今年もあとわずかになった。今週末は有馬記念を予想する。

◎本命は⑤レガレイラ。去年のグランプリ有馬記念の覇者。その後骨折が判明したが程度は浅く骨折開けの宝塚記念11着は急仕上げだったようだ。前々走のG2オールカマー芝2200mはは復活しタイム2分10秒2。2着のドゥラドーレスに0.2差、1 1/4差で勝った。前走のエリザベス女王杯も当然1番人気に支持されたが強く、9番手からレースを進めて1馬身3/4差、タイムは2分11秒0で勝った。上がりタイムは3F34秒2で全体1位だった。
血統は、母系で3代前ディープインパクトの母ウインドインハーヘアにさかのぼる名牝系に属し、母母ランズエッジは名馬ディープインパクトの3/4同血の妹。さらに、母ロカはアーバンシックの母であるエッジースタイルの全姉であり、本馬はアーバンシックと同じスワーヴリチャードの産駒でもある。つまり、本馬とアーバンシックは血統構成が酷似しており、両馬とも不器用ではあるものの末脚の爆発力は素晴らしい素質馬だ。同馬との比較では小柄に出ている分、俊敏さはこちらが上。小回り適性も高く、牝馬という点も魅力の一頭だ。父はスワーヴリチャードで、アーバンシックのほかにはG2フローラS勝ちのアドマイヤベルやG3京王杯2歳S勝ちのコラソンビート、チューリップ賞G2勝ちのスウィープフィートがいる。
馬体診断は、今回は前走以上のデキで完熟の域を迎えた。 成長のバロメーターであるキ甲(首と背中の間の膨らみ)がすっかり抜けた。キ甲が発達したため、長い背中が短く映るほどだ。筋肉には柔軟性と弾力性がある。最も素晴らしい体つきだったホープフルSと皐月賞時には及ばないが、前走からさらに一段良くなった。2歳デビュー時に452キロだった体重は前走480キロ。ふっくらした体つきを見る限り、さらにプラス体重で出走するかもしれない。ただ、腹周りはしっかり引き締まっている。毛ヅヤも冬の牝馬とは思えないほどさえている。唯一気掛かりなのは顔の表情。目つきがきつくなり、鼻孔を開き、耳に力を入れている。気持ちが乗りすぎているかもしれないのでパドックで確認してほしい。
調教は休み明けから迎えて3走目。12月6日から時計を出して、ウッドと坂路で5本消化。1週前追い切りでは12月17日(水)に美浦Wコースで、6F83.7〜66.17〜51.7〜37.5〜23.9〜しまい1Fは11.3で1馬身追走した僚馬ソニックスター(4歳オープン)を目標にゴール前で強めに追われて併入した。今週の追い切りでは、12月24日(水)に美浦Wコースで3頭併せの真ん中から6F82.9〜66.3〜51.2〜37.0〜23.5〜しまい1Fは11.2で 外ソニックスター(オープン)と併入、内レッドヴェロシティ(3勝)に2馬身先着 馬なり先着した。
乗り替わりでルメールが昨年のエリザベス女王杯(5着)以来のタッグとなる。「久々に乗りますが、最近はいいパフォーマンスをしてくれています。去年優勝しましたし、今年も勝てると思う。すごくいい馬ですね」と力を込めた。 今年は23日現在、JRA・GⅠ最多の4勝を挙げ、138勝でリーディング首位を独走中。連覇へ向け、「前走もいい脚を使っていたし、乗りやすい。スタミナを持っていて速い脚を使える。中山でもいいパフォーマンスをしていますね。いい競馬を期待しています」と胸を高鳴らせている。
今回は差し馬に騎乗するが、今回の有馬記念はは逃げ・先行はそれなりにあり流れてくれそうなのでレガレイラとしては都合がいい。ご存じ中山巧者で3勝もしているのもいい。今回は主役でまわれるだろう。

