高次機能障害とか
多動症とか
自閉症とか
子供の頃に色々と言われていた息子。
自分が嫌な案件は、絶対に嫌だという性格。
最たる事例としては、、
小学校低学年の時から、、、嫌いな授業の時は堂々と教室を抜け出して校庭に向かい、一人でしゃがみ込んで草むしりをしているとの事。
その他にも沢山の『我が道を行く』を実行していたそうです。
授業をボイコットされる教師にとっては、かなりの問題児でしょう。
この状況に敏感に反応したのは母親です。
ヒステリックに息子を怒鳴りつけるんです。
宿題は?
勉強は?
集中しなさい!
挙句の果てには
我慢するのが人生なんだよ!もう嫌だ~!普通の子供になってよ~!
金切り声を上げている始末。
まあ、私はね。
自由主義者ですし、そんな息子の事を全く心配していなかったんです。
だって、社会に出て山坂越えて苦労している間に、我慢すべきこと、耐えるべきことを理解してゆくんだから。
ある日。
そんな息子が夏休みを利用して私の出張先に泊まりに来たんです。
離婚していたので親権は無いのですが、父親を慕って来てくれる息子を可愛いと思いましたね。
大きなリュックサックを背負い、電車を降りてくる姿を見た時は嬉しかったなあ。
1週間ほどはいてくれるそうで、本人もはしゃいでいる、そして思い出したように母親からの手紙を渡される。
『高次機能障害用の問題集を必ずやらせてください、泣こうが叫ぼうが絶対にお願いします。』
オイオイ、折角の夏休みなのに、、、
見れば、かなりの量の問題集と知能テストみたいなテキストを持参している。
本人はかなり浮かない顔なんです。
ああ、、嫌なんだろうなあ~
と、思いながらも
○○ちゃん、少しやってみようか?
返事がない
俯き目に涙をためている
こりゃあ、本物だ、ホントに死ぬほど嫌なんだ!
だましだまし問題集を進めてみるが
あれ?
こんなテキストや知能テストで一体何が改善するのだろうか?
私の中にも疑問が生じ始める。
本人は両手で耳を塞ぎ、冷や汗を流している。
その汗と涙で問題集が濡れている。
こりゃあマズイよ~
腕組みをして暫し考える私。
よし、
そんなに嫌なら
やめよう。
こんな事するよりは、外で遊んだ方がいいに決まってる。
『なあ○○ちゃん、』
『今日は夜になったら花火をしようよ』
泣いていた息子の顔がパッと明るくなる。
ホームセンターの場所を教えて、お金を渡し
『花火を好きなだけ買ってこい』
『盛大にやるぞ~!』
その間に母親に手紙を書きました。
『ご希望に添えず申し訳ないが、こんなに可愛い子供に無理矢理嫌なことをやらせる権限は親にも無いと思う。
不得手な部分よりも、得意で好きな事に目を向けてやってほしい。
かなりお金がかかってるテキストだろうが、処分します、弁償は俺がさせてもらう。
なんにも心配なんか要らない、先ずは子供を信じてのびのびとさせてやってほしい。』
沢山の花火と大量の焼鳥、ジュース、ビール。
美しい花火を見ながら
『おい、○○ちゃん、テキスト全部持って来い、
全部破って、花火で焼き捨てるぞ!』
驚いた息子の顔。
その顔が満面の笑みに変わる。
燃え上がるテキストと共に息子の苦しみも昇華していくようだった。
そして現在の息子。
なんのことはない、きちんとした会社に就職し、人生を謳歌している。
誠実な青年に育ってくれた。
ありがとう○○ちゃん。
誰にだって短所も長所もあるはず。
それこそが素晴らしい個性だと思います。
もし、それが無かったら、、
みんなロボットみたいになっちまうじゃねえか。
人間なんだもん、車をリコールするようにはいかないって!
※寒そうなお地蔵さん。
※洗濯をしてきたよ、帽子とよだれかけ。
※いらなくなったネックウォーマー、チョットカッコ悪いけどこれで我慢してね。
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