なすかも。食うかも。飲むかも。

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なすの食べ歩き、飲み歩き日記です。
美味しいごはんやおいしい酒には目がないんですよね。
たまにスキーにしたり、野球の千葉ロッテマリーンズにしたりサッカーのFC東京にしたり競馬などスポーツ日記になったりもします。

菊花賞は○◎で馬連的中! 今回も期待したい。

 

◎本命は⑦マスカレードボール。前回、日本ダービーは惜しい2着だった。差を詰めたがこれは勝ったクロワデュノールは先行馬のCコースで開催して有利なせいでもある。今回はAコースで開催されるし、今度の日曜日は晴れる予報のためチャンスがある。

血統は、最後の3歳世代のドゥラメンテ産駒。先週、菊花賞でエネルジコが勝ったが、今週もチャンスがありそうだ。ちなみに三冠牝馬リバァティアイランドが2000mG1を勝っている。

母のマスクオブは未勝利勝ちだが、母母ビハインドマスクは10勝馬で重賞3勝。短距離馬で名を馳せた。父ドゥラメンテ、母父ディープインパクトでは ロードアヴニールがオープンの中山ダート1800mの師走Sを勝っている。

マスカレードボールの馬体診断は、 ディープの面影、3歳春に完成されていた馬体がさらに成長した。細くても柳のようにしなやかな首差し。柔らかい筋肉を付けた肩と上腕。細い首を柔らかく使ったディープインパクトの影響を感じさせる。前肢に限らず全身に備わった筋肉は量より質。柔軟で弾力性に富んでいる。父ドゥラメンテのシャープな馬体を鋼に例えるなら、ディープインパクトは柳。「柳に雪折れなし」。細身に見える柔軟なものが、実は剛直なものよりも苦難に耐えられる。「柔よく剛を制す」ともいうが、マスカレードボールもそのことわざを体現するようなつくりだ。3歳春の時点でキ甲が発達しており、完成度は高かった。その半面、後肢は寂しく映った。皐月賞の馬体診断では「トモの筋肉がさらに強化されれば理想的」とコメントしたが、今回の馬体を見ると、物足りなかったトモの筋肉が見事に発達している。3歳春の時点で完成されていた馬体がひと夏越してさらにパンプアップした驚異的な成長力だ。しなやかな体には伸びしろがあるが、この先さらに進化できるだろう。柔軟な筋肉には疲れがたまりづらいので長距離にも対応できる。菊花賞も狙えただろう。もちろん、古馬相手でも…と思わせる体つきだ。若馬らしい、はつらつとした立ち姿には「頑張れよ」と思わず声をかけたくなる。前途洋々たる未来を感じさせてくれます。激戦の天皇賞は偉大な3冠馬の美しい面影を今に伝える3歳馬の出番だ。

調教は10月9日に時計を出して併用で7本消化。10月16日(木)の2週前追い切りでは美浦坂路で4F52.8〜37.9〜24.7〜12.1のタイムを出した。10月23日(木)の1週前追い切りでは美浦Wコースで長めに追い、10F156.7〜136.0〜118.3〜100.8〜84.3〜68.9〜53.6〜38.8〜24.7〜しまい1Fは11.8馬なり併入した。10月30日の今週の追い切りでは美浦坂路で4F53.2〜37.6〜24.0〜11.8、3頭の真ん中からG前追って併入した。

ダービーは先行有利な馬場展開の中、唯一後方から脚を使っての2着のため、能力を示した内容だった。皐月賞は展開が後方にいたこの馬に向いたとはいえ、上位馬と比較してかなり後ろから追い込んできているにも関わらず3着のため評価できる。共同通信杯の内容から東京2000mの舞台は合いそう。あとは世代のレベルだが、毎日王冠のサトノシャイニングを見る限り大きな差はなさそうなため、適性や枠を考慮して判断したい。

左回りの東京芝は得意で4戦3勝2着1回のでコースとしては有利。競馬ブックの情報によると、Netkeibaの情報によるとマスカレードボールは想定だが単勝3.0の1番人気に支持するらしい。最も有利なのは東京芝2400mだと思うが、天皇賞秋の東京芝2000mでも十分にチャンスがある。あとは枠順が気になるところだが、先入れ奇数枠の5枠7番に入った。鞍上はルメールに乗り換えるが、近7年での天皇賞秋のルメール騎乗ではでは2018年レイゼオロ、19年・20年アーモンドアイ、22年・23年イクイノックスと5回も制覇しており驚異的な数字。今年秋のルメールは先々週、先週と勝っており、3週連続G1勝ちも大いにありえる。春のクラシックは惜敗したが、今年秋の初めてのG1初制覇絵、準備は万端だ。

 

○対抗は⑤タスティエーラ。3歳の共同通信杯で4着だったが弥生賞を勝ち重馬場でかち、続く重馬場の皐月賞では5番手で先行し、追い込み馬からやってきたソールオリエンスから1馬身1/4差の2着。そしてダービーではまた4番手から先行し、クビ差退けて勝った。その後には菊花賞で9番手から好位差しに来て、勝ったドゥレッツァに3馬身1/2の2着に入った。

3歳年末有馬記念と4歳時の春の大阪杯と天皇賞春は、それぞれ6着11着7着と負けて低迷したが、続く秋の天皇賞では松山騎手で3番手に先行して、勝った14番手追い込み馬ドウデゥースから1馬身1/4差の2着、タイムは1分57秒5で好走した。そして12月の前々走で香港カップ芝2000mではオーストラリアダのダミアン・レーンが騎乗し3着と粘る、そしてまたもや年明け4月、前走の香港のクイーンエリザベス2世カップでもレーンが騎乗。好位追走から直線で抜け出して優勝。勝ちタイムは2分00秒51(良)。2着は後方から追い上げた4番人気プログノーシスで日本馬の1-2フィニッシュした。
血統は、海外の香港ヴァースと宝塚記念でG1で2勝した父のサトノクラウン。産駒は4歳オープン馬のパレハと、3歳オープン馬のヴーレヴーがいるだけでタスティエーラは代表産駒1頭しかないから貴重な産駒になる。
タスティエーラの馬体診断は、 質量ともに十分な筋肉量。 体つきも昨秋同様に素晴らしい。腹周りにも太め感がなく、すっきりと引き締まっている。昨年暮れから香港で2戦。今回は半年の休養明けとなるが、狂いのない仕上がり。唯一、昨秋と異なるのは毛ヅヤ。これほどの光沢を放つとは…。よほど具合がいいのでは。

大型というほどでもなく、小型でもないつくり。背中は短いのですが、少し長めのオールマイティー型の体形の持ち主で、どの距離にも対応できる柔軟性を持っている。首には強そうな鎖骨横突筋や乳突筋が付着しているが、それよりも見るべきは肩。全体に筋肉が発達し、特に上腕三頭筋の発達がすごい。半面、後躯の筋肉は大きく発達しているわけではないが、腰の形は良く、筋肉の付着状態も申し分ない。背中は柔らかそうで伸縮力があり、こちらも仕上がりは悪くなさそう。昨年2着のリベンジを果たすべく、きっちり仕上げてきた感じだ。

調教は、 香港から帰国後は検疫を経て滋賀県のノーザンファームしがらきへ。リフレッシュを図りつつ、乗り込みを重ね、9月20日に美浦トレセンに帰厩。9月25日に調教を始めて速い時計を10本と精力的に消化。1週前追い切りでは10月23日(木)に美浦Wで追切りし、1本目に6F82.8〜5F66.3〜4F51.3〜3F36.8〜しまい1Fは11.4でクビ差遅れたが、2本目で6F82.9〜5F66.(水)0〜4F50.5〜3F35.9〜2F22.6〜しまい1Fは10.9、2頭併せの内側併入でなかなか速いタイムが出た。今週の追い切りは10月29日(水に)また美浦Wコースから追い切り。2頭併せの内側から追いかけて6F82.3〜65.1〜50.3〜35.7〜23.0〜しまい1Fは11.6とゴール版過ぎても追いかけて併入し、全体的には速いタイムで駆け抜けた。
今回もまたおなじみのレーンが好走するし、枠順も先入れ奇数枠だが青色の5枠7番で入る。騎乗して好走するのも先行馬で、これまでに海外も含めて(4-5-0-4)と堅実に走る。QE2世カップは差しが決まる展開の中で、先行しての勝利のため能力を示した内容だった。香港Cは先行にいたこの馬にも向いた流れで3着に敗れたが、勝ち馬のポテンシャルを考慮すると善戦したと考えたい。天皇賞秋は内枠で上手く先行できたのもあるが、ハイレベルなメンバー相手に好走できた内容はシンプルに評価できる。大阪杯の負けが気になるが、スローの瞬発力勝負であれば近走安定しており古馬の中では能力上位か。 

 

▲単穴はミュージアムマイル。5走目の朝日杯フューチュリティステークスでは、距離が短かったのか、1分34秒02で0.4秒差、2馬身2分の1差の2着で上がり3Fは33秒8と2位のタイム。4走前は休み明けの弥生賞では、低レベルで出走し1角9番手から4角4番手で、そのまま4着でフィニッシュ。やや重だったが、2分01秒05とコンマ02秒での敗戦で振るわなかった。

