近年、グローバル化の進展に伴い、海外で働く国際看護師に注目が集まっている。海外での看護経験は、飛躍的なスキルアップや視野の拡大につながる。加えて、異文化の環境によって、人格形成や価値観にも大きな化学反応を起こす、貴重な機会となるだろう。

 もし国際看護師を目指しているなら、まず行きたい国の医療制度や看護事情、文化、習慣などを、しっかり情報収集しておこう。医療制度や看護事情は、国によって大きく異なる。日本の常識は世界の常識ではないため、国の特性やルールはくまなくチェックしておきたい。

 そもそも海外で生活するには、ビザが必要だ。ビザとは、外国人がその国に入国し、滞在するための許可証のことだ。ビザの種類は、国によって異なるが、主に観光ビザ、就労ビザ、留学ビザなどが挙げられる。看護師として海外で働くためには、就労ビザを取得する必要があるだろう。就労ビザの取得条件や申請方法も国によって異なるため、事前に確認しておこう。

 また、渡航先の国の治安も、徹底的に調査しておきたい部分だ。国や地域によっては治安が悪く、犯罪に巻き込まれる危険性もある。安全に生活するためには、まず治安の良いエリアに住み、夜間の一人歩きは避けたり、貴重品は持ち歩かなかったりと、防犯意識を持つことが欠かせない。

 そして物価も、生活していくうえで重要な情報だ。物価の高い国では、生活費も高くなるため、収入と支出のバランスを考えて、生活設計を立てる必要がある。家賃や食費、光熱費、交通費など、生活費の傾向は、国や地域によって大きく差がある。海外生活が始まったあと、金銭的に窮地に追い込まれないよう、物価や生活費の詳細は把握しておこう。

 日本である程度の仕事の経験を積み重ねてきた現役看護師は、次のステップとして海外への進出も考えられる。海外で看護の仕事経験を積むことによって、国際的な感覚を身につけることができる。

 ただし海外に進出して看護師として活動するためには、事前の準備が欠かせない。海外で生活したり仕事でも最低限必要となるのが語学力である。海外での他人との意思疎通のためには、少なくとも英語での日常会話ができる語学力が必要不可欠となる。また海外で看護の仕事の経験を積むつもりであれば、医療用語など専門的な単語もある程度はマスターしておかなければならない。

 そこで現役看護師が海外へと進出するにあたり、語学力強化のための勉強は念入りに行った方が良い。例えば、英語の基礎力を磨くため英会話教室に通う方法が挙げられる。また医療の現場で通用する本格的な英語を身につけるため、家庭教師を雇うという手もある。マンツーマンで集中的に英語の指導を受けると上達が早く、短期間で語学力を伸ばす効果が得られる。

 いずれにしても、勉強で日常会話やあるいは仕事で通じるほどの語学力を身につけるためには、学習期間のために少なくとも半年や1年以上の時間的余裕は見ていた方が賢明である。将来の海外進出に備え長期的な準備のプランを立て、あらかじめ語学力を伸ばすための十分な勉強を行っておけば、海外進出はスムーズに行うことができて渡航先での言葉の面で悩まされる心配がなくなる。

 いくつか語学力強化のための勉強について述べたが他にも効率的な勉強法がある。それについてはこちらを参照して欲しい。