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一昨日被後見人の看取りについてのミニカンファレンスに出席した。
唯一の親族の妹が亡くなり、甥からも関係を断られている。
親族を頼れない場合の死後事務を説明しながら、施設との連携を図る。
後見人に医療同意や逝き方を決める権限などない。
しかし終末は必ずやって来る。
90半ば、認知症の被後見人の意思を皆で確かめる。
「ここに居たい」というアピールは本当か。

昨年秋に3人目の被後見人を見送って以来平穏な職業後見人生活であった。
いずれの方も急変であり前もって何一つ準備していなかった。
ある日突然呼ばれて駆けつける。
親族は元々いないか来るつもりがないので当てにしない。
結果、後見人として慌ただしい死後顛末を迎え続けていた。
今回、終末期の話し合いをしながらも、準備万端する事が不遜な気もする。

人の命は心身が滅した時点で終わる。
一方で財産や負債は生き続け、何より人間関係は尾を引きながらフェードアウトして行く。
本当の死とはもう少し時間が経ってからか。
ご遺体の足元で本人の意向を慮る。