さて、

1月に出国した彼は、

3月になって、ロシアから

列車でやって来た家族と合流。

ところが、

彼らの表情は暗い・・・。

その理由は、

あてもないまま、

アメリカへの亡命を決めたからだ。

 

そもそも、彼らは

ロシア少数民族の出身である。

ロシア当局は、

反戦・反プーチン運動を避けるために、

貧しい少数民族を中心に徴兵を進めている。

戦死者も、モスクワから徴兵された兵士の5倍。

その徴兵の方法は次の通り。

ロシアの特高警察が、

少数民族の街で、いきなり、

適当な男性を見つけては、その場で

「召集令状」に氏名書かせて、

そのまま連行するというやり方・・・。

そして、

ウクライナ侵攻という目的も告げずに

戦地へ放り込む・・・。

 

こんなやり方を

平気で行う国なので

戦況次第では、モンゴルにいても

強制的に連行されると予想して、

彼らはアメリカ亡命を決めたのだろう。

正式には、

「ロシアによる少数民族への迫害」を理由に

難民として亡命するらしい。

 

彼が、番組の最後、

番組スタッフに、次のような

メッセージを残した・・・。

 

ロシアが母国であることに間違いない。

しかし、犯罪に手を貸すことはできない。

 

そして、番組スタッフからの

「何か若い人に伝えたいことは?」

という問いに対して、次のように答えた。

 

若い時、私は選挙に行かなかった。

私の一票なんて何も変えられないと

思っていたから。

今は選挙に行かなかったことを

後悔している。

やはり選挙に行ったり

何か行動を起こすべきだった。

今はこうなっちゃって、もう手遅れ。

やはり、(選挙に)行くべきだった。

 

・・・この番組、

ナレーションは、川栄 李奈さん。

なので、

番組制作は「日テレ」だと思っていたら、

中京テレビだった。

 

【NNNドキュメント’23 「国民と国家 ある日戦争が始まったら- 参照】

 

 

民主主義国家に生まれたことに

感謝しながら、

その有難みを噛みしめて

選挙に参加し、一票を投じることの

大切さを理解しなければならない。