井上堯之バンドの時代~堯之グループ⑪ | edihの昭和音楽よもやま話

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60~70年代を中心に、音楽にまつわる話をアップします。

73年ジュリー+堯之グループの主なライブ活動としては、7月の浅草国際でワンマンショー、8月は梅田コマ(4日間)のショー、10月には中野サンプラザ(5日間)で行われ、内容は全般的にオールディズR&Rやシングル、アルバムからの選曲であった。

PYGでは決して自分たちの過去の歌を歌うことはなかったが、ジュリーのソロのコンサートではタイガース時代の曲を取り上げることが多かった。71年の初めての日生劇場や72年の各地のコンサート、73年の日劇ワンマンショーではメドレー形式で9曲、神戸では「ラブ・ラブ・ラブ」と「忘れかけた子守唄」、梅コマで「君だけに愛を」(この時久々に堯之が「ソフト・ファン」を歌っている)。

また73年後半から74年のセトリに「新・あの時君は若かった」というのもある。いやいやこれはタイガースではなく、スパイダースのナンバー。この曲をジュリーが歌ったのかと半信半疑だったが、聴いてビックリ、なんと元スパイダースとタイガースのそれぞれ2人が対抗して歌っているではないか。と、いっても一種のおふざけ、ファンサービス的なコミカルな仕上がりとなっていた。

一方中野では「君だけの愛を」も歌ったがレコードではカット、そして久々にPYG時代の「やすらぎを求めて」を歌った後の「怒りの鐘を鳴らせ」はテンポアップでかなりヘビー。特に原田裕臣のドラムが光り、後半2分近い間奏では堯之グループとJ・ポップス・オーケストラのバトル、なかでもサリー&裕臣のグルーヴ感は圧巻である。

という訳で、「新・あの時君は若かった」と「怒りの鐘を鳴らせ」の約10分のメドレーを!ちょっと長丁場。

あの時の怒りの鐘 from edih's Channel on Vimeo.