○対抗は⑨ダノンデサイル。今年のG2アメリカJCCでは18頭中7番手で好位差し馬にすると、直線外側に追い出しGOサイン。上がり3Fは36.0秒だったがそれでも全体1位のタイムで3/4馬身差で勝った。続く海外遠征のドバイシーマクラシック芝2410mでは4番手につけると、直線行きよく飛び出して1着でゴールし、2つ目のビッグタイトルをもたらした。そして前々走の英インターナショナルSでは5着と敗れたが、指揮官が真っ先に挙げたのは「2番手を取らされたこと」だった。結果的に前を追いかけて、ひと息で走ってしまった。前走のジャパンカップは8番手から好位差し馬でレースをして、先に抜け出したクロワデュノールを追うように馬群の中からスピードアップ。しかし、圧巻の決め手を発揮した上位2頭が抜け出すと、そこに加わるには至らなかった。水を空けられる形にはなったものの、最後は力を振り絞って1歳下のダービー馬クロワデュノールをかわして、 勝った外国馬カランガランから0.5秒差の3着と粘った。3世代ダービー馬対決においては最先着を果たした。
血統は、父はエピファネイア、母はトップデサイル、母の父はコングラッツ。ダノンデサイルの父のエピファネイアはシーザリオの産駒で、日本国内で中距離から長距離に強い持久力と成長力を産駒に伝える特徴を持つ種牡馬だ。その産駒はデアリングタクトやエフフォーリアのようにクラシック路線を中心に大舞台で結果を残す馬も多い。エピファネイア産駒はクラシック期に完成度が高まる早熟型の傾向があると言われているが、近年ではブローザホーンなど、古馬になってから好走する産駒もいる。母トップデサイルはアメリカで2歳時にG1ダートで2回2着に入った実績を持つ競走馬だ。母父コングラッツはエーピーインディ(A.P. Indy)系統の代表的なスピード×パワー型種牡馬だ。また、粘り強さを発揮する産駒を送り出す血統的特徴を持つ。エーピーインディ系統特有の骨量とパワーに加えて、米国血統としてのスタートの速さを伝える。このことから、配合全体のスピード底上げとして機能しやすいことが知られている。ダノンデサイルは、これらの血が組み合わさることで、日本の中距離路線で重要となる持続的なスタミナと、アメリカ血統由来のスピードとパワーを両立させる配合構成となる。
ダノンデサイルは成長ぶりには驚かされた。3歳で挑んだ昨年の有馬記念以来の馬体診断だが、当時も筋肉量が豊富だったが、4歳暮れになって筋肉のボリュームに強度が加わった。鋼のように強い筋肉が備わっている。特に尻から臀部(でんぶ)にかけたトモの部分と首の付け根の筋肉が凄い。推進力を生み出す後肢とそれを受け止める前肢の起点が見違えるほどパワーアップしている。心身一如。馬体の進化に合わせて気性も成長した。昨年暮れの幼い顔つきが精悍(せいかん)になっていて気負いのない立ち姿には風格さえ漂っている。前走ジャパンCでは戸崎騎手がゴール後にカラ馬(アドマイヤテラ)を避けようとして落馬するアクシデント。そのダメージも全く見られない。旅は人を成長させるといいますが、馬も成長させる。今年、ドバイ、英国へ渡航し、見知らぬ土地で調教、レースを重ねた経験がハートを成長させたのだろう。ダノンデサイルは強度を上げた「筋肉」、気性の成長をうかがわせる「表情&姿勢」とも満点だ。首が少し短く太い中距離型の「骨格」も中山芝2500m戦に対応可能。栗色の被毛が輝き、腹はすっきり仕上がっているため「毛ヅヤ&腹周り」も満点だ。
調教は、12月7日に時計を出して 1週前追い切りでは12月17日(水)に、戸崎騎手が騎乗し栗東CWで9F145.4〜123.1〜100.4〜81.6〜66.4〜51.8〜37.1〜23.3〜しまい1F11.3、僚馬ミッキーゴージャス(オープン)を1馬身ほど前に置く形でスタートし馬なり併入した。「動きは求めていない。ジャパンCを使って、走りのリズムとバランスにどういう変化があるのか確認した。走りはいいリズムだった」と安田調教師は語った。
今週の追い切りは12月24日(水)に栗東坂路で、4F55.3〜40.9〜26.7〜しまい1Fは13.5と単走馬なり。「前走はレコード決着だったが、反動もなく体力面は上積みを感じる。精神面も穏やかにレースを迎えられるように調整している。今週は過度な刺激を与えず、軽い追い切り。有馬記念は憧れのレースだが、今週はそういう意識を持たず、ダノンデサイルの目標のレースとして臨む」と同師はコメントした。
