妖精達と花々の贈り物
3年前、この家を買う段取りが整った頃、友人からそのお祝いとして、3冊の本をプレゼントされた。
それは、丁度ポケミスと同じくらいの大きさで、箱入り・布張り上製本の50ページほどの小さな本で、可愛らしい妖精と花々が描かれている。

その愛らしい絵は、はっきりと記憶に残っていた。
昔、9つ違いの姉がせっせとチョコを買っては集めていた、小さな妖精のカードの絵だった。
姉がチョコレートの空き箱に、そのカードを一杯に詰めて宝物にしていたのを、時々こっそりと持ち出しては眺めて楽しんだものだった。
何かの折りにそういう話を友人にしたことがあったのか、プレゼントにとわざわざオークションに出ていたものを見つけて手にいれてくれたらしい。

この本の作者は、シシリー・メアリー・バーカーといい、最初の本「Flower Fairies of the Spring」が出版されたのは1923年のことだそうだ。
病弱な女性で、生涯の殆どを家で過ごしたというが、彼女の絵が物語る緻密な観察眼と限りない優しさは、今の時代に観ても色あせることのない魅力を持っている。
特に驚かされるのは、病弱で学校へも通えなかった彼女は、正式に絵を学んでいないということだ。父親から水彩画の手ほどきを受けたのみで、ほぼ独学で身につけた技術らしい。
そして彼女ならではの対象物への真摯な姿勢から、花々はまるで博物画のような正確さで描かれ、近隣の子供たちがモデルといわれる妖精達は、その花と共に生き生きと楽しんでいるようだ。
でもそんな理屈抜きに、この絵を見ていると、自然に優しい心持ちになってくる。それがこの絵のもつ時代を超えてきた力なのかもしれない。
ところでこの本、奥付というものがなくて、不思議な作りだなあと思っていたら、森永が景品用にと、版権を持つ出版社から特別に許可を得て作ったものだそうで、本来は全7冊あるらしい。その最初の3冊分がこれというわけ。それでも昔の本だけに、やっと手に入れたものなのだろう。
小さな本だが、友人の優しい気持ちのつまった3冊なのだった。
それは、丁度ポケミスと同じくらいの大きさで、箱入り・布張り上製本の50ページほどの小さな本で、可愛らしい妖精と花々が描かれている。

その愛らしい絵は、はっきりと記憶に残っていた。
昔、9つ違いの姉がせっせとチョコを買っては集めていた、小さな妖精のカードの絵だった。
姉がチョコレートの空き箱に、そのカードを一杯に詰めて宝物にしていたのを、時々こっそりと持ち出しては眺めて楽しんだものだった。
何かの折りにそういう話を友人にしたことがあったのか、プレゼントにとわざわざオークションに出ていたものを見つけて手にいれてくれたらしい。

この本の作者は、シシリー・メアリー・バーカーといい、最初の本「Flower Fairies of the Spring」が出版されたのは1923年のことだそうだ。
病弱な女性で、生涯の殆どを家で過ごしたというが、彼女の絵が物語る緻密な観察眼と限りない優しさは、今の時代に観ても色あせることのない魅力を持っている。
特に驚かされるのは、病弱で学校へも通えなかった彼女は、正式に絵を学んでいないということだ。父親から水彩画の手ほどきを受けたのみで、ほぼ独学で身につけた技術らしい。
そして彼女ならではの対象物への真摯な姿勢から、花々はまるで博物画のような正確さで描かれ、近隣の子供たちがモデルといわれる妖精達は、その花と共に生き生きと楽しんでいるようだ。
でもそんな理屈抜きに、この絵を見ていると、自然に優しい心持ちになってくる。それがこの絵のもつ時代を超えてきた力なのかもしれない。
ところでこの本、奥付というものがなくて、不思議な作りだなあと思っていたら、森永が景品用にと、版権を持つ出版社から特別に許可を得て作ったものだそうで、本来は全7冊あるらしい。その最初の3冊分がこれというわけ。それでも昔の本だけに、やっと手に入れたものなのだろう。
小さな本だが、友人の優しい気持ちのつまった3冊なのだった。