そして3走前の皐月賞ではCコースと速い時計が出る馬場だったが、1角8番手の中段でレースを進め、4角10番手で中外に進出。残り100m先頭に経つとそのままゴール。1分57秒0で2着クロワデュノールに1馬身1/2差の快勝でレースレコード。上がり3Fでは34秒01でメンバー中3位だった。2走前のダービーは東京競馬場芝Cコースで芝2400mだと距離の限界か、11番手でメンバー中3位の上がり3F34.1で追い込んだが6着と敗戦した。そしてのセントライト記念では、皐月賞が勝っている中山芝、そして1ハロン延びる芝2200m外回りでもなんのその。今回も差しに転じて前走8番手でレースを進め、メンバー中2位上がり3F34.6を繰り出し3/4馬身差で勝利した。
血統は父リオンディーズ。去年2月のダイヤモンドSと阪神大賞典を勝ち、前走の天皇賞春もこれは初制覇だったテーオーロイヤルと、G3ダービー卿CT勝ちのインダストリアがいる。リオンディーズの母はシーザリオで、G1オークスとアメリカのG1Aオークス勝ちだから名品系になる。母はミュージアムヒルで、芝1600mの2勝馬勝ちで、3勝馬では芝1400mと芝1200mで2着2回と3着1回の短距離馬だ。母父ハーツクライではあのディープインパクトを破った有馬記念があるがこれも中山競馬場だ。
ミュージアムマイルの馬体診断は、 落ち着き払った立ち姿は古馬のよう。毛ヅヤも抜群。首とトモにバランスの良い筋肉を付けている。 皐月賞を快勝し、ダービー6着後に3カ月半ぶりのセントライト記念を勝ち上がった。春先に比べると貫禄が出てきたし、馬体に力強さがある。以前は胸囲が狭くて脚長の印象だったが、胴に厚みが出てきた点も大きい。太め感もなく腹部にはうっすらと肋骨が浮き出ているので、しっかりと仕上がっている感がある。まだ3歳の秋だけに馬体に成長の余地はあるが、肩とトモの筋肉はガッシリとしているし、500kgの大型馬らしい体つきだ。前腕と下腿に血管が見えているし、毛ヅヤがピカピカなのは体調の良い証拠だ。前走Vの反動はなく馬体の張りが目立っており、気配は上昇している。

バランスの取れた中長距離型のつくりで腰の形も問題なし。ハーツクライの肌に父リオンディーズなら血統的にも2400mはこなしていいはずだが、ダービーはいかにも距離が長かったというレースぶりだった。内面的なものに問題があるのかもしれない。ただ1点、気になるのは肩の傾斜角度とつなぎのわずかな硬さ。つなぎがもう少し柔らかく、肩の傾斜ももう少し滑らかであれば、ダービーでも止まることはなかったかもしれない。

 この中間の馬体ですが、よく仕上がっています。ちょっと背も伸びて全体的に大人になってきています。首の頚鋸筋や肩の上腕三頭筋の発達が良く、それが前肢の伸びにつながり、腰は大腿二頭筋の発達や、半腱様筋の発育も素晴らしい。これらが素晴らしいキック力を生み出しています。2000mの距離なら十分に力を発揮することでしょう。

調教は1週前追い切りでは、亀田(レースはC・デムーロ)を背に栗東CWコースで9F138.8〜118.9〜99.5〜82.3〜67.3〜52.3〜37.0〜23.0〜しまい1Fは11.3(G前仕掛け)をマーク。カズプレスト(6歳オープン)に2馬身半先着した。直線で内から並び掛け、鞍上が促すと迫力十分の伸び脚で僚馬をかわし去った。今週の追い切りは栗東坂路で4F53.8〜38.6〜
セントライト記念は内をロスなく回った馬が好走する中、外を回り差し切って勝利しており、能力の違いを見せた。ダービーは6着に敗れたが、後方にいたこの馬に展開が向かなかったのとそもそも適性外だったことを考慮すると能力は示した内容だった。皐月賞はハイレベルなメンバーの中で勝利できたことは素直に評価できるが、馬場展開が向いたのと騎手の剛腕も考慮すると抜けて強い印象はない。弥生賞の内容からタフな馬場は苦手そうなため、馬場や展開1つで優劣が変わりそう。高速決着であればこの馬が抜け出しても不思議はない。ミュージアムマイルは差し馬もよく芝2000mもいいが、重賞で勝っているのはすべて中山競馬場。8もく9長くて広い東京競馬場とはやはり違う。末脚もメンバー中すべて最速ではないし、中山競馬場によい1発の脚とも違う。3歳馬でG1勝ちだがプラスマイナスを考えると、やはり▲単穴までということになる。

 

△4番手は⑭クイーンズウォーク。新潟記念は除外返還で残念だったが、あれが無ければ…という人も多いと思う。G1勝ちはないものの、重賞3勝はすべて左回り。前々走の中京芝2000m重馬場の金鯱賞は先行3番手からレースを進めて、上がり3F2位の36秒3でハナ差勝ちした。前走のヴィクトリアマイルG1は13番手で進めてレースを運べて、上がり3Fが33.3とたが、惜しい2着だっただけに雪辱を晴れたいところだ。

クイーンズウォークの馬体診断は、素晴らしい張りと筋肉量。仕上がりの良さならクイーンズウォークが断トツ。530キロ超の馬体には素晴らしい張りがある。上腕やスネの血管がビロードのような皮膚から透けて見える。毛ヅヤも抜群。新潟記念を右臀部(でんぶ)打撲傷で競走除外となったが、その影響は皆無。マイルCSの馬体診断なら文句なしで100点満点だが、2000mのG1ではどうか。加齢とともにマイル仕様の馬体になっていないか。首差しは少し細いつくりだが、トモと肩の筋肉がますます大きくなってきた。中長距離を走るには邪魔になるほどの筋肉量。力を入れて耳を前へ倒した立ち姿からは前進気勢の強さがうかがえる。2000mの金鯱賞を勝ったとはいえ距離が課題になる人もいるが、マイラー体系は出来すぎでもなく、芝1600m~芝2000mの中距離馬だという人もいる。

また、530kgには見えないいい馬体で巨漢場ではなくデカいでもなく筋肉モリモリの馬でもなく、背は高いが大きく見えない感じで柔らか。大腿筋膜頭筋、大腿二頭筋など肩や腰の周りは最高で申し分ない。心肺機能、内臓消化器疾患など強い馬を作る体が発達してい瞬発力も高いし均整が取れている。とてもいい馬体でなのは間違いない。

調教は10月4日に時計を出し始め6本消化。2週前調教の10月16日(木)では、また栗東CWで9Fから長めに追って9F136.4〜117.9〜99.7〜82.7〜68.0〜53.1〜37.3〜22.9〜しまい1Fは11.4だった。1週前調教の10月22日(水)では、栗東CWで9Fから長めに追って9F140.1〜120.6〜101.5〜83.6〜68.2〜53.6〜37.9〜22.8〜しまい1Fは10.9(単走G前追う)とタイムはかなり速かった。そして今週の追い切りは栗東CWで6F88.0~68.8〜53.0〜37.5〜23.0〜しまい1Fは11.3単走馬なりだった。

ヴィクトリアマイルは後方有利な展開が向いたとはいえ、大外を回り前にいた馬をまとめて捉えた末脚は評価でき、能力の高さを示す内容だった。金鯱賞はタフな馬場展開の中、前の馬を差し切る強い内容でここでも能力の高さは示した。一方で小倉牝馬Sはハンデ、展開不利、休み明け等を考慮すると着順ほど評価を落とす必要はないが、メンバーレベル的に少し負け過ぎの印象もある。ただ、左回りかつ2000mのこの舞台は適性がかなり高いと思っているため、牡馬相手でも十分通用するはず。

8月31日に新潟記念を使う予定だったが、放馬で除外返還になったが、この時は確かにもったいない競馬をした。重賞はすべて左回りで、今は4歳馬だが、3歳の東京1600mのクイーンCでは3F上がりタイム1位でクビ差勝っており東京巧者だ。たしかに8枠14番で大外になった。それでも新潟記念の除外は痛かったが、それでも大外後入れ一番最後の枠なら除外はないと判断(それでもゲート再検査で最初にゲートを入るなら話が別になる)するし、差し馬なら届いてもいい。1着よりも2着3着なら可能性はあるので4番手になった。

 

×5番手は⑧ホウオウビスケッツ。去年の毎日王冠と今年の毎日王冠では前走の毎日王冠ではともに逃げて連続2着したリピーター常連。去年の天皇賞秋もまやはり逃げて、8番人気ながら3着に粘った。

