Nastrosa♡blog

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リボンとお花のアクセサリーショップ Nastrosa♡店主のブログです。
「好き」を力に変え、自分らしく生きるためのヒントを中心に、
日々の出来事や感じたことを綴っています。

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こんにちは。

 

今は来週からはじまる西宮阪急と、あべのハルカスでのイベントに向けて

準備が佳境に入っているところです。

 

さて、今年から、記号論と構造主義の勉強を少しずつ始めました。

 

難しい理論を振りかざしたいわけではなく、

「ときめきは、自分との和解」というテーマを掘り下げた時に
「私たちは、どうやって『意味』を感じ取りながら生きているのか」
という仕組みを、もう少し丁寧に見つめてみたいと思ったからです。

 

Nastrosaのアクセサリーもまた、

お客様との、たくさんのあたたかいエピソードがあふれているように
ただのモノではなく、身につける人の気持ちや記憶、

価値観と結びつきながら、それぞれの意味をまとっていく存在だと思います。

 

これからブログでは、「Nastrosa デザイン考」というテーマで

新作やシグネチャーラインを中心に、
Nastrosaのアクセサリーが持つ
シニフィアン(かたち)とシニフィエ(意味)を、
できるだけやわらかい言葉で、少しずつ紐解いていこうと思います。

 

商品を選ぶ際の参考にしていただいたり

お手持ちの作品をお召しいただく時に、

「こういう意味があったんだな」と感じていただけると幸いです♡

 

今日は、その最初のひとつとして
新作「ラディアントフラワー」についてのお話です🌸

 

 

  「可愛い」の先にある、説明できない違和感

 

今回の新作「ラディアントフラワー」が形になるまで、
私は、ずいぶん自分の中の違和感と向き合っていました。

 

一見すれば、十分に可愛い。
誰が見ても、きれいで、整っていて、問題のない花のかたち。
でも、どうしても心の奥で納得ができませんでした。

 

何度作っても、どこか表面的で、
「花」という記号をそのままなぞっているだけのような感覚が拭えず、
テグスを何度もほどき、何度もやり直しました。

 

頭の中では、こんな声がぐるぐるしていました。
「なんか、らしくない。」
「これだと、誰でも作れるただの花のピアスじゃない?」

「ぜんぜん面白くない」

 

私がNastrosaで作りたいのは、
無難に可愛いものや、正解っぽいデザインではありません。

 

それは、身につけたときに
自分自身と握手ができるようなもの。
「今の私でいい」と、肯定できるための装置であってほしい。

 

その想いと、目の前のデザインが重なるまで、少し時間がかかりました。

 

 

  中心ではなく、縁(ふち)に宿るもの

 

ぐるぐると考え続けるうちに、ふと気づいたことがありました。

 

私たちはどうしても、
物事の「中心」にある強い輝きに目を奪われがちです。

 

アクセサリーなら、中央に置かれた大粒のクリスタル。
人生なら、わかりやすい成功や、誰かに誇れる成果。

けれど、記号論的な視点で見つめてみると、
その中心を「輝き」として成立させているのは、
実はそれを取り囲む周りの存在なのだと気づかされます。

 

シニフィアン(かたち)とシニフィエ(意味)は、
決して単独では立ち上がらない。


中央のクリスタルという「主役」を輝かせているのは、
その周囲に配置された、小さな、小さな光たちです。

 

私が今回こだわった
花びらの縁を彩る極小ビーズは、まさにそのための設計でした。

 

 

  「私を構成する小さななにか」という記号

 

極小ビーズの一粒一粒。
それは、私という人間を形作っている、
目立たないけれど確かな断片です。

 

丁寧に淹れた一杯のお茶。
夜、肌を整えるための数分間。
誰かと交わした、何気ない会話。

 

そして、かつて感じた怖さや、
自分を縛っていた過去の記憶、

自分自身を支えてくれる周りの人たちも
今の自分の輪郭をつくる大切な要素だと思います。

 

私たちはつい、「中心にある理想の自分」が完璧でなければ
自分を愛せないと思ってしまう。

 

けれど本当の肯定とは、

周りが見えなくなると裸の王様になってしまうように
自分の輪郭、つまり、自分を構成している
小さくて、些細で、時には歪な断片すべてを、
やさしく縁取ってあげることなのではないでしょうか。

 

「ラディアントフラワー」の縁を彩る繊細な輝きは、
そんな小さな断片たちへの肯定を込めたものです。

 

この花を編むために使っているのは、
1号テグスという、最も細い糸。


極小ビーズなので、それ以外の選択肢はありません。

当然、編むのには時間がかかります。
思い通りに進まないことも多く、
少し力を入れすぎれば、全体のバランスが崩れてしまうし

集中力が切れると、交差させるビーズの目を飛ばしてしまうほど細かいです。

 

でもその不確かさこそが、
このデザインにとっては必要な要素でした。

 

人生もまた、
決して一筋縄ではいかないものだから。
まっすぐではなく、紆余曲折を経て、

ようやく光が見えて、やがて大きな花が咲く。

 

「ラディアントフラワー」が
一点ものとしてしか成立しないのは、
量産できないからではなく、
量産されない構造として設計されていたからだったのです。

 

中心だけを強く輝かせるのではなく、
自分の境界線そのものを、やさしく、丁寧に光らせる。

 

そんな感覚を、
このアクセサリーを通して、ぜひ受け取ってもらえたら嬉しいです。

 

ラディアントフラワーは、オンラインショップでも少しだけご用意をしています🌸

 

https://www.nastrosa.com