この春、長年暮らしてきた実家を離れ、神戸・御影で一人暮らしをはじめました。
お恥ずかしながら、私にとってはこれが人生初の一人暮らし。
正直に言うと、期待よりも少しの不安で胸がいっぱいでした。
けれど、Nastrosaのコンセプトである
「自分を愛し、戦わない日常」を、まずは私自身が心から体現しないでどうするんだ、
という想いが、背中を押してくれた気がします。
なぜこの街を選んだのか、そして、繊細すぎて少し疲れがちだった私が、
どうやって自分が心地よいと思える静寂を手に入れたのか。
今の心境を、少しだけお話しさせてください。
「ある」が前提の場所で、肩の力を抜く
今回の引っ越しで一番大切にしたのは、物理的な利便性以上に、街が持っている空気感でした。
御影という街は、歴史ある邸宅が並び、どこか凛とした気品が流れています。
この街を歩いていると、焦りや不安といったネガティブな感情が不思議とすっと消えていき、心地よい安心感がありました。
ちょうど引越しを決めた直後に「自分自身を愛し、信頼できるからこそ、他者とも優しく繋がれる」というお話を聞く機会がありました。
これまでの私は、どこかで自分を守るために剣を握りしめて戦っていたのかもしれません。
「自分らしく生きる」と言いながら、心の奥では過去のトラウマや不安と戦い続けていたのだと気づき、すごくハッとさせられました。
誰かからの承認欲求や、誰かへの債権者意識に心をとらわれず、ただ自分の内側を静けさと美しさで満たしていくこと。
これからの暮らしは、私が私自身をもう一度愛し直して、
本当の意味での自己信頼を育むための大切な時間になりそうです。
そして、若い頃から心が折れそうになると、
私は一人で電車に揺られて海を見に行くのが自分を取り戻す唯一の方法なのですが、
ここに決めた大きな決め手が、海がすぐそばにあることでした。
今では毎日のお散歩や日常の中で、ふと顔を上げれば太平洋の広がりを感じることができます。
辛いときだけでなく、いつでも海が見られることは、どれほど私の心に安らぎを与えてくれているか分かりません。
心の洗濯がいつでもできる安心感が、今の私の日常を支えてくれています。
自分をいたわるための「余白」づくり
私の脳は、いろいろな情報を敏感にキャッチしてしまうクセがあります。
都会の喧騒の中にいると、周囲の雑音や焦りまで自分ごとのように感じてしまい、
知らず知らずのうちにエネルギーを削られてしまうことも多々。
でも、内覧でこの街を訪れたとき、不思議と誰も急いでいないことに気づきました。
公園でベンチに座る人、スーパーで食材をえらんでいる人。
誰もが自分のリズムを大切に、ゆったりと過ごしている様子を見て、「ここなら大丈夫」と直感しました。
そんな穏やかな空気は、どんなサプリメントよりも効く、何よりの処方箋となりました。
また、新しいアトリエでは徹底的な引き算を意識しました。
整理収納の資格を活かして、視界に入るノイズを極限まで減らした「見えない収納」を実践しています。
余計なものを置かず、自分が本当に「好き」と思えるものだけがある空間。
そうやって外界の刺激を少し遮断するだけで、自分自身が本当に大切にしたいことへ集中できるようになった気がします。
引越し直前は、寂しさや不安、そして罪悪感で何度も押しつぶされそうになり、
一人になると気がつくと涙が出てくるほど、毎日をやり過ごすのがやっとなメンタルで、あまり記憶がありません。
けれど、新居での生活が始まってから、私を待っていたのは孤独ではなく、たくさんの温かい繋がりでした。
SNSでご報告した途端、想像もしなかったほど温かな祝福のメッセージをいただき、胸がいっぱいになりました。
POP UPと新生活が重なって、少し疲れが出ていた私を気遣って電話をくれた友人や、
暮らしに彩りを添えるアイテムや美味しい食材を贈ってくださったお客様、
そして温かいごはんを抱えて駆けつけてくれた弟や、作り置きを持たせてくれた母。
この1ヶ月の間にいただいたたくさんの心遣いに触れ、
これまで歩んできた道のりは決して器用ではなかったけれど、
こうして温かいご縁に恵まれたことは、私にとって何よりの宝物だと心から感じています。
皆様、本当にありがとうございました。
皆様からいただいた温かい真心に恥じぬよう、これからもこの静かな場所で、
丁寧に、自分らしく美しさを紡いでいきたいと思います。
それから、この新生活の様子を少しでもお届けしたくて、最近Vlogも始めました。
文章や写真ではお伝えしきれない、私の戦わない日常の空気感や、
Nastrosaのある日常を感じていただけたら嬉しいです。
お時間のあるときに、ぜひ覗いてみてくださいね。
https://www.instagram.com/nastrosa_nao
新しいNastrosaと、私をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。