血統は父マインドユアビスケッツは、ドバイゴールデンシャ(GI)ダート1200mを連覇したほか、アメリカマのリブS(GI)ダート1400mも勝っている。産駒にはデルマソトガケ(2022年全日本2歳優駿、2023年アラブ首長国連邦の旗UAEダービー)マルカラピッド(2022年エーデルワイス賞)マピュース(2025年中京記念)がある。芝マイルから芝1800mが守備範囲だろう。

ホウオウビスケッツ(牡5、美浦・奥村武厩舎)の馬体診断は、ブラシで尻と股につくったマークがくっきりと見えるほど毛ヅヤが良い。仕上がりも良好。「昨年3着当時をはるかにしのぐ充実度に映る」と1番手に挙げた。「陽光を浴びて肢体を輝かせ、筋肉のメリハリも見事。バランスのいい立ち姿勢も美しさに拍車をかけている」と高く評価。「振り返れば、6月生まれのハンデを乗り越えて春のクラシックに間に合った天才。5歳になってようやく本格化の感がある」と述べた。続けて、「筋肉が大きくなった分、体全体を雄大に見せるようになった」とし、「ヨロがバリッと張り出した臀部の容量は若駒時代と比べると月とスッポンの差。一線級相手の課題であったラストスパート能力に磨きがかかっている。それでいて最大の武器である先行力を担保するトップラインの流麗さは失われておらず、後躯で生み出した推進力をスムーズに前躯に伝達することができる」と解説。「首、肩、腹回りのどこを見ても減点する要素がなく、ケチがつけようのない好馬体になった」と絶賛した。戦績からも叩き良化型。札幌記念は馬体が太く映ったものの、毎日王冠を使って絞り込まれシルエットも洗練された。「猛暑で調整が遅れたGI馬たちにひと泡吹かす準備は整っている」と昨年以上の結果を期待した。

調教は毎日王冠2着後10月12日から時計を出し、美浦Wコース主体で4本消化。1週前追い切りでは10月22日(水)に美浦Wコースで6F83.2〜65.6〜50.7〜36.8〜36.8〜23.5〜11.4単走G前追うで全体的にはまあまあのタイムだった。今週の追い切りは10月29日(水)で美浦Wコースから2頭併せの内側から追いかけて6F83.1〜65.9〜61.0〜36.7〜23.2〜しまい1Fは11.5でクビ差先着した。

毎日王冠は前有利な馬場展開が向いての2着だったため着順以上に評価はあげれないが、上位3頭は接戦で差はなく、他馬は突き放している点から改めて能力の高さを示す内容だった。札幌記念は先行には苦しい展開となり、この馬も7着と敗れたが、同じく先行したケイアイセナすら交わすことができず、直線伸びを欠いており、少し負け過ぎの印象。ただ、休養明けでの馬体重増が要因の可能性もあるため、大きく評価を落とす必要はない。大阪杯は後方有利な展開が向かず5着に敗れたが、2~5着に差はなく、道中若干折り合いを欠いていたことを考慮すると善戦しており、着順以上に評価できる。昨年の3着の時よりもメンバーレベルは上がった印象もあるが、衰えは近走内容からは感じられず、得意な左回りでパフォーマンスを上げ、昨年同様好走しても不思議はない。

「1週前も当週も攻め抜く方向でやろうと話して、その通りの追い切りができたと思う。全体としてはかなり時計も出すというところで攻めてきているので、内容は濃いものになっています」

奥村武調教師が上々の仕上がりを伝えた。 黄色偶数後入れ5枠8番に奥村武師は「真ん中ぐらいで、いいんじゃないですか」とうなずいた。前走の毎日王冠は逃げて2着に粘った。展開の鍵を握る1頭としても注目される。追い切り後も変わらず順調だ。最高の枠順でどこまで粘るか注目だ。

 

☆6番手は⑪シランケド。去年10月にオープン入り後休養し、3走前の3月8日中山牝馬Sで8番手から差してアタマ差勝ち、上がり3F34.7でメンバー中2位のタイムで初重賞制覇を遂げた。前々走のヴィクトリアマイルG1では17番手中後方15番手で追い込み、0.2秒差の3着に入って。上がり3F33.2でメンバー中1位のタイムで好走した。前走の新潟記念ではクイーンズウォークは除外になったが11番手から差して、1分58秒0、上がり3F32.4とメンバー中最速の1位のタイムを出して1/2馬身差で勝った。

血統は父はデクラレーシンオブウォでダンジグ系。5年で若いが、府中牝馬Sを勝ったセキトバイーストや札幌記念を勝ったトップナイフ、ファルコンSを勝ったタマモブラックタイプ、札幌2歳Sを勝ったセットアップがいる。

シランケドの馬体診断は、 前肢にもっと体重を乗せて立ってほしいがハミ受けは良い。首が細めの中距離体形。右前肢のつなぎが硬めも筋肉は柔らかい。 馬の形がもう少し整っていればという感じがする。この馬は見た目より走らせていいタイプなのかも。 体がまっすぐ前を向き、左右のブレも少ない。ただ、ラストで前走の当該週よりも、鞍上に促されていたのは気になるところ。1週前も前走の中間と比べて可動域がやや狭く、前さばきも少し硬く感じられた。そのあたりを踏まえると、評価を上げるには躊躇してしまうこともある。 馬体重の割にコンパクトにまとまった筋肉を凝縮したゴム毬のような馬体。 能力は1番だと思っている、という人もいる。「3度目の正直でようやくG1に出られる。体も強くなってきた」と、大舞台に向けて意気込んだ。

調教は10月3日から再開して時計を出し始めて8本消化。10月22日(水)の1週前追い切りでは、栗東CWコースで9F134.0〜116.5〜99.0〜82.5〜67.3〜52.2〜37.1〜23.0〜しまい1Fは11.6で2頭併せの内側アタマ差先着した。10月29日(水)の今日の追い切りりでは、栗東坂路で4F56.0〜41.5〜26.8〜しまい1Fは12.6単走馬なりとあがり重点的に終始した。

新潟記念は伸びる外を通っての勝利ではあったが、重賞常連組のメンバー相手に勝利した結果を素直に評価したい。ヴィクトリアマイルは後方有利な展開だったとはいえ、直線内でもたつきながらも馬郡を割っての3着と能力の高さを示した。中山牝馬Sは終始外を回されながらも、コーナーから長く良い脚を使っての勝利で評価できる内容だった。これまでとは異なる牡馬のハイレベルなメンバーとの対戦にはなるが、直近の内容はどれも能力の高さを示す内容でここでも期待したい。 

勝ち馬のシランケド(牝5歳、栗東・牧浦充徳厩舎、父デクラレーションオブウォー)に注目しないわけにはいかない。前走で騎乗した坂井騎手も「あとはG1タイトルだけ」と高く評価していたように、今年に入ってからの充実ぶりは目覚ましい。小回りでも勝っているが、おそらく左回りの広いコースがベスト。今、一番怖いのは「新潟記念組強し」が菊花賞でバレて、過剰人気になることです。7枠11番では芝200mの枠順で1984年以上で連対がなく、3着も2頭しかいない鬼門枠。データは不吉だが、
シランケド・高橋助手は高橋助手は「極端な外じゃなければ、どこでも良かった」と冷静に受け止めた。近3走は外めの枠から〈1〉〈3〉〈1〉着と結果を出しており、不安はない様子だ。 高橋助手は「ゲートは出ないので極端な枠じゃなければどこでも良かった」と話したものの、「欲を言えば真ん中が良かったけど…」と本音もちらつかせた。だが、「正直ここまで来るとは」 「東京は強みを活かせるコース」と話しており「東京は強みを活かせるコース」「あまり内でごちゃつくのが良くない馬なので、むしろこれくらいの枠の方がいいですね」と期待は大きい。G3を重賞2勝しており、新馬戦以外の1戦以外は4着以下はなく堅実で、まだまだ強くなる可能性もある。芝2000mも勝っており、侮れない存在で☆注意したい。

 

 

◆脚質別成績(過去20年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0-2-3-15 0.0% 10.0% 25.0% 0.0% 108.5%
先行 7-6-4-59 9.2% 17.1% 22.4% 29.9% 52.6%
差し 12-9-6-107 9.0% 15.7% 20.1% 133.8% 75.9%
追込 1-3-7-81 1.1% 4.3% 12.0% 4.1% 27.2%
◆枠順別成績(過去20年)
東京芝コースの肝といえばやはりラストの長い直線。緩やかな3~4コーナーを回ると、500m超の直線に高低差約2mの上り坂が待ち構えている。そのため、逃げて後続を封じることは容易ではなく、2003年の東京競馬場リニューアル以降は勝ち馬が出ていない。近年は好位差し~中団待機勢が幅をきかせており、2013年以降の上がり3ハロンタイム最速馬の成績は【5.6.1.3】。同2~3位馬も5勝を挙げている。しっかりとした末脚が必要不可欠な舞台だ。 
 
