新人看護師さん、気をつけて!~ショートカットする~ | 新人看護師さん相談室 ナースのブログ

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患者さんや、ご家族によりよい医療を提供するため、主に新人看護師さん向けに、役立つ情報や力づけを発信していくことにしました。

ショートカットとは正規の道筋を通らず、省略した道を意図的に通ることです。




聞こえが悪いですが、それはちっちゃなウソ、ちっちゃな怠慢です。


それに慣れないでほしいという思いから、敢えて書かせてもらいます。




ここでいうちっちゃなウソっていうのは、ふだんの生活で当たり前に誰もがしている、


ウソというには、おおげさなくらいのことなんです。




車の通りが少ない道路で、車が来ないから、横断歩道の信号はまだ赤だけど渡っちゃう。




それくらいのちっちゃなこと。




道交法では、禁止されていますよね。


そして、ふだんの生活では、そういうシーンよくありますよね。




車の往来がないことを確認したなら、はねられることはまずないでしょう。


あなたは左右安全確認したんだし。


たぶん、無事に横断歩道を渡ることができます。




そして、人というのは「慣れ」る生き物です。


それを繰り返しやっていたとして、いつもの道で、一度もはねられたことはないとします。




ある日の出来事。


その日は雨が降っていました。あなたは傘をさしています。


いつもの道に差し掛かります。


今日も赤信号で、いつもの車の往来が少ない道。


あなたは左右安全確認をして、いつも通り渡ります。


そこへ一台の車が………。




そういう事ってあるんです。




いつもの通りの安全確認をしたつもりでした。


ただ、たまたまその日は傘をさしていた。傘でいつもの視界が確保できていなかった。


不幸な偶然?




違います。必然です。


守るべき、決まりを守らなかったためです。


視界が確保できていなかろうが、決まり赤信号で止まっていたら、はねられることはありませんでした。


いつも、はねられずにすんでいたことのほうが偶然です。




この話のなかの「傘」は、新人のあなたにとっては、「緊張」かもしれません。


「患者さんの目」「先輩の目」そういうものかもしれません。


「寝不足」や「彼とのケンカ」そういうものかもしれません。




そういったいつもとちょっと違う状況と、習慣が競うと、


習慣が勝つんです。


だから、視界が確保されていなかったことにすら気がつかないんです。




手順通りにやる決められた方法でやる


私たちが扱うのは人の命。


自分しか見ていないからといって、


いつも大丈夫だからといって、


今日、大丈夫なんて保証はどこにもない。




安易にショートカットせず、


決まりを守りましょう。