戸崎騎手がは昨年のダービー馬ダノンデサイルと、昨年の有馬記念覇者レガレイラの2頭が有力な選択肢としてあり、どちらに騎乗するか悩んだが、最終的にダノンデサイルを選んだ。ダノンデサイルがドバイシーマクラシックで見せたパフォーマンスを高く評価しており、「今までの騎乗馬で一番かもしれない」と語るほど強い手応えを感じていたことが決め手となった。
-いよいよ有馬記念。
「特別な感情はありますね。1年の締めくくりですし、普段は競馬をやらない方も見てくれている。国民的行事じゃないですけど、乗れることも勝つことも光栄です」
-昨年を振り返って。
「レガレイラの強さを見せられましたし、あの接戦を制したように、気持ちの強さを感じました。素晴らしい勝利だったと思います」
-14年ジェンティルドンナ以来の勝利。
「あの年はリーディングを獲れましたが、G1は勝っていなかった。最後の最後にジェンティルがプレゼントしてくれたという思いがあります」
-ジェンティルドンナとレガレイラの違いは。
「ジェンティルは本当に気持ちが強く、それが表に出ている印象。乗り味的にスゴいという感覚はないんですけどね。一方、レガレイラは柔らかくて乗り味が良く、内々に秘めた強いものがある。あまり表には出さず、優しい繊細な女の子という感じ。でも、最後の勝負根性というか、内に秘めた強いものを持っている印象です」
-今年はダノンデサイルとコンビを組む。
「かなり能力を持っている馬だなと思っています。ダービーも一緒に乗っていて(ジャスティンミラノで2着)、強さを感じましたし、ドバイ(シーマC)で乗せてもらった時のあの強さというのは素晴らしいものがあった。ただ、レース中に尾っぽを振ったり、ボロをしながら走ったりと精神的な部分で危うさというか、若さも持っている。イギリスでも感じましたが、そういうところがレースに影響しなければ。精神面が成長してくれたらいいなと思っています」
-ジャパンC(3着)は英インターナショナルSより精神面が良かった?
「徐々にスイッチが入ってきている感じはありましたが、イギリスの時よりは全然良かったです。ギリギリ我慢していましたね」
-ジャパンCでは入線後に落馬負傷。
「ヒザをやったのは初めてで、思い切りぶつけたので。でも、今思えば大げさだったなと。腫れていたし、内出血もしていて衝撃はありましたが、骨に異常はありませんでしたからね。ええ、今は完調です」
-ドバイシーマCでは、ジャパンCをレコード勝ちしたカランダガンを置き去りにする強い競馬。
「間違いなくベストレース。AJCCの時とは全く違いました。AJCCも遊びながら走っていて、正直“これで勝つんか?”と。本当に能力があるんだなと思いましたが、ドバイの1コーナーのスゴさはいまだに覚えています」
-馬上インタビューで発した“ベリーベリーホース”というワードも話題に。
「今までSNSなどで発信したことがなく、そういうタイプじゃないなと自分で思っていましたが、“ベリーベリーホース”があって注目されて、自分の殻を破れたじゃないですけど、勢いをつけてくれたという感じ。表に出て行くのが嫌ではなかったけど、自分からはできなかった。1つあることで出て行けているというのはありますね」
-人気ドラマの“ザ・ロイヤルファミリー”にも出演。
「あれもいいタイミングだったと思います。自分の人生の1ページになり、いい思い出になった。すごく感動的につくられていましたね。どの役かは分かりませんでしたが、いいところでいい役をやらせてもらいました。現役ジョッキーで山王オーナーの馬に乗ったのは僕を含めてわずかなので(笑)」
-有馬記念を勝つポイントは。
「体調が一番大きいと思います。あとは枠順が重要。やはり内枠を引くと大きいです。ジェンティルは4番でしたしね。レガレイラは8番でしたが、あのあたりがギリギリ。ロスなく運べるのがいいのと、ポジションを取りやすい。そこは他のレースと違いますね」
-右回りに関しては。
「少し右にモタれて走る部分はありますが、走りに影響している感じはない。僕は気性の方が気になります。流れとしては、ジャパンCを使ったことでガス抜きではないけど、より良い状態で臨める気がするので、今回で右回りの走りが分かると思います。去年3着に走っていますけどね」
-ポジションを取りに行きたい?