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 4-4-1-25 11.8% 23.5% 26.5% 242.6% 89.1%
2枠 2-2-0-33 5.4% 10.8% 10.8% 60.8% 30.3%
3枠 1-1-5-29 2.8% 5.6% 19.4% 9.4% 73.9%
4枠 6-3-3-26 15.8% 23.7% 31.6% 82.9% 72.1%
5枠 1-5-2-31 2.6% 15.4% 20.5% 9.2% 79.5%
6枠 3-2-3-31 7.7% 12.8% 20.5% 131.3% 83.1%
7枠 3-3-3-39 6.3% 12.5% 18.8% 23.1% 45.2%
8枠 0-0-3-48 0.0% 0.0% 5.9% 0.0% 15.3%
【枠順】
舞台となる東京芝2000mは、スタートまもなくコーナーを迎えるため、当然ながら外枠が不利。とくに8枠は2013年以降【0.0.2.26】と、3着に入るのがやっとの状況が続いている。馬番に視点を移すと、1~9番の12勝を含む3着以内30頭に対し、10~18番は勝利がないばかりか2~3着も6頭に過ぎない。1桁馬番を引くか否かで、好走確率が大きく変わることを頭に入れておくべきだろう。
 
◆同コース種牡馬別成績(東京競馬場/芝/2000m/過去5年)集計期間:2020/10/26~2025/10/26
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝
回収率
複勝
回収率
1 エピファネイア 20-12-17-69 16.9% 27.1% 41.5% 129.4% 74.8%
2 ディープインパクト 15-23-19-115 8.7% 22.1% 33.1% 36.3% 78.7%
3 キズナ 14-14-6-59 15.1% 30.1% 36.6% 145.7% 118.9%
4 モーリス 14-6-7-51 17.9% 25.6% 34.6% 69.9% 75.5%
5 ハーツクライ 12-15-16-101 8.3% 18.8% 29.9% 43.3% 54.4%
6 キタサンブラック 10-9-5-31 18.2% 34.5% 43.6% 57.6% 89.1%
7 ドゥラメンテ 10-9-4-72 10.5% 20.0% 24.2% 45.9% 82.3%
8 ゴールドシップ 8-10-18-110 5.5% 12.3% 24.7% 49.5% 51.2%
9 ロードカナロア 7-12-5-58 8.5% 23.2% 29.3% 24.8% 65.6%
10 キングカメハメハ 7-8-2-35 13.5% 28.8% 32.7% 94.4% 69.0%
【血統】
2011年にトーセンジョーダンが記録した1分56秒1という勝ちタイムは、2023年にイクイノックスが更新(1分55秒2)するまで、長きにわたりJRAの芝2000mレコードとして君臨。また、トーセンジョーダンの従兄には2009年天皇賞(秋)で8歳にしてG1初制覇となったカンパニーがおり、どちらもトニービンの直系という点でも共通する。2着に4馬身差をつけた2013年ジャスタウェイしかり、天皇賞(秋)では多くのトニービン内包馬が記憶に残るパフォーマンスを披露してきた。ほか、2020年に史上2頭目となる2連覇を達成したアーモンドアイをはじめとして、2015年1着ラブリーデイ、2018年1着レイデオロなど、近年はキングカメハメハの直系も幅をきかせている。一方、ディープインパクト産駒は【1.9.3.45】と勝ちあぐねる傾向にあり、2021年には1番人気コントレイルが2着、2番人気グランアレグリアが3着に敗れた。瞬発力特化型よりも持続力を兼ね備えたタイプが狙い目といえ、2021年1着エフフォーリア、2022~2023年1着イクイノックスの血統構成を鑑みても、オールドファンには懐かしい「府中のトニービン」の格言が健在といえるだろう(東京芝2000mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。
 

◆人気別成績(過去20年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 10-4-2-4 50.0% 70.0% 80.0% 124.0% 102.5%
2番人気 2-4-5-9 10.0% 30.0% 55.0% 34.5% 96.0%
3番人気 1-1-3-15 5.0% 10.0% 25.0% 17.0% 44.0%
4番人気 1-2-1-16 5.0% 15.0% 20.0% 35.0% 50.5%
5番人気 4-1-0-15 20.0% 25.0% 25.0% 273.0% 69.0%
6~9番人気 1-7-7-65 1.3% 10.0% 18.8% 41.6% 101.1%
10番人気以下 1-1-2-138 0.7% 1.4% 2.8% 53.4% 24.7%

【人気】
2013年以降、1番人気は【7.2.1.2】と堅実。複勝圏を逃した2頭のうち、2018年のスワーヴリチャードは、スタートで出負けしたうえに他馬との接触もあったので度外視できる。もう1頭の2024年リバティアイランドは、故障明けで約7カ月ぶりの実戦、かつデビュー以来の最高馬体重と、本調子とは言い難い状態だった。順調さがうかがえる1番人気であれば、基本的に信頼を寄せていいだろう。また、2番人気も【2.2.2.6】と及第点の成績を残しており、1番人気が3着以下に敗れた3回はきちんと2着連対圏を確保している。軸は人気サイドから選ぶのが賢明だ。なお、6番人気以下の勝ち星はなく、人気薄は狙うにしても連下までにとどめておきたい。

 

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1.9倍以下 3-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 143.3% 110.0%
2.0~2.9倍 4-3-3-3 30.8% 53.8% 76.9% 80.0% 93.8%
3.0~4.9倍 6-4-5-11 23.1% 38.5% 57.7% 78.5% 90.0%
5.0~7.9倍 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0% 35.0% 48.0%
8.0~14.9倍 2-4-5-23 5.9% 17.6% 32.4% 66.2% 90.0%
15.0~19.9倍 2-2-0-18 9.1% 18.2% 18.2% 145.9% 59.1%
20.0~49.9倍 1-5-3-70 1.3% 7.6% 11.4% 42.2% 72.0%
50.0倍以上 1-1-2-121 0.8% 1.6% 3.2% 60.6% 31.5%

 

◆配当(過去10年)

馬券種 最高配当 最低配当 平均配当
単勝 380円 130円 273円
複勝 1,020円 110円 288円
枠連 3,240円 220円 1,175円
馬連 9,660円 390円 2,878円
ワイド 18,280円 170円 1,810円
馬単 13,560円 850円 4,131円
3連複 102,180円 350円 16,727円
3連単 397,100円 2,040円 66,372円

先月は⑰カムニャックが直前で暴れて終わったのでしょうがななかった。今度は巻き返したい。

 

◎本命⑮エリキング。2歳時に3連勝したが骨折。皐月賞はなんとか間に合ったが11着。ダービーでも14番手から追い込みし、上がり1位の末脚をしたが先行馬有利で5着とがんばりを見せた。前走の神戸新聞杯では前半スローな流れから、残り800mから急にギアをあげて、上がり3Fは32.3の豪脚で勝利し、復活した。

血統は父キズナはダービー馬。産駒に皐月賞馬のジャスティンミラノがいるが、芝3000mの阪神大賞典で連覇した長距離場のディープボンドがおり、母父はともにノーザンダンサー系で申し分ない。

調教は9月27日から時計を出して速いところで4本消化。1週前追い切りでは、10月17日の栗東CWで9Fから時計を出して133.1〜114.7〜97.2〜80.9〜66.5〜52.2〜37.2〜23.3〜しまい1Fは11.7だった。今週の追い切りは栗東CWで6F90.9〜71.1〜54.3〜38.7〜23.8〜しまい1Fは11.8単走馬なりと上がり重点的に走った。

今週末の京都競馬場は天気が悪く、土曜日午後から日曜日夕方まで雨が降る予報。おそらく芝も重馬場に

なりそうだが、エリキングは京都競馬場芝1800m新馬戦では重馬場で勝っており、これも申し分ない。あとは鞍上 川田騎手は2020年以降成績で、芝2500m以上 12-6-3-27 複勝率44% (1人気:10-3-0-8) 芝2500m以上重賞 0-4-1-17 複勝率23% (1人気:0-2-0-3) 芝3000m以上 1-3-2-11 複勝率35% (1人気:1-2-0-3) 特に芝3000m以上重賞 0-3-1-11 複勝率27% (1人気:0-2-0-3)と勝ちに恵まれないが、土曜日24時の時点では4.6倍の2番人気に推されており、何とかG1ステイヤーを勝ってほしいものだ。

 

 

○対抗は⑨エネルジコ。青葉賞で重賞制覇を上げたが、ダービーではパスして残暑の新潟記念では古馬と対戦し、シランケドの1/2馬身差で0.1秒差の2着。先行して上がり3Fは32.9の5位だった。

血統は、父は最後の産駒になったドゥラメンテ。菊花賞、天皇賞春、宝塚記念のG13勝として輝いている。 母はエノラ Enoraで独オークス勝ち。母父はNoverre~Rahy~ブラッシンググルーム系のスピードがある血統で、マイルG1、芝8FのサセックスSで勝っている。

調教は9月30日(火)に美浦トレセンへ帰厩し、10月4日から時計を出していて栗東CW中心に速いところで6本と急ピッチで消化。1週前追い切りでは10月16日に栗東CWで9F136.5〜117.0〜98.6〜81.8〜66.0〜51.4〜36.9〜22.8〜しまい1Fは11.1で2頭併せの馬なり併入で速い時計を出した。今週の追い切りは10月22日に栗東CWで9F136.8〜117.3〜99.8〜83.5〜68.2〜53.0〜37.3〜23.2〜しまい1Fは11.3と2頭併せの内側馬なりで大きく先着した。

