1月某日
青年は待合室に居ました。
え?何の待合室かって?
…それは青年のためにも秘密にしておきましょう。
ただ1つフォローしておくと、青年はこういうお店には初めて来たようです。
青年は年末の帰省で地元の友人と会ったのですがそこで仲違いをしてしまい、少し寂しかったようです。
その寂しさを紛らわすために帰省からの帰り足でこのお店に立ち寄ると決めたのです。ノミの心臓、一大決心ですね。
店員さんの呼ぶ声に導かれ、青年はカーテンの前へと歩みを進めました。
「〇〇ちゃんです、ごゆっくりどうぞ」
店員さんはそう言ってカーテンを開けました。
カーテンの向こう側から現れた、笑顔の素敵な女性が青年と挨拶を交わします。
これが青年と彼女の初めての出会いでした。
彼女の特徴を挙げると笑顔、愛嬌、おしゃべり…そんな感じでした。
一方青年は内向的な性格であり、そこまでおしゃべりではないのですが、彼女の明るい雰囲気に引っ張られるように楽しいお話の時間を過ごしました。
話の終盤で彼女は「今日はどうしてお店に来たの?」と青年に問いかけました。
青年は地元でいざこざがあったことを伝えると、彼女は先程までのくだけた雰囲気ではなく少し真面目なトーンで「そんな人たち捨てちゃって、私と一緒にいればいいよ」と。
青年は営業トークとは分かっていながらも彼女の言葉に心を動かされました。
そのまま彼女は続けます。
「でも羨ましいな。私は誰かのことを好きになったりしないから…私の心はドライなのよ、パッサパサ!」
その後も楽しいお話の時間が続き、夢中になりすぎた結果、事を為さずして終わりを告げるアラームが鳴りました。
青年は何一つ迷うことなく延長を決断しました。(チョロいお客さんですね)
なお、青年はあまりの経験の無さから最中に手持ち無沙汰になったので漫然と彼女のサラサラな髪をなでなでしていました。世の殿方、経験は大事ですよ。
無事に事を終え、身支度をしていると彼女は青年に「LINEやってるー?」と問いかけ、ごく自然な流れでIDを交換しました。
青年は「これが世に言う営業というものか。僕は分かっているんだぞ騙されるものか」とか考えていました。
彼女のLINEアイコンはモヒカンでした。ソフトとかじゃなくて、割とガチの。地肌が見えるぐらいの。
正直に言うと、この時点でかなり青年は警戒していました。この子は何かヤバい一面を持っているぞと。深く関わるべきではないぞと。警鐘カンカンカンでした。
青年は店を出て、自分が空腹であることを認識しました。
時刻は17時。少し早いがラーメンでも食べようと周囲のお店を検索しているとLINE通知が届きました。モヒカンアイコンの子でした。
「〇〇(彼女の本名)だよー!もうかえっちゃう??あと15分くらいで上がれるけどあえないかな??」
「最近の営業というのはここまでするのか…気合入ってるな」とか警戒しながらも青年はLINEを返しました。
「ラーメンが食べたいです!早く案内してください!!」
ここまでが初日の出来事でした。
━━━━━━━補足━━━━━━━
彼女:20代半ば。小柄だが肉付き良好。髪はサラサラ、長さは肩ぐらいまで。笑顔で良く喋る。あざとい。小悪魔っぽい。多分メンヘラ。戦闘力は高い。
顔は画像をもっと幼く可愛い系にした感じ。
青年:特徴無し。人畜無害系。