「そこはペース次第な面があるので。ただ、デサイルはスタートがいい馬ですから」
-今年はレガレイラが大きなライバルとなる。やはり意識するか?
「し過ぎないようにします(笑)。ファン投票は60万票以上? すごく裏切った感がありますからね。それでも、ドバイでのデサイルの走りは、ジョッキー人生の中でも忘れられないものがありますから」
-ダノンデサイルを選んで周りからの反響は。
「やはり“レガレイラじゃないの?”という声が多いですね。正直、悩みますよね。どうにかあした朝起きたら“体が2つになっていないかな”って思います。このレベルで悩むのは幸せなことですけどね」
-追い切りに騎乗予定は。
「もう任せました。一回使っていますし、あまりスイッチを入れるのもなと思って」
-安田師と話したか。
「(ジャパンCのレース後に)落馬してね。ああいうことがあったので、馬の体調の方が心配で、最初はやりとりをしました。でも、異常がなく、順調に攻め馬もできていると聞いてすごく安心しました」
-枠順抽選は引く?
「一応、引く予定です。枠を引く方がすごく責任を感じますよ。ユタカさんはこういう気持ちじゃないんだろうな。“きっといい枠を引くだろう”みたいな感じがありますから。本当はお願いしたいですけどね。“レースは責任を負うから!”って(笑)」
-外枠が当たったら?
「ジャパンCの時もそうでしたが、前に壁はつくりたいなと。どこかで内へ、というイメージですね」
-最後に意気込みを。
「関係者もそうですし、ファンの方も一緒になって盛大に盛り上がって、興奮してもらいたいです。ドラマもあって注目してもらっていますし、それに恥じないレースをしたいなと思っています。僕にとっても、今までにないと言うか、レガレイラとダノンデサイルという…新たな1ページになると思っていますので、いい戦いをしたいと思っています」
逃げ・先行馬では枠順はなお重要。枠順は真ん中の9番だし勝利に近づくと思うので期待したい。

▲単穴は④ミュージアムマイル。夏休み明け前々走のG2セントライト記念では、皐月賞が勝っている中山芝、そして1ハロン延びる芝2200m外回りだったが、今回も差しに転じて前走8番手でレースを進め、メンバー中2位上がり3F34.6を繰り出し3/4馬身差で勝利した。前走のG1天皇賞秋では9番手でレースを進めて、勝ったマスカレードボールから3/4馬身差の1分58秒6で2着に入った。上がり3Fは32秒3でメンバー中3位だった。
血統は父リオンディーズ。去年2月のダイヤモンドSと阪神大賞典を勝ち、前走の天皇賞春もこれは初制覇だったテーオーロイヤルと、G3ダービー卿CT勝ちのインダストリアがいる。リオンディーズの母はシーザリオで、G1オークスとアメリカのG1Aオークス勝ちだから名品系になる。母はミュージアムヒルで、芝1600mの2勝馬勝ちで、3勝馬では芝1400mと芝1200mで2着2回と3着1回の短距離馬だ。母父ハーツクライではあのディープインパクトを破った有馬記念があるがこれも中山競馬場だ。
前述のテーオーロイヤルのようなステイヤーを出す一方で、アナザーリリックやストーリアのような中距離馬、インダストリアやディオ、ロジリオンのようなマイラー、オタルエバーやブッシュガーデンのようなスプリンター、サンライズホークのようなダートホースと、ほぼ全てのカテゴリで活躍馬が現れたのだ。半兄のエピファネイアはダートを苦手とする種牡馬だが、リオンディーズはそういった面を見せず、芝とダートの成績差はほとんどない。上級条件に行くのは芝馬の方が多いが、ダートでも堅実に勝ち上がる馬を出している。サンライズホーク 現時点で王道路線で主役を張るような超大物こそ出ていないものの、これだけ走る条件が幅広いというのは立派なストロングポイントで、変幻自在のアベレージヒッターと言っていいだろう。 数字だけ見ると1800m以下の距離において特に安定した成績を残しており、中長距離を主戦場とする兄エピファネイアの産駒傾向とはやや異なるが、これは母系の特徴を前面に出す父キングカメハメハの影響が強いからだと思われる。
