中国には、「100練より、1つの站とう功」という言葉があるそうで、数ある鍛錬法の中でも特に効果が高く素晴らしい存在、であるようです。


站とう功(たんとうこう)の実践は型にのっとりじっと動かない姿勢で立つこと、です。

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型にのっとって「立つ」ことを続けることにどのような意味があるのでしょうか。

腰を落として低い姿勢で立つから足腰が鍛えられる、負荷をかけることで骨密度や筋力を強くする…もちろん結果としてそのような効果はある、と思います。
単にそのような目的であればそれにふさわしい運動がそれこそ世の中にはたくさんあると思います。


站とう功(たんとうこう)の本質、目的は何か。


私は身体の内部、「陰」の部分を働かせること、「気」を感じ高めることだと実感しています。
そして自然順応の養生として、「自然との調和」を目指していくもの、と感じます。

あくまで私の感じているところです(笑)。



「合気道」の開祖、植芝盛平翁は「天と地の間に立つことが大切」である、と良く言われていたそうです。

自然体で立つことの意義、が分かる気がします。

日々站とう功(たんとうこう)を続けていますと「自然との調和」に少しずつでも近づいていける、そう実感できます。

それがどのような形であらわれ感じられるものなのか、これから少しずつ紹介させていただきます。


※次回に続きます。