あーあ。行き場がねぇなぁと思う。


私の?誰の?何の?



私のだね、なんか、むかーし、むかしから。

心の中心にある自我みたいなもの

たぶん芽生えてすぐの自我。


芽生えた時にはすでに居場所なかったんじゃないのかね?


ぽっかりと。空洞みたいな。

どこへも行けない宙ぶらりん。




義実家にて。

義妹が来ると途端に私だけ毛色が違うことに気づいてしまう。

私だけ義理だ。

あ…違ったんだった…と気づいてしまう。

お父さんもお母さんも良くしてくれるから。

つい自分も仲間のような気がしてしまっていて。


でもだね。

あの人が来ると、途端にお義母さんがお母さんの顔になるんだもの。


こっちが、本当のお顔でしたのね…。

そう気づいてしまう。



だけど私にも実家があります。

私にもお母さんはいます。たぶん、あの人は私のお母さん。だから寂しくなんかないはず。


でも私は子供の頃から娘の顔を持ち合わせていない。

娘のような顔をするようにしてるだけだ。

心が空洞みたいだ。

私は、誰だ。

誰なんだ?





せっかくの土曜日の夜。

寂しくてたまらない。


この寂しさはたぶん解消することはないのでしょう。

育った環境は変わらないので。

過ぎたものを取り戻せるわけではないので。

どんなに前へ進んでも、空洞が埋まる要素がみつかりません。



だから

この間思い出した、私だけのご自愛。

私だけの私を大事にする時間。

自分を認めてあげる感覚。自分を包みこむ感覚。


そんな時間をとって、眠ろうと思います。

休みとはいえ明日も忙しい。


子供たちが大事にしてくれる自分を大事にして

明日もちゃんと生きられるように。




ありがとう、子供たち。

私を人間らしくしてくれて。

ありがとう。