ある方に、「ビバ!大阪人」みたいなブログを書きます、と
言ったまま書いていないので、このタイミングで書きます。
1個前の「県民ネタ」は、深夜で焦って書いたので、非常に読みにくく、
先程読み直して、腹が立ってしまいました。
ちゃんと落ちついて書かないとだめですね。

神戸生まれの私にとっての、大阪とは・・・。
子供の頃は、母に連れられ、母の大阪の友達の家に行ったくらい。
それがどこだったかさえ、わからないほど・・・。
高校生になると、梅田とかヨドバシカメラに行ったりと、
大阪の繁華街へ行くようになる。
しかし、大阪人の知合いは、いない。
当時、勉強を教えてもらっていた、龍谷大学大学生(神戸人)は、
次のような表現をした。
「俺は、大阪のツレ(友人)は好きやな。
 大阪はケチや言うけど、おごったら、必ずおごり返してくれるのは大阪人や。」

数年後、大学に入学し、神戸を初めて離れ、京都に暮らし、
京都人・大阪人と実際に接するようになった私。
まず驚いたのは、京都人である。
が、ここで述べると長くなるので、またいつか・・・。
大阪人は、キャラクターが濃いが、付き合いやすい。
なるほど、「京の茶漬け」のケチ具合に比べると、
大阪人は、おおらかで、おごってくれたりする。

さらに、数年後、就職して、箕面市(ほとんど千里中央)に住み、
大阪・尼崎を仕事で訪問していた私。
京都人ほど違和感は感じられず、普通に問題なく仕事していた。

ただ、ラジオも、テレビも、日常も、すべて大阪の文化の中で、
私が、嫌になったことは次のこと・・・。
地方のテレビ局・ラジオ局では、
「盛り上げ役」の「芸人」に相当する人を、
地元の劇団員などから引っ張ってきたりとか、
いろんなところから苦労して見つけてくる。
そして、そういった人は、長年、そのポジションを固定される。
(保守的な地方は、その傾向が強い。)
ところが、東京も、大阪も、その手の「芸人」は、腐るほどいる。
大阪も、東京から見れば「地方」であるが、
「番組盛り上げ役」の芸人さんは、前述のとおり、ごろごろいる。
ところが、前述の地方局固定の「芸人」よろしく、
ベテラン・中堅の芸人で、東京ではあまり露出がないが、大阪ではオファー満載という、
クセのある芸人が、あちこちの番組で、
ねったらねったらと、全国では通じないようなトークをている。
これには、若干、抵抗を感じた。

関西国際空港ができて、
「この空港が、京阪神のリムとなる」みたいな話が出た時、
ある評論家が、
「京阪神、つまり京都・大阪・神戸は仲悪いですからねえ。
 みんな、自分のところが1番だと思ってますし・・・。」
これは、けっこう正解なのである。
京阪神、それぞれの都市は、他の2つの都市を下に見ている。
知合いの京都人の娘さんに、
「神戸なんかダサい。」と言われた日には、けっこうムカついた。
京都は、歴史と観光を、
大阪は、文化・産業を、
神戸は、港町・お洒落な街を、それぞれ自慢に思っている。

かの天才、上岡龍太郎氏が、『パペポ』という番組で全国的にブレイクし、
東京でのTV出演が増えた時、
次のようなことを言っていた。

「大阪は、情が濃いが、べたべたしすぎるところがある。
 東京は、冷たいが、余計な干渉をしない。
 どんなファッションをしていても、
 必要以上に、ジロジロ見られたり、ヒソヒソ話をされることが極めて少ない。
 この東京の『心地よい冷たさ』を最近、楽しんでいる。」

私も、地方暮らしが長くなり、思うことは、
関西人、とりわけ、大阪人は、
けっこう他人のことに、余計な部分まで関わり、
他人の心に、ズカズカと土足で踏み込んでくることが多い。
しかしながら、その分、
踏み込んだ相手のことを気にかけ、面倒をみる。
地方によっては、「無視する文化」「なるべく関わらない文化」が、
けっこう存在する。
そういった文化圏では、大阪人の「情」を非常に懐かしく思う。
関西、とりわけ、大阪では、隣に座れば、「知合い」である。
これは、京都での話だが、
食堂で、近くの席に座っていた水商売系の女性が、テレビを見ながら、
「あの俳優、だれやった?」と私に聞いてきた。
私が答えて応対していると、隣にいた友人(宮崎県人)が、
「あの人、知合い?」と聞いてきた。
知合いでもない初対面の人と、慣れ慣れしく会話しているのが不思議だったらしい。

前回のブログで、交通マナーについて書いたが、
大阪のドライバーは、
「クラクション」「パッシング」「窓から手を出して合図・お礼」など
あらゆる方法で、意思疎通を図る。
ウィンカーも出さずに車が飛び出てくる地方に住んでいると、
大阪人のコミュニケーション能力に脱帽する。

もうだいぶ長くなったので、手短にまとめを。
京都は、794年から、約1200年の都。
しかし、大阪の、四天王寺、難波宮は、平安遷都以前からの歴史。
奈良・京都に挟まれ、ほぼ同じくらいの歴史を共有している大阪。
歴史が長いと文化は深くなる。
その話は、またいずれ...。