施設の消灯時間をすぎてもなお
階下から聞こえる笑い声
あぁ、またあの子と職員が仲良く話してるんだな
訳もなくフラストレーションがたまる
最近は落ち着いていたはずなんだけれど
どうしようもない負の感情が渦巻く
自分ってちっさい人間だなぁ
規則を守ることを一番に
生真面目に厳しく育てられ
18年生きてきた
だから、消灯時間を守らないことに不満
職員に素直に甘えられて
要領よく心を掴める子どもに嫉妬
実の弟もあの子どもと同じように愛嬌で生きていたから
その分ずっと我慢を強いられてきた
可愛げのない子どもとして
そのことに対する折り合いがまだ自分の中でついていないのかもしれない
それから、
子どもの信頼を勝ち得ている職員にも嫉妬
彼女らのために距離を置こうと決意したものの
やっぱり少しでも自分を頼ってくれようとする彼女が
他の人にも同じように親愛の情を示しているのを見ると
嫉妬してしまう
自分てちっさい人間だなぁ
親との信頼関係がうまく築けなかったからか
完璧に人との関係作りにおいて大事なものがかけている気がする
人を信頼する・信頼される感覚が掴めない
ふとすると人に依存しそうになる
いつかこの拗れたところが
真っ直ぐになる日はくるんだろうか