25日午後9時40分ごろ、那覇市泉崎のビル街に止めてあった自転車のサドルバック内からチューブとエアボンベそれぞれ1本が盗まれているのを所有者の男性が発見した。那覇署は悪質な窃盗事件とみて緊急車両50台を現場付近に配置、容疑者の検挙に全力をあげているが、犯人はオウム真理教の最後の逃亡犯・高橋克也容疑者もびっくりなほどの逃亡劇を演じている。

 所有者の男性はとある会議出席のため(注:飲み会ではありません、正真正銘の会議です)、同日午後7時50分ごろ、那覇市泉崎のビルへチャリンコで到着。玄関横に駐車し、チェーンで施錠したという。会議終了後、帰宅しようと愛車を見た瞬間、サドルバッグのファスナーが開いていることに気が付いた。中を調べると、チューブとエアボンベがなくなっていたという。

 現場は国道沿いの人通りが多い地域で、近くの飲み屋で酔っぱらった先輩方を発見したこともある場所。那覇署は容疑者がサドルバッグの中に現金が入っていると思い、中身をごっそり持ち去ったとみている。

 自転車は米国製キャノンデールで、仕事の移動やサイクリング、ローラー練などに使用している。

 所有者の男性は「まさかサドルバッグの中身が盗まれるとは思わなかった。夜間に駐車する場合、人目に着く場所は避け、安全なところに止めたい」とコメント。「バッグの中にはなぜかタイヤレバーとピンセットが残されていた。犯人はかなりあせって盗んだのでは」と話している。




しもじゅんの放浪日記

サドルバッグのファスナーが空けられ、チューブとエアボンベが盗まれた=25日午後9時40分ごろ、那覇市泉崎