幅広い条件で活躍馬を出しているが、上級条件まで行くのは芝馬が多い。キングカメハメハ系らしく母系の特徴を前面に出す。特に兄姉や母に適性が似やすい。
馬体診断は、筋肉の張りは明らかに前走以上。毛ヅヤを失いやすい冬場でも黒鹿毛の被毛が黒光りしている。腹周りもふっくらしており、秋の天皇賞で古馬勢と激闘を演じた反動は馬体に表れている。「マイル」の馬名とは裏腹に体形は中距離。ミュージアムミドルと呼びたくなる馬体で中山の2500mにも対応できるだろう。問題は目つきで、これまでのG1馬体診断では見せたことがない鋭い目になっている。いつも通りハミを穏やかに受け、古馬のように落ち着き払った立ち姿なのに目つきだけが違う。この違いをどう受け取るかだが闘争心の表れと受け取りたい。闘争心は諸刃の剣。レースの終盤に発揮すれば好結果を生むが、序盤に闘志を燃やせばゴールを待たずにガス欠してしまう。そこが浮沈の鍵だ。
調教は、12月7日に時計を出して 1週前追い切りでは12月17日(水)に、栗東CWで9F134.4〜115.2〜95.9〜78.5〜64.4〜50.8〜36.5〜22.8〜しまい1F11.4、 1秒以上も先行するタケルハーロック(3歳1勝クラス)を目がけ、直線は内から馬体を寄せて半馬身先着。6F78.5は自己ベストを大きく更新するもの。負荷に耐え得る肉体面の進化が素晴らしい。手綱を取ったC・デムーロ騎手は「動きに余裕があったし、すこぶる状態は良さそう。体がしっかりして古馬に近づいてきた」と満足げだ。
今週の追い切りは12月24日(水)に栗東坂路で、4F55.5〜40.6〜25.9〜しまい1Fは12.5、僚馬アンズアメと坂路で2頭併せ。滑らかなフットワークで道中を運んで、しまいは仕掛けてクビ差先着でゴールした。高柳大調教師は「馬は順調に来ています。時計通り、春から比べてもずっと良くなっていると思います」と笑顔だった。
ダービーで敗れた東京競馬場でのレースでもあり、不安要素が少なくなかったGⅠ天皇賞・秋でも2着に好走。トレーナーは「左回りをこなしてくれて、最後は今まで以上の鋭い脚を見せてくれた。先につながるいいレースだった」と手応えを感じている様子だった。セントライト記念は内をロスなく回った馬が好走する中、外を回り差し切って勝利しており、能力の違いを見せた。ダービーは6着に敗れたが、後方にいたこの馬に展開が向かなかったのとそもそも適性外だったことを考慮すると能力は示した内容だった。皐月賞はハイレベルなメンバーの中で勝利できたことは素直に評価できるが、馬場展開が向いたのと騎手の剛腕も考慮すると抜けて強い印象はない。弥生賞の内容からタフな馬場は苦手そうなため、馬場や展開1つで優劣が変わりそう。高速決着であればこの馬が抜け出しても不思議はない。ミュージアムマイルは差し馬もよく芝2000mもいいが、重賞で勝っているのはすべて中山競馬場。やはりメンバー中すべて最速ではないが、重賞勝ちはすべて中山競馬場。今回は初の芝2500mで、やはり▲単穴だ。

4番手は⑥メイショウタバル。 前々走のG1宝塚記念は7番人気だったが、スローの逃げで初戴冠。勝ちタイムは2分11秒1で上がり3Fは36秒0で遅かったが、2着のベラジオオペラとは0.5秒差で3馬身も離れていたので問題なかった。前走の天皇賞秋でもやはり逃げてスローに持ち込んだが、0.2秒6着でとそんなに負けていない様子だった。
