川湯温泉には仙人風呂だけでなく、日帰り入浴のみの川湯温泉公衆浴場があります。

 仙人風呂とお宿の温泉だけでじゅうぶんな気がしますが、温泉地に共同湯があれば、やっぱり行きたいです。

 たくさんの温泉に入りたい気持ちとひとつのところでゆっくりしたい気持ちのせめぎあいは、たいていたくさんの温泉に入りたい気持ちが勝ちます。

 川湯温泉公衆浴場は、仙人風呂のある川沿いの道にあり、けっこう古びたコンクリートの建物です。もう少しで、ボロビューティーなレベルですが、まだ美しさを保っています。
 宿泊した温泉地に共同湯があれば、私はたいてい行きます。温泉好きあるあるやと思います。
 そしてここは、かなり特徴的なので、大好きです。大好きなので、できれば独占したいです。


 夜は、営業しているのがよくわかるようにパトランプが光って目立ちます。
 この時、受付で聞くと、先客さんが入っておられるとのことなので、キレイな写真を撮影したいですし、翌朝のオープンアタックをしました。
 営業時間は、6時半から20時。ちゃんと受付にはいつも人がおられるみたいです。


 夜に提灯みたいな照明が灯るのも素敵です。


 受付にいたおばあちゃん、ちょうどミカンを食べておられたみたいで、暗闇から現れた私にびっくりしてむせこんでおられました。驚かせてごめんなさい。


 最近、値上がりして、20円アップしたらしいですが、それでも安いですよね。


 オープンアタックが大成功です。靴箱は鍵無し。


 奥に男女別トイレがあり、右手に浴場という造り。


 下の写真の暖簾の下の図がよくわかります。


 温泉分析書の湧出場所が、あしたの森の温泉分析書と同じです。湧出量の違い、源泉名の違いがあるので、同じ番地に2本の源泉があるのではないかと想像します。
 ちなみに公衆浴場の番地は1425-2なので、湧出場所はこの近くではあっても、少し違う場所のようですね。



 高温なので、加水されているのはしかたないのでしょうね。湯雨竹の導入を期待します(笑)


 カゴの数を見ると、かなり混雑する時もあるんでしょうね。真夏の川遊びやバーベキューの後でしょうか。川遊びもバーベキューもしないのでわかりません。


 鍵付きロッカーもあるので安心です。ただ、写真のとおり、鍵がなくなっているところが複数ありました。


 とてもゆったりした空間の脱衣室なんですが、誰も来ないうちに撮影したいので、ゆったりした気持ちは全くありません。猛ダッシュで靴下だけを脱いで最低限の撮影をしてから全裸に。


 モップの置き場が変?
 いえいえ、全裸で撮影している方が変なので、とりあえず鏡に映らないよう気を付けて撮影。


 シャワー付きのカランが5つあり、設備的には申し分なく充実しています。


 こちらが川湯温泉公衆浴場の浴槽の全景です。右手の窓辺の下から投入されている左手前の切れ込みからオーバーフローしています。正真正銘の源泉かけ流しです。特筆すべき点は、このかけ流しの量です。
 力でねじ伏せるような、圧倒的な投入量で、広い浴槽でも、鮮度は抜群だと思います。
 投入されるお湯に勢いがあるので、音がすごいです。


 ドバドバ出る勢いでは、関西随一ではないでしょうか。


 お湯は無色透明です。ほんのりとした硫黄の香りは、湯の峰温泉より薄め。ツルツル感がしっかりあります。
 源泉の投入量が、まさにドバドバです。素晴らしいです。

  
 湯口に注目すると、左右どちらかが水だと思います。析出物の付き方から、おそらく右が加水用の水の投入用だと思われますが、セルフ調整はできなくなっています。


 気温等を考慮して匠の技で調整されているのでしょうね。
 誰もいないから、ついついたくさん撮影してしまいます。
 湯口ジジイのように陣取って味見もしました。薄めのタマゴ味です。
 お湯の音だけが響き渡り、私ひとりが聞き入っています。


 浴槽の温度は、41度。しっかり加水して程よく調整されているみたいです。


 お湯は無色透明ですが、温泉の成分でしっかり床が錆びたような色に染まっています。


 温泉成分がしっかりある証拠ですね。この川湯温泉公衆浴場がオープンしてからの年月の長さも床の染まり具合でわかります。
 人工的には作れない、年月が堆積が作る美しい染物です。


 排水されるあたりの床はヒタヒタでした。


 ここはこの投入量が素晴らしいですよね。


 ブシャーッというくらいの勢いがあります。そして、豪快にかけ流しで排水されています。


 床の染まり具合とヒタヒタになっている様が素晴らしいです。


 入浴目線。


 やっぱり湯口からの投入を直に浴びたいです。


 カランからは源泉なのか、お湯なのか、おそらく源泉ではないかと思いましたが、自信がありません。


 もしかしたら、加水した源泉ではないかと思います。


 源泉ドバドバかけ流しの勢い、量という点では、関西随一ではないかと思う川湯温泉公衆浴場にオープンアタックが大成功です。

 こんなに素晴らしい源泉かけ流しの浴場を終始独り占めできて、大満足しました。


 湯上がりに、仙人風呂で一緒になった地元の方から聞いた薬師の湯へ。
 川湯温泉公衆浴場の近くにある吊り橋から対岸に渡ります。
 ここに2、3台くらいは停められそうなスペースがありました。


 河川敷に降ります。


 薬師の湯がありました。地元の方のお話だと、仙人風呂の無い時期はここで無料入浴可能とのことでした。


 源泉のホースと加水用のホースでしょうか。


 浴槽がひとつなので、こちらも水着着用の混浴でしょうか。


 川湯温泉公衆浴場のほぼ真向かいでした。


 ここにも入ってみたいので、また他の季節にも来てみたいと思います。


 川湯温泉公衆浴場の建物の2階はどうなっているのでしょうか?
 素泊まりできたら良いですが、そういう部屋ではないでしょうね。
 謎ですね。聞いてみたら良かったです。


 源泉ドバドバかけ流しに大満足して、あしたの森さんに戻って朝食をいただきました。