井上堯之バンドの時代~PYG③ | edihの昭和音楽よもやま話

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60~70年代を中心に、音楽にまつわる話をアップします。

71年9月に入り、ドラムスの大口広司が脱退。「音楽的に色々新しいことをやりたいんで、これを機会にキャリアの長い原田君に来てもらった方がいい」と堯之は"原田裕臣”が後任ドラマーに決まったいきさつを話している。
ジュリーは11月に行われる「合歓ポピュラーフェスティバル」にソロでの出場曲「君をのせて」の録音、10月にはロンドンでソロ・アルバム制作が決まり、くすぶり続けていた解散説が大きく取り上げられる。
 
9月のインタビューで“これからのPYGの行方は?”の質問に対し堯之は、
「今まではグループのために力を結集するって考えだったけど、これからはメンバー各自のためのPYGでありたい。例えばメンバーの誰かがアルバムを出すとすれば、このグループをセッションで使うのが一番いいんだし。そういった音楽の一つの共同体にしていきたい」と語っている。
 
11月1日には「君をのせて」と同時にPYG1stアルバムからのシングルカット「もどらない日々」を"萩原健一+PYG"名義で発売。映画等で俳優活動も行っていたショーケンはTBS「刑事くん」で“もどらない日々”のタイトルの回で元刑事役でゲスト出演、ジュリーと共に単独活動がスタートする。
田コロの実況録音盤「Free With PYG」と同時に3rdシングル「遠いふるさと」も発売が予定されていたが、2人のソロシングル発売の兼ね合いもあってかシングルは発売延期となっている。
 
ジュリー、ショーケンと単独行動の場合“井上グループ”として日本テレビの仕事など(まだ“太陽にほえろ”の時期ではない)が組まれている。(11月3日、日比谷野外音楽堂での“RIGHT ON!”では麻生レミとともに井上堯之グループとして参加)
6月には元サムライの"山内テツ"の呼びかけで出来上がった元ビーバーズの”成田賢“退院祝賀セッション・アルバム「フレンズ」と10月小坂忠のアルバム「ありがとう」に大野と原田が、11月成田のソロアルバム「眠りからさめて」に、堯之、大野、原田が参加した。またセッション・アルバム「ロック・ギター・バトル'71」ではアレンジャーとして堯之、大野が参加(大野は演奏にも参加)とスタジオワークにも関わっていく。
 
そして12月18日の日生劇場、タロー、ショーケン、加瀬邦彦他がグランドサークルで見守る中、井上堯之グループをバックにジュリー初のソロ・リサイタルが6日間行われ、ソロ・アルバム「JULIE Ⅱ」もリリースされるのであった。