血統は、父ゴールドシップ。 2009年に北海道・日高町の出口牧場で誕生した。父父ステイゴールドに父母父メジロマックイーンの“黄金配合”はオルフェーヴルと同じ。母はメイショウツバクロで父ゴールドシップ母父フレンチデピュティでは数は少ないが、オープンまで出世したプリュムドールがいる。
馬体診断父ゴールドシップ譲りの負けん気の強さをうかがわせる目つき。腹下の短いマイラー体形だが、強い気性で距離の壁を乗り越えるのがこの血統の凄さ。1週前だけに皮一枚の厚ぼったさは感じるものの、天皇賞・秋よりも馬体の張り感は良く見え、トモや肩周りの光沢はさらに増している印象を受ける。たくましく発達した前駆や蹄底の深さから、荒れ馬場や道悪などのタフな舞台が向くタイプで、決め手を求められる東京から最終週の中山に変わる点は大いにプラスだろう。ただ、骨格や豊富な筋肉量から本質的には2000m辺りがベスト。25000mとなると少し長いイメージだけに、道中のペース配分が鍵となりそうだ。
調教は、11月22日に時計を出して栗東CWで5本消化。1週前追い切りでは、 7F98.4~79.8~65.1~51.2~36.5~22.8~しまい1Fは11.4、 スマートサニー(古馬オープン)との併せ馬で、道中は4馬身ほど追走して折り合いに専念。4角手前で馬体を並べて進路を内に取り、残り200m手前で追いだされるとスッと相手を引き離し、3馬身先着した。今週の追い切りは、7F105.8~85.8~68.5~53.0~37.4~22.9~しまい1Fは11.3で単走馬なりだった。
先週は少し頭が高いかなと思ったけど、今週は沈んでいた。ジャパンCを挟まなくて良かった。馬がフレッシュだ。天皇賞でも抑えが利いていたので、東京より中山の2500mで生きると思う」と石橋調教師。 「東京は瞬発力がある馬が有利だと思う。中山は小回りで、いいんじゃないかな」とコース替わりが何よりの“援軍”だ 2025年を締めくくる逃走劇に注目だ。
なすの買い目
中山11R 有馬記念 G1 芝2500m(16頭)
枠連 3-3 2000円
馬連 5-9 5000円
馬連 4-5 2000円
三連複 4-5-9 3000円
三連複 5-6-9 500円
三連複 4-5-6 500円
三連単 5-9-4 300円
三連単 5-4-9 300円
三連単 9-5-4 100円
三連単 9-4-5 100円
三連単 5-9-6 100円
三連単 5-6-9 100円
三連単 5-4-6 100円
三連単 5-6-4 100円
三連単 5-9-1 100円
三連単 5-9-2 100円
三連単 5-9-3 200円
三連単 5-9-11 100円
三連単 5-9-13 100円
----------------------
合計 15000円 15000円
◆脚質別成績(過去20年)
| 脚質 |
着別度数 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単勝回収率 |
複勝回収率 |
| 逃げ |
2-0-3-16 |
9.5% |
9.5% |
23.8% |
21.4% |
53.8% |
| 先行 |
12-7-7-55 |
14.8% |
23.5% |
32.1% |
169.8% |
103.6% |
| 差し |
5-11-6-93 |
4.3% |
13.9% |
19.1% |
15.4% |
56.1% |
| 追込 |
1-2-4-86 |
1.1% |
3.2% |
7.5% |
1.3% |
45.8% |
