俺のハレンチ学園 | 猫なでにき

俺のハレンチ学園

以前、知り合いの開いた居酒屋の手伝いをしたことがある。店主と私の二人だけで、厨房からフロアから全部やれるくらいの、小さな居酒屋だった。
来る客といえば、顔見知りばかり。しかもこれが、類は友を呼ぶの言葉どおり、変わり者揃いなのであった。

ある日、自分も近くで店をやっている常連のKさんが、突然こう言った。


「俺の学校ってさあ、ハレンチ学園だったんだよ」


またヘンなことを言い出す人である。
ハレンチ学園ってこれだよね。

懐かしのハレンチ学園

「俺の学校がハレンチ学園」って、なんのことですか?

「小学校の時さ、スカートめくり流行ったじゃん」

ああ、ありましたね。流行ったっていうか、子供だからそういうのやりますよね。

「俺のクラスって、めくったり触ったりとか、他のクラスよりももっと過激だったんだよ。まあ仲がよかったんだな、他のクラスより。」

なるほど。仲がいいからエスカレートしたわけですね。

「俺さ、好きな子がいてさあ、その子を泣かせちゃってさあ」

突然恋の思い出ですか。

「俺ってシャイじゃん…好きな子だとスカートめくれないわけよ。他の女子はなんでもないからバンバンめくっちゃう」

シャイっていうか、ゆがんでるっていうか。

「そいで、その子がさ、女子のボスみたいなやつにいいつけて」

女子のボスですか。なんて言ったんですか。

「Kくんが、私だけめくってくれないって」

……はあ……。

「おかげで女子からつるし上げだよ。
なんでOちゃんだけめくってあげないんだって」

なるほど、そりゃハレンチ学園ですわ。


なぜそんな話になったのかといえば、よかれと思って女の子にした行為がことごとく裏目に出て嫌われてしまうという、そういう自分のルーツを辿っていった結果だったらしい。

その体験をベースにして女の子に接していたら、正しくセクハラおやじまっしぐらなのも致し方ない。という、回りくどい自己弁護だったか。


Kさんが帰ったあと、マスター(独身)がつぶやいた。

「うらやましい」

ちょっと泣けた。




ブログランキング・にほんブログ村へ