高柳瑞樹調教師では「前走は休み明けということもあり、これまでのレースよりもイレ込みが強かったので、その辺りには注意して調整していますが、今の感じであれば問題なさそうですし、馬の雰囲気は良いですよ。進めていく中で、右前・左トモに疲れが溜まりやすい傾向にあるので、来週の競馬までしっかりケアを行いながら、万全の状態で菊花賞へ挑めるように努めていきたいと思います」といい感触を得た。 

今回のルメール騎乗では芝3000m以上の成績は(11-4-6-12)勝率33.3%、連対率45.5、複勝率63.6%と高いが、特に菊花賞での近10年だと(3-2-1-2)で、勝率37.5%、連対率62.5%、複勝率75.0%ととても高く見逃せない。ただ、エネルジコは良馬場しか勝っていないので何とも言えないが、ドゥラメンテ産駒では2023年~2024年の芝道悪では勝率7.3%だが、連対率19.5%、複勝率は33.3%と2着3着が多い。○対抗で3連複なら狙ってもいいかもしれない。

 

 

▲単穴は⑦ショウヘイ。休み明け5月10日の京都新聞杯G2で勝つと、続くダービーでは3着と好走。そして夏休み明けの神戸新聞杯では1週前追い切りの中3頭併せの真ん中で追い切り、遅れてしまったが2着を確保した。

血統は父サートゥルナーリアはホープフルS、皐月賞の2つのG1を制している。母オーロトラジェは未勝利馬だが、父サートゥルナーリア、母父オルフェーヴルだと3戦2勝のアンドゥーリルが2歳オープンのアイビーSを制している。

調教は、10月16日の1週前追い切りでは栗東CWで7F96.3〜79.5〜65.1〜50.9〜36.1〜22.5〜しまい1Fは11.4で3頭併せの内側で馬なり3/4馬身先着した。今週の追い切りは栗東P(ポリトラック)で、5F67.7〜4F52.8〜3F39.0〜しまい1Fは11.3単走馬なりで上がり重点だった。

ショウヘイは芝2200mも勝っているし芝2400mでも連対しているから守備範囲だが、父のサートゥルナーリアは芝2000mまでしか勝っておらず、芝3000m以上は産駒でも走っていないので微妙だと思う。ただ、騎手の岩田望来の今年成績は、先週(2025年10月月19日まで)で75勝を挙げており、勝率17.4%と高い。特に今年の芝3000m以上は今までで(1-1-0-1)勝率33.0%、連対率66.7%ととても高く侮ぞれない数字だ。

 

 

△4番手は⑤ジョバンニ。2歳時ではオープン、重賞、G1で3連続2着と惜しい成績だったが、休み明けのオープン特別若葉Sでようやく勝って2勝目。皐月賞4着、ダービー8着の後、夏休み明けの神戸新聞杯では内に進路を取ったが右に取ったり左に取ったりとうまく取れずに3着だった。

血統は、父エピファネイアは菊花賞とジャパンカップの2つのG1を制している。また、エピファネイア産駒のブローザホーンは、宝塚記念を勝っているし天皇賞春も2着だから中長離馬だ。母ベアフットレディで半姉セキトバイーストは府中牝馬Sで重賞勝ち馬。母父Footstepsinthesnd(フットステップスインザサンド)はアイルランドの産駒で、英2000ギニーG1を制している。

調教は9月29日に時計を出して、坂路主体で速いところで5本消化。1週前追い切りでは栗東CWで9F133.3〜115.5〜96.8〜80.0〜65.0〜50.7〜36.4〜22.7〜しまい1Fは11.3と単走ゴール前仕掛けるで長めに追った。今週の追い切りは栗東CWで4F53.3〜38.1〜24.0〜しまい1Fは11.7と軽めの調整。

エピファネイア産駒は芝2000mから始まる産駒が多く、芝2400mで活躍する馬も多い。今回は芝3000mに延びるが、2020年2着のアリストテレス、2021年2着のオーソクレース、3着のディヴァインラヴもともにエピファネイア産駒なので実績があるので問題ないと思うし、ヒモ中心なら大丈夫だろう。

 

 

×5番手は⑫ゲルチュタール。9月に中京芝2000m新馬戦に勝った後、4戦目の年明けにゆきやなぎ賞阪神芝2400mに勝ってステイヤーの血が目覚める。その後には青葉賞を5番手で先行し3着に粘った。その次に6月前々走の阪神芝2400mの三田特別でも勝ち、8月前走の新潟芝2200m日本海Sも3勝馬で勝ってオープン入りした。

血統は父ブリックスアンドモルタルは父父ジャイアンツコーズウェイ~ストームキャット系で、スピード・早熟性・精神力を高次元で兼ね備えた米国型の名馬だ。血統上の最大の特徴は、父ストームキャットと母父Ocean Crestの双方にストームバードの血を持つ4×4のインブリードが成立している点だ。これにより、スピード・早熟性・前向きな気性といった要素が強調されており、安定した先行力と粘り強い末脚、仕上がりの早さにつながっている。 ブリックスアンドモルタルはアメリカ芝路線で活躍した名馬で、2019年にペガサスワールドカップターフ(GI)を皮切りに、ムニス記念(II)、ターフクラシックS(GI)、マンハッタンS(GI)、アーリントンミリオン(GI)、そして締めくくりのブリーダーズカップターフ(GI)まで、GI・GII戦を無傷の6連勝。1年でトップクラスの芝レースを総なめにし、名実ともに北米芝界の頂点に立った名馬だ。 距離はマイルから芝2400mまでこなし、切れ味と持続力のバランスに優れた万能型だ。 日本では2020年から種牡馬として供用されており、芝中距離向きの産駒の印象がある。

血統は、前走の日本海Sを勝った後に9月25日から時計を出しており、坂路主体で速いところで6本消化。1週前追い切りでは栗東CWコースで9Fから138.4〜118.2〜99.4〜67.3〜52.4〜37.0〜22.7〜しまい1Fは11.3で3頭併せの外側ゴール前合わせの中1/2馬身先着した。今週の追い切りは栗東CWで4F52.9〜38.1〜23.8〜しまい1Fは11.3で2頭併せの内側馬なりで併入した。

日本海Sで勝った馬の過去を見ると、2023年にドゥレッツァが菊花賞馬、2024年にヘデントールが菊花賞2着と実績がありの馬が続いている。ゲルチュタールで3連連続活躍するか見ものだ。

 

 

☆6番手はマイユニバース。年明け1月11日に中京芝2000m未勝利で勝った後、4走前の3月15日に阪神芝2400mゆきやなぎ賞で2着、3走前の5月17日に京都芝2000mあずさ賞を差し切って勝ってから、6月1日の京都芝1800mオープン白百合Sで5着の後休養し、夏休みの後9月20日の中山芝2500m九十九里特別2歳馬では一転逃げの手をを転じて、7馬身差の圧勝をした。

血統は父レイデオロはダービーと天皇賞秋の2つのG1を制している。産駒は現在4歳馬からおり、サンライズアース2025年3月に阪神大賞典勝ち、トロヴァトーレは2025年4月にダービーCT勝ち、アドマイヤテラは2025年6月に目黒記念を勝ち、菊花賞に出走するエキサイトバイオは福島芝のラジオNIKKEI賞を重賞を勝っているが多くは古馬になってからは成績がうなぎ上りで芝マイルから芝2500mまで幅広く活躍している。母はチャーチクワイアで芝マイルで2勝馬をあげている。母父ネオユニヴァースは現在6勝を挙げており勝率は14.3%。マイユニバースの全兄のベッレグリーニは未勝利とセントポーリア賞を連勝している。

調教は九十九里特別を快勝後10月3日から時計を出しており、速いところで4本消化。10月16日の1週前追い切りではビデオではなかったが、6F80.6〜64.8〜50.3〜36.0〜22.6〜しまい1Fは11.3を出した。今週の追い切りは10月22日に栗東坂路で4F53.2〜39.0〜25.6〜しまい1Fは12.8だった。

マイユニバースは今上昇中のレイデオロ産駒。芝2500mでは(9-8-2-19)と勝率23.7%、連対率44.7%、複勝率50.0%。芝3000m以上では少ないが(1-0-1-1)で勝率33.3%、複勝率66.7%を上げているおり、高い数字を出しているステイヤー産駒。菊花賞は既出のアドマイヤテラが菊花賞3着と好走している。鞍上は最近調子を上げているベテランの武豊で、昨日の土曜日でも3勝したので注意したい。

 

さて、秋のG1戦線もいよいよここから! 今日は3歳牝馬の最終G1、秋華賞を予想する。

 