【枠順】
2013年以降の枠順別成績を検証すると、1~4枠が8勝を含む3着以内20頭、5~8枠は4勝を含む3着以内16頭。有馬記念=内枠有利の定説に反して、意外なほど内外の偏りが少ない。しかしながら、馬番別で見直すと、勝ち馬でいちばん外の馬番は11番、12番より外の馬番は未勝利となっている。内枠に固執する必要はないが、馬番の数字が大きくなればなるほど、好走確率が下がることだけは認識しておいたほうがいい。
◆枠順別成績(過去20年)
| 枠順 |
着別度数 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単勝回収率 |
複勝回収率 |
| 1枠 |
2-3-2-29 |
5.6% |
13.9% |
19.4% |
28.6% |
37.5% |
| 2枠 |
2-3-2-30 |
5.4% |
13.5% |
18.9% |
164.9% |
87.6% |
| 3枠 |
4-4-2-28 |
10.5% |
21.1% |
26.3% |
38.7% |
70.0% |
| 4枠 |
3-3-4-30 |
7.5% |
15.0% |
25.0% |
92.0% |
83.0% |
| 5枠 |
5-2-3-29 |
12.8% |
17.9% |
25.6% |
71.8% |
61.3% |
| 6枠 |
2-1-2-35 |
5.0% |
7.5% |
12.5% |
12.0% |
49.8% |
| 7枠 |
1-1-4-34 |
2.5% |
5.0% |
15.0% |
6.8% |
43.0% |
| 8枠 |
1-3-1-35 |
2.5% |
10.0% |
12.5% |
6.5% |
89.0% |
◆同コース種牡馬別成績(中山競馬場/芝/2500m/過去5年)集計期間:2020/12/07~2025/12/07
| 位 |
種牡馬 |
着別度数 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単勝
回収率 |
複勝
回収率 |
| 1 |
ゴールドシップ |
5-2-1-39 |
10.6% |
14.9% |
17.0% |
118.1% |
47.4% |
| 2 |
キズナ |
4-5-2-16 |
14.8% |
33.3% |
40.7% |
82.6% |
92.6% |
| 3 |
ハーツクライ |
4-4-7-47 |
6.5% |
12.9% |
24.2% |
114.0% |
152.4% |
| 4 |
ドゥラメンテ |
4-4-1-15 |
16.7% |
33.3% |
37.5% |
43.8% |
64.6% |
| 5 |
エピファネイア |
4-1-1-16 |
18.2% |
22.7% |
27.3% |
56.4% |
41.8% |
| 6 |
ディープインパクト |
3-5-9-47 |
4.7% |
12.5% |
26.6% |
13.9% |
65.5% |
| 7 |
ジャスタウェイ |
3-2-1-8 |
21.4% |
35.7% |
42.9% |
46.4% |
52.9% |
| 8 |
トーセンラー |
2-1-0-4 |
28.6% |
42.9% |
42.9% |
480.0% |
172.9% |
| 9 |
ネロ |
2-0-1-0 |
66.7% |
66.7% |
100.0% |
260.0% |
160.0% |
| 10 |
キングカメハメハ |
1-4-1-30 |
2.8% |
13.9% |
16.7% |
17.5% |
36.1% |