSILのボードを全部乗ってもらった事がありますけど。どれ乗っても綺麗に乗りこなしてきちゃうので、見てて全然面白くなかったです(笑)

では、どんなテストが一番いいか、こんな事言うと失礼かと思いますが。
「普通レベルの方が一番テストに向いています」

FOSSILの場合は元々ライダーいないですけど、ボードテストの時はいつもnewestのユーザーさん達に乗ってもらっていました。それで多少荒々しく乗ってもらった方が、ノーズの曲がり具合や、テールが抜け位置、ボードが曲がり方、などなど。これはユーザーさんに合わせたボード作ろうとか、そういうわけではなく。ボードの動きがよく見えるから参考になるのです。

もう少し言うと、ボードの動きに注目していると。その人がどれだけボードを意識して滑っているかというのも分かります。「この人はちゃんとボードの事考えているな」「この人は力任せで滑ってるな」みたいな感じで、何を意識して滑っているのかよく分かります。

スノーボードはどんなに努力しても、回数沢山滑っても「ボードをコントロールする意識が無い人は絶対に上手くなりません」
これは私の持論ではありますが、間違い無いと自信があります。なので、スノーボードを教える時は、上半身がどうとか、下半身がどう、よりも。まずはボードをどうやってコントロールするかを教えるべきなんです。
特に最近は、ハーフパイプなんかで子供が一生懸命練習する姿をよく見ますが。「この子は上手くなる」「この子はいまのままじゃ無理」というのはハッキリ分かります。

 

以上の事をふまえると、

私のスノーボードが上手い基準は「ボードを上手く操れているか」という事になります。

 

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はい、

ちょっと、オンラインサロンの記事とは言い回しを変えたり、付け加えた点もありますが。私が個人的に上手いと思う人の条件をふまえた上で、日本人に限定し「上手いと思う3人」を紹介しました。少しでも気になった方は、「ボードを上手くコントロールする」を、意識して練習してみてください。

 

 

それでは最後に、今日のオンラインサロンの記事は『「レッスンを受ければ上手くなる」なんて事は絶対にありません。』というタイトルで書きました。

スノーボードに限らず何でもそうですけど、「人に教えてもらえばできるようになる」なんて事は絶対にありません。そこから自分で工夫し行動する事が大切です。

 

それでは本日はここまで。

 

 

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