◎本命は⑰カムニャック。前走のローズS、前々走のオークス、3走前のフローラSの重賞3勝はダテではなくて本物。過去10年で3頭の3冠牝馬が誕生したが、デアリングタクトの20年を含め、3連複で4度、3連単は7度の万馬券決着。人気薄の激走は秋華賞の定番となっている。 とはいえ、オークス馬を外して考えるのは無理筋。過去10年で【5011】。3冠牝馬を除けば平凡だが、馬券圏外は脚部不安明けで急仕上げだったユーバーレーベン(13着)だけ。カムニャックは軸馬として信頼していいだろう。

血統は父ブラックタイド、母父サクラバクシンオーはキタサンブラックとまったく同じ血統で、キタサンブラックでは古馬で花開いたが、カムニャックはオークス前哨戦から咲いた。

 

馬体診断は 3歳夏を越しての気性の成長と古馬のような完成度で満点のデキ!  オークス時の馬体診断では両前肢に体重を乗せて、前進気勢をみなぎらせていた。ところが、今回は四肢にバランス良く負重している。3歳のひと夏を越して気性が成長したのか、尾先を心地良さそうに後方へ流した立ち姿にはクラシックホースらしい貫禄さえ漂っている。 大きくて高くそびえるキ甲。首もしっかり抜けている。各部位のつながりにはゆとりがある。半兄キープカルム(父ロードカナロア)は6月のしらさぎSで重賞初制覇を飾るなどマイル路線で活躍しているが、こちらは父がブラックタイドに替わって中長距離体形になっている。腹周りも太からず細からずの申し分ない仕上がり。 点前のように柔らかい手綱さばきにカムニャックは完璧に折り合って結果を出せるだろう。成長した気性は姿勢につながり、姿勢は競走生活につながるものだ。

調教はローズS快勝後9月21日(日)に時計を出し始め、坂路主体で速いところで合計8本。1週前追い切りでは栗東CWコースで9Fから時計を出して、3頭の最内から6F82.2〜5F67.8〜3F37.5〜しまい1Fは11.2クビ差遅れだがなかなか速いタイムを出した。今週の追い切りは栗東坂路単走で4F53.4〜3F38.3〜しまい1Fは12.3(馬なり)。

 

朝6時の前日オッズではカムニャックは単勝2.6倍と1番人気のオッズだが、今回は大外8枠17番に入った。杞憂で4連勝もあるが、外々を回して取りこぼしもあり得る。馬単、3連単よりは馬連、3連複の方が保険が効くので中心ながらも2着3着でも大丈夫な馬券にしたいものだ。

 

○対抗は⑬セナスタイル。 2週連続除外とすべてが順調とはいえない中で1月に中京芝2000m新馬戦で2番手からを快勝後。手応えほど着差をつけられなかったのは抜け出そうとしなかった性格面とみる。骨折休養明けとなったが、これも成長期間とみれば悪くない。ここを目標にしっかりと乗り込んで骨折の影響を感じない動き。

 好配の使者は、切れ者のセナスタイル。過去10年で、単勝10倍以上で馬券対象になった12頭中8頭が前走で上がり3ハロンが1位か2位(残り4頭は重賞連対実績あり)をマークしていた。上位人気馬を加えても重馬場で行われた17年を除いて、前走上がり3ハロン2位以内が必ず馬券対象になっているのは重要な指標。今年の該当馬はセナスタイル(抽選対象を除く)のみ。仮に10倍割れの人気を集めても狙うべきだ。過去10年でキャリア3戦は【0002】だが、ともに初陣から2勝クラスまで無傷の3連勝で臨んでおり、ローズSで3着と重賞を経験したこの馬は一線を画す。母ヌーヴォレコルト(14年2着)の雪辱だけでなく、母の父ハーツクライの京都・芝2000mでの実績(ヌーヴォレコルト 出走数15以上で連対率トップ30.3%、20年以降)の血統面の後押しに期待したい。

血統は父がSottsass (ソットサス)で、仏ダービーG1を快勝後、秋に凱旋門賞優勝の快挙をした名馬でNureyev(ヌレイエフ~ノーザンダンサー系)母はヌーヴォレコルトでオークス馬も名牝馬。個人的ではG1を勝っていい繁殖牝馬になってほしい馬である。

 

馬体診断は、 量より質の柔軟な筋肉。山椒(さんしょう)は小粒でも…とのことわざを体現しているのがセナスタイル。430キロそこそこの小柄な馬体でも腹をふっくら見せている。肩やトモには量より質の柔軟な筋肉。立ち姿には幼さが残っているが、過不足なく仕上がっている。注目のサンショウスタイルだ。 肉付きがなかなか良くて、体形から2000mも合いそうです。全体的なバランスが整えばもっといい馬になる。

フォームの軸ブレが少なく、スムーズな手前替え。脚さばきは素軽く、それでいて力感もある。鞍上の制御がしっかりきいていることも好印象。しまいはオーバーワークを避けるように僚馬と歩調を合わせたが、追えば弾けそうな余力たっぷり。好調だろう。高く評価したい1頭だ。

 

調教では、10月1日に時計を出し始めて、速い時計を全部で5本消化。栗東坂路で4F52.4〜3F38.6〜しまい1Fは12.7を馬なりでマーク。ローズS3着のセナスタイルは栗東CW(15日)でカエルム(4歳2勝クラス)を1馬身半追走し内側で6F80.6〜5F65.7〜3F36.9〜しまい1Fは11.4で、直線では馬なりのまま内から並びかけ余裕の手応えで併入した。

安田師は「時計が遅くならなければと思っていました。ラストは体感以上の時計。刺激を与えすぎないように心がけてきましたが、追い切り後もエキサイトしていなかったのでちょうどいいんじゃないかなと思います」と仕上がりを説明。「この馬の武器は学習能力の高さ。3戦目が重賞で、がらりと違う競馬でも対応してくれましたから」と初の京都、初のG1でも期待をにじませた。

前々走24時でも時点で、セナスタイルは単勝7.4倍の3番人気。もう一度言うが、父は凱旋門賞勝ち、母はオークス馬で名牝だが、前走は内々でレースを進めて、直線何度も詰まる致命的不利を受けたが、3着と粘り、秋華賞の権利を確保した。個人的にはこれで秋華賞戴冠してほしい馬。前走は15番手で追走し、致命的不利を受けた馬。当日、7枠13番から中~中、4角外側で走れば、セナスタイルの戴冠をこの目で見るのも、勝てる気がした週末だった。

 

3番手は⑨マピュース 。年明け1戦目の2月のクイーンカップで勝ったエンブロイダリーの0.4秒差2着。その後桜花賞5着、オークス10着とふるわなかったが、前走の中京記念芝1600mでは52kgで恵まれたこともあってクビ差1着で重賞初制覇。タイムは1分32秒3と速かった。血統は父マインドユアビスケッツではで天皇賞秋東京芝2000mでも好走した代表産駒のホウオウビスケッツがいる。母父シンボリクリスエスではマピュースが稼ぎ頭。

 

馬体診断は、 近3走前は480kg台で推移しており、筋肉量豊富ながら胴回りに窮屈さや力みは見られない。たくましい首差しで、トモからお尻にかけてのボリュームも良好。十分に強度の高い調整ができている。状態。高いレベルにあってムードはいい。腰高のバランスで、キ甲はまだ抜けてない。つなぎが短めで、低重心。 太い首と深い胸、全身に強い筋肉を備えたマイラー体形だが、ふっくらした好馬体だ全体のバランスを考慮すると2000mでも持つし内回りなら枠順次第でこなせそうだ。

調教は、勝った中京記念後に9月20日から時計を出し始めて、美浦Wコースを主体に速いところで6本消化。1週前追い切りでは10月9日に美浦Wコースで6F83.0〜5F65.9〜3F36.3〜しまい1Fは11.7単走強め。10月12日(日)も時計を出して6F86.3〜5F69.4〜3F39.3〜しまい1Fは12.6。そして今週の追い切りは10月15日(水)に6F83.6〜5F67.1〜3F36.9〜しまい1Fは11.4単走馬なり。4つのコーナーを意識して長めに乗られ、距離を持たせる調教を積んできた。 その最終確認となった追い切りは集中力を感じさせる走りで、万全の仕上がりを印象付けた

前々日の24時の時点ではマピュースは単勝29.8倍の13番人気で、かなりの穴馬。古馬重賞で制しているのにそれなら好都合。勝った左回りと初の芝2000mで克服なれば、おいしい馬券にありつけそうだ。

 

△4番手はエンブロイダリー。2月東京のクイーンカップG3と桜花賞G1を制覇したが、前走のオークスG1では9着と敗れた。敗因はどう考えても距離適性。血統はアドマイヤマーズ産駒で芝1200m~1800mが守備範囲。芝2400mは長すぎた。

 

馬体診断は、エンブロイダリーの特徴をひと言で表すなら「体形は中距離、気性はマイル」。2400mにも十分対応できそうな伸びやかな体のつくりなのにオークスでは距離の壁を感じさせた。前向き過ぎる気性のせいもあるだろう。今回もハミを強く受けながら尾に力を入れており、両耳にも力を入れて前へ倒している。ひと夏越して前後肢ともパワーアップしているが、その分余計に距離が心配になるが、でも毛ヅヤは抜群。ブラシで尻と股に付けたマークが鮮やかに浮き立つほど肌ツヤがいい。

