昨日、職場に着くと、

ベテラン請負社員の男性が、

私に、すぐに声をかけて来た・・・。

 

「KUROJOSUさん、

 コレ、10000個の指示なのに

10300個あったよ。

 この余分な300個はどうするの?」

 

私は、狐につままれた気分になった・・・。

 

その製品は、昨夜、

かのダメ社員君と二人で

検品しながら袋詰めしたモノである。

検品したので、

不良品を除くことによって

数が減少しても、

増えることはあり得ない・・・。

 

そこで、ダメ社員君を呼んで

確認したが、明確な返答が無い・・・。

しかし、まあ・・・

彼のこの対応は、いつもの事なので、

課長に報告し、対応を求めた。

すると、

課長は、全品を計量し、

作業指示書通りの10000個を提出するように

指示して来た。

そこで私は、一箱12キロのこの製品を

20数個、全品計量した・・・。

この作業、意外とキツくて、

汗まみれになる・・・。

以前、このブログで書いたように、

私は、ここのところ、

「夏風邪」をこじらせており、

この作業の後、

咳が止まらなくなった・・・。

 

さて、計量の結果・・・

・・・当然ながら

異常な数値の製品は

出て来ない・・・。

そこで、指示通り、

10000個に調整して、

残りは「予備」として

保存しておくことにした。

 

その「予備」を見て

私は思い出した・・・。

 

ダメ社員君が、

「何があるかは分からないから、

 予備は取っておくように。」

と、執拗に言っていたことを

思い出したのである・・・。

 

「効率」や「先の事」など

普段考えもしない人間が、

先のことを考えて、

「予備を備蓄しろ・・・」と、

発言したのである・・・。

これには、

違和感しか感じなかった・・・。

私は、この違和感・・・を

思い出したのである。

 

そこで、この騒動が沈着した頃、

かのダメ社員君のところへ行き、

こう質問した・・・。

 

「ひょっとして、

 前回の『予備』を、

 今回の製品に混ぜましたね?」

 

すると、彼は、

「うん、混ぜたよ・・・。」

と回答・・・。

 

・・・呆れた。

呆れ過ぎて「怒り」が湧いてきた・・・。

 

「じゃあ、何で、すぐに

 言わなかったんですっ!!??

 数が合わないって大騒ぎしていたのに!!」

 

すると、彼は、

怒りながら、もごもごと

何やら言っている。

キチンとこちらを見て

反論してこない・・・これも、

いつものパターンである。

 

そこで、私は、

本件から、

次のような推測をした・・・。

 

・ 彼は、今までに

  テキトーな検品・管理によって

  大幅な数量の誤差を生じ

  怒られたことがあるので、

  前回生じた予備を

  投入する事によって、誤魔化していた。

・ 機械の改良で

  不良品は激減しているのに、

  それに気づかず、予備を

  大量に投入して、300個の誤差を

  生じさせた。

・ 社会人なら、この程度の過ちを

  すぐに告白するのだが、

  今までの大量のミスと、

  それによる

  自分の立場上の危険を感じ、

  まるで「小学生」のごとく、

  黙秘していた・・・。

 

上記の分析と、

彼の行動・表情から、

私は、彼のことを

「発達障害」と判断せざるを得なくなった。

今回の事件が起きるまで、

私は、彼を、

ちょうど、ボーダーライン上の

人物と認識していたが、

しかしながら、今回の件で、

私の認識の中では、

彼は、もはや「発達障害者」である。

今後は、その認識で

彼と接する事にした・・・。

 

「発達障害」や「統合失調症」の

難しいところは、

「見えない障害」と言われている、

この「あいまい」な部分にある。

ましてや、国際的にも

障碍者対応のレベルが低い

日本国では

社会システムも対応していない・・・。

 

おそらく、

このジャンルの国際水準に

日本が到達するのは、

まだまだ先の事になるだろう・・・。