ランニングには靴が重要です。レーシングタイプの靴はいわゆる玄人さん用の靴で、超軽量でクッションが少ないかわりに足にピッタリフィットするタイプです。足にダメージは多くなりますが、その分早く走れます。一方、トレーニングシューズは素人さん用で、少し重いですが、クッションがよく、フィットするというより足首などをしっかりガードしてくれるものです。最近はその中間のシューズ、レーシングトレーナーなどという部類の靴もあります。クッションは少し減りますが軽量になり、足の動きが軽くなるので大会出場時は好タイムが期待できるというわけです。要するに、初心者のうちは足が弱いのでトレーニングシューズを使い、少しなれてきたらレーシングトレーナー、速さを極めるにはレーシング、とそのように使いたくなるわけです。ところが、初心者ランナーにはさらに注意しないといけないことがあります。おじさんランナーの極意です。マラソン経験がいくつかできると、レーシングトレーナーをはきたくなります。まあ、実績ができていけばそのほうがスピード勝負できるわけですから、それにこしたことはありません。実際靴が軽量化するとタイムもよくなります。しかし、大会でレーシングトレーナーをはくようになっても、練習時にはトレーニングシューズを使ったほうがいいと思います。練習時には、特に一般初心者ランナーは、河川敷、公園、住宅街を走ります。決してトラックは走りません。ね。これらのコースはマラソン大会のコースとは違い、障害物が数多くあるわけです。当然、普通に走るより足への衝撃は大きいはず。そもそも、練習ではタイムを目指さないわけですから、トレーニングシューズを使うべきです。公園内のコースを走る場合など、平坦なコースが確保されている場合はレーシングトレーナーでもいいかもしれませんが、別にわざわざ足にダメージを与えることは必要ないと思います。ちょっとこなれたランナーでも、おじさんランナーは、大会ではレーシングトレーナー、練習時はトレーニングの両刀使いが理想だといえます。