調教は、9月24日に時計を出し始めて速いところで5本消化。1週前追い切りでは10月8日(水)に美浦Wコースで2頭内側で6F84.1〜5F67.5〜3F36.8〜しまい1Fは11.3併入。今週の追い切りでは栗東坂路で進出し、4F54.6〜3F39.6〜しまい1Fは12.3単走ゴール前仕掛け。休み明けでこの調教量とタイムは少々不満だがこんなものか。

朝6時の前日オッズではエンブロイダリーは単勝6.8倍の2番人気に支持されている。人気なのに2000mでも多少過剰人気だが、G1は制しているわけで侮れない場面でもある。初のG1、京都芝2000m。あとは落ち着いて走れるかどうか。個人的には1着で勝つか、飛ぶかどっちかだと思う。

 
×5番手は⑥ケリフレッドアスク。前走の紫苑SG3中山芝2000mでは1分59秒1でそれなりの勝ちタイムだったが、上がり3F34.0は第9位で遅かったが、逃げてクビ差しのいだ。

血統ではもういないかもしれなかったがギリギリ残っていたドゥラメンテ産駒に、母はディープインアスクで母父に皆が知っている通りのディープインパクトだが未勝利馬

馬体診断は バランス良い筋肉。もう少しパワーが欲しいが、全体にバランスが良い。リラックスした立ち姿。背中に余裕があるが腹周りは細めだ。 オークス後は真夏の8月に復帰し、1勝クラスの身で挑戦した2戦目の紫苑Sを逃げ切り勝ち。ローテーション的に大幅な上積みは見込みづらいが、今回も前腕&トモともにボリュームがあり、ふっくらと見せているのは好感が持てる。まだ気持ち前駆体形でバランス面から伸びしろはあるが、それでもレースを使いつつしっかりと上質の筋肉を身につけて確実に成長している。現状の体形からすれば、好走するにはやはり逃げか先行の形が必須となりそうだ。状態は安定しており、あくまで展開と流れ次第か。  

調教は9月に紫苑S快勝後、10月1日(水)に時計を出し始めて、速いところで5本消化。1週前追い切りでは10月9日(水)に栗東CWコースで2頭合わせの内側で6F82.2〜5F67.4〜3F37.0〜しまい1Fは11.4、1/2馬身先着した。今週の追い切りは栗東坂路で4F55.3〜3F39.8〜12.4を単走馬なりで流した。

鞍上する西塚騎手はともに重賞初制覇で逃げ切った。今回秋華賞でG1に進出するが、藤原調教師が 「逃げよか。」と逃げ宣言が飛び出した。ケリフレッドアスクは3枠6番。「これも絶好や」と第一声で喜んだ師は、近くにいた西塚を呼び寄せ作戦会議をスタート。ライバルの枠順を入念に確認した上で「逃げよか。この並びなら自分でペースをつくった方がいい」と飛び出した。 前走の紫苑Sはキャリア初の逃げを打って快勝。ゲートから出て1歩目に注目だ。

 

☆6番手は⑧テレサ。条件戦では逃げで結果を残したが、前走のローズS2着は5番手を進んで先行策だったが2着で、秋華賞の権利を確保した。それでも上がりタイムが3F34.7の6位と粘ったがギリギリで、3着のセナスタイルでは急接近だった。

血統は父アドマイヤマーズ、母タムニアで母父Nathaniel(サニエル )でその父はGalileoだからサドラーズウェルズ系。テレサは新馬戦芝1600mで勝った後、1勝馬も2勝馬もともに芝1800mで勝っている。今回2000mにで1F距離延長するが果たして?

 

馬体診断は 背中のつくり柔らかい テレサの鹿毛の被毛が日差しを浴びて「赤毛」と呼びたくなるほど赤みを帯びている。よほど体調がいいのか、小柄な馬体でも好バランス。上腕にも臀部(でんぶ)にも強い筋肉を備えている。背中のつくりは柔らかい。前進気勢が強いので距離が課題。 首、肩の肉付きが良くて、腰の形もいい。ここで取り上げた中ではグリーリーリンクの次に目立つ。一発があるかもしれない…。

調教は、9月26日に時計を出し始めて速い時計で5本消化。1週前追い切りでは10月10日(金)に栗東CWコースで9Fから時計を出して、6F80.5〜5F65.2〜4F51.3〜3F37.2〜しまい1Fは11.7と出したが、記録は残っていない。今週の追い切りは栗東坂路で4F55.3〜3F50.2〜しまい1Fは13.0とかかったが、終始馬なりで計測した。

テレサは逃げ馬だが、阪神外回りからのコース替わりは追い風になる。ワンターンからコーナー4つ直線は約145m短くなる京都内回りコース。過去3勝全てが逃げ切り勝利で、好位から運んだ前走でも馬の後ろで我慢が利き、しぶとく脚を伸ばした。持ち味の先行力+機動力は当舞台では、大きな武器になる。「京都コースは合うと思う。初めての距離はポイントになると思いますが、京都内回りならこなせると思う」とトレーナー。朝6時の前日オッズでは単勝14.3倍の5番人気とそこそこ人気だけに注意の印だ。

 

なすの買い目

馬連

17-8、9、11、13

 

3連複BOX

6、8、9、11、13、17

 

3連単

17→8、9、11、13→8、9、11、13

11、13→17→8、9、11、13

13→8、9、11、13、17→8、9、11、13、17

 

シルクホースクラブで一口馬主を持っており中山競馬場で新馬勝ちしたエピックフライトだけでなく、次々とデビューする馬がいます。9月20日の新馬戦で3着に入りました。

 

3着 1枠 1番 ネメス 牡2 北村 友一 4
2 1/2
+0.5
1'13.9

前36.7 - 後37.2

-2-2-2
4角:最内
55.0 / 478.0kg
坂口 智康調教師
単勝6.7

 

ネメスはダート1200mで忙しかったのか、その後はダート1400mに伸びて競馬をすることにしました。

2025.10.03 FRI

助 手 栗東坂良 54.4 - 39.3 - 25.4 - 12.4 馬ナリ

2025.10.09 THU

助 手 栗東坂良 53.4 - 38.5 - 24.9 - 12.6 馬ナリ
コラカオ(新馬)強めに0.2秒先行クビ先着

2025.10.09 THU

近況

在厩場所:栗東トレセン
坂口智康調教師「先週の3日に坂路コースで時計を出した際は、馬なりのまま楽に駆け上がることができていましたし、騎乗者からも『一度競馬を使って前向きになっています』と報告を受けていました。今週は月曜日の競馬と言うことで、追い切りは9日に坂路コースで併せて行い、2歳新馬相手に最後まで馬なりのまま楽に駆け上がってくれました。自分からガツンとハミを取っていくタイプではありませんが、こちらが促せば反応してくれますし、ストライドが大きい割にはスッと二の脚が付く器用さも備えています。前走はD1,200m戦のペースに対応してくれましたが、脚を溜める余裕があまりなかったことを考えると、もう1ハロンあっても良いかもしれません。一度競馬を経験したことで追走は楽になるでしょうし、使ったことによる上積みも考えれば、前走以上の走りが期待できそうです」

 

ネメスは10月13日京都競馬場第1Rダート1400mに出走しました。

 

 

 

 

2戦目はハナを取りましたが、最後は一杯になりまた3着になりましたがそれでもがんばりました。 

2025.10.13 MON

レースレポート

10月13日(月) 京都1R 2歳未勝利 (混) ダート1400m 北村友一(56.0kg) 3着 3人気
北村友一騎手「デビュー戦ではカッタッパを見ながら進めた結果、最後まで追いつくことができなかったので、今回はスタートの反応が良ければ前に出していこうと考えていました。前回、押っ付けて出していたこともあって、今日はスッと二の脚が付きましたし、カッタッパよりもスピードに乗ることができたので、そのままハナを取りました。ただ、最後は脚が上がってしまったように、序盤から無理に行くよりも、控えて脚を溜める競馬を教えていく方が良さそうです」

 

シルクホースクラブでもいう通り、今後は控える競馬になりそうです。

 

さて、また今週末にデビューする馬が2頭もいます。

 

募集馬名

在厩場所
美浦トレセン
クラス
新馬
性別 / 毛色
メス / 鹿毛
年齢 / 生年月日
2歳 / 2023年02月10日
ドレフォン
シフォンカール
母の父
クロフネ
厩舎
美浦 深山雅史
生産 / 育成
ノーザンファーム / ノーザンファーム早来
英語名
Fer a Friser
意味
巻き髪をつくるヘアアイロン(仏)。母名より連想
募集総額 / 一口出資額
2,500万円 / 50,000円

 

 

 

これはシフォンカールの2023で、募集馬はフェルアフリーゼといいます。新馬の2歳牝馬で、父はドレフォン。データ更新日:2025年10月13日ではリーディング6位と上位にいます。主な活躍馬は帝王賞競走(JpnI)など重賞4勝のミッキーファイト、皐月賞勝ちのジオクリフ、東京新聞杯勝ちのウォーターリフトなどがあり、芝・ダートを問わない馬で1600m~2000mを守備範囲にしています。今回は10月19日(日)の東京競馬場ダート1600mを予定しています。

2025.10.02 THU

近況

在厩場所:美浦トレセン
深山雅史調教師「1日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はフェルアフリーゼが先行して、直線では外に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。昨日は先週の追い切りよりも時計を詰めていますが、このくらいの時計でもまだまだ余力を持って走ることが出来ていましたね。走りは依然として若干前バランスであり、坂路コースの方が自然と体が起きて走れているなという印象は持っていますが、そこまで前に強く出てくる訳ではないので大丈夫そうですね。このまま競馬まで進めていっても大丈夫そうですから、デビュー戦は10月19日の東京・D1,600mを目標としています」

2025.10.09 THU

近況

在厩場所:美浦トレセン
深山雅史調教師「9日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はフェルアフリーゼが追走する形で進め、直線では内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は1馬身ほど遅れてゴールしています。1週前追い切りということで、先週よりも一歩踏み込んだ調教を課しています。道中は前バランスになっていたのでこちらが支えながらの追走となったものの、折り合いや前向きさは良かったと思います。ただ、終いは先行していた馬に併せる予定でしたが、一杯に追っても追い付くことが出来ず、もう一つ動き切ることが出来ませんでした。前バランスを支えながら追走しているので溜めが利かず、直線の加速に繋がっていない印象です。それでも、調教強度を上げても飼い葉は食べられていますし、この追い切りで変わってくると思いますから、引き続き来週のデビュー戦に向けて調整していきたいと思います」

 

もう1頭の出資馬はアンヴデットです。

 

募集馬名

在厩場所
美浦トレセン
クラス
新馬
性別 / 毛色
メス / 鹿毛
年齢 / 生年月日
2歳 / 2023年01月30日
リアルスティール
シングルゲイズ
母の父
Not A Single Doubt
厩舎
美浦 高橋文雅
生産 / 育成
ノーザンファーム / ノーザンファーム空港
英語名
En Vedette
意味
脚光を浴びる(仏)。母名より連想
募集総額 / 一口出資額
4,000万円 / 80,000円
これはシングルゲイズの2023で父はリアルスティール。これも新馬の2歳牝馬で、データ更新日:2025年10月13日ではリーディング7位です。主な活躍馬は先日の毎日王冠など重賞4勝のレーベンスティール、国際G13勝のフォーエバーヤングなどがあり、これも芝・ダートは問わない馬です。
 
 
 
 
 
アンヴデットは今年春に出資しましたが、ようやくデビューする運びになりました。 10月19日の東京競馬場芝1800mを予定しています。
 

2025.10.01 WED

助 手 美浦W稍 70.4 - 54.6 - 39.3 - 11.9 位置[7] 末強め
ケンキョ(古馬2勝)馬ナリの内0.3秒追走同入

2025.10.05 SUN

助 手 美浦坂稍 58.1 - 42.1 - 27.2 - 13.3 馬ナリ

2025.10.09 THU

助 手 美浦W良 69.0 - 53.9 - 39.1 - 12.3 位置[7] 馬ナリ
アイオロステソーロ(二未勝)馬ナリの外0.6秒先行同入

      

2025.10.01 WED

近況

在厩場所:美浦トレセン
高橋文雅調教師「1日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はアンヴデットが追走して、直線では内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。Wコースで行う併せ馬での本格的な追い切りはこれが初めてなので、致し方ない部分はあるものの、道中は所々で僚馬を気にする仕草を見せてしまっていましたね。それに、まだ体幹がしっかりしていないことに加えて、降雨の影響で馬場が少し重かったことから、走りが安定せず、手前もセオリー通りに替えることが出来ませんでした。それでも、2勝馬相手に遅れを取ることは無かったように、しっかりと対応してくれましたし、この馬なりに段階を踏みながらステップアップすることが出来ています。今のところ、競馬は早くても再来週くらいかなというイメージを持っており、特に速めのところを行った後は右半身を中心に疲れが出やすいところがありますから、その点もよくケアしながら状態を整えていければと思います

2025.10.09 THU

近況

在厩場所:美浦トレセン
高橋文雅調教師「9日にWコースで併せて追い切りを行いました。道中はアンヴデットが先行して、直線では外に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。今日は坂路を普通キャンターで登坂した後に、Wコースで時計を出しています。先週の週中の追い切りよりも時計を詰めていますが、それでもまだ余力を持った中で走り切ることができていましたし、調教にもしっかりと対応してくれていますよ。ただ、走りには余裕があるものの、体付きには余裕が無くなってきていますね。そのため、これ以上強い調教を課して体を減らしてしまってはいけませんし、今日くらいの負荷に対して前向きに走って追い切りを終えられたことが良かったと思います。先週末に坂路で時計を出した際も、2本目にハロン14秒くらいでも手応えには余裕があり、良いモノを持っていそうな走りができていましたよ。飼い葉食いもなんとか維持してくれてはいますが、大きく体を減らさないためにはあまりデビューを先延ばしにするのも避けたいですし、来週10月19日の東京・芝1,800mを目標の一つとしています。ただ、父がリアルスティールであることを考えればダートも選択肢に入れても良いのかもしれませんし、そこは今後の調教の動きも見ながら決定できればと考えています

やはり芝・ダートは問いませんが、とにかくデビューして降ろしたいと思っています。
ますます楽しみになっているので今後の楽しみに期待です♪

去年からシルクホースクラブの一口馬主で、2歳馬5頭、1歳馬3頭を購入しましたが、

 

2歳新馬のエピックフライトが今週の追い切りは9/24(水)で行い、

2025.09.24 WED 

助 手 美浦W良 82.2 - 67.5 - 52.9 - 38.3 - 11.8 位置[5] 末強め

コンティ(新馬)馬ナリの内0.6秒追走0.1秒先着しました。

 

去年の8月に「ああ、いい馬だなあ」と言っていたのがこのエピックフライト。父エピファネイア母ユナカイト、おばに9冠最強馬のアーモンドアがいる血統。日曜日のオッズは単勝1.9倍の1番人気に支持されましたが、8枠15番の大外で試される1戦です。

 

 

 

 

2025.09.28 SUN レースレポート

9月28日(日) 中山5R  2歳新馬 (混)[指定] 芝2000m J.モレイラ(55.0kg) 1着 1人気
J.モレイラ騎手「スムーズな競馬ができて展開的にも上手くいったと思いますし、馬体の重さや乗り難しいところを感じることもありませんでした。また、少しワンペースなところはあるものの、力強い走りをするうえにスタミナもすごくあるタイプなので、2,000mの距離は全く問題ありませんでしたよ。ゴール後も止めるのに苦労したくらいです。将来的にはもう少し距離を延ばしても大丈夫そうで、2,000m~2,400mくらいで活躍してくれる馬だと思います」

 

グリーンチャンネルのMCが「エピックフライトは良血馬ですから、この走りに次走も期待しましょう!」と言ってくれたのはとてもうれしく思いました。これから放牧されて年内ににもう1~2戦すると思いますが、勝ちタイムが芝2000mで2分1秒2と速かったために、重賞(京都2歳S京都芝2000mか東スポ杯東京芝1800m)を視野にすると思うのでまた楽しみになりました♪

 

2025.10.01 WED

近況

在厩場所:美浦トレセン
黒岩陽一調教師「先週はおめでとうございました。外枠からの競馬になりましたが、道中は前に壁を作り、良いポジションに嵌めて進めてくれましたから、さすがだなというレース運びでした。口向きには粘っこさを感じたようですが、ジョッキーから競馬では全然問題無かったと言ってもらえて良かったですし、現状はこのまま特に変えなくても大丈夫と言ってもらえました。また、距離についても2,000m以上に延ばしていけそうと感じてもらえたようで、最後は差を詰められてはいるものの、止まる素振りは無かったですし、むしろゴール板を過ぎてもなかなか止まらないくらいでした。レース前から口向きは大丈夫かな、体型的に長い距離は向くかなと心配していた部分はありましたが、競馬に行ってみたらどちらも良いところが見られたのは良かったですね。トレセンに戻って状態を確認しましたが、脚元を含めて大きなトラブルはありませんでした。しっかりと結果を出してくれましたし、この後はリフレッシュも兼ねて一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出したいと考えています」

 

エピファネイア産駒は芝2000m~2400mが守備範囲だと思うので、2歳1勝馬芝2000mで勝ったら重賞もあり得ます。牡馬なのでそれなら3歳の京成杯、共同通信杯3歳S、弥生賞、青葉賞芝2400mか京都新聞杯芝2200mもあるかもしれませんが、夢が膨らみますね。

 

 

それまで、暫し休憩...

 

 

(後編)まだまだいるぞ! 2歳10月11月はラッシュで大混戦?!