今日は天気が良い
というと
それは
晴れた日のことです
雨は
確かに
憂鬱な気分になります
電車の中も
じめっとして
空気がもわもわするし
朝起きて
予期せぬ雨が降っていると
場合によっては服装も変えなきゃいけないし…
でも
こんな話を聞きました
世界中を旅して
各地で
あなたのしあわせは何ですか？
という質問をすると
｢雨が降ることです｣
って
答える人もいるんだとか
昔観た映画で
登場人物の女の人が
雨が降る音を
カセットテープに録音して聴いている
というシーンがありました
その人は
雨の音が好きなのでした
テープの表面には
｢雨｣
と
書いてありました
リリー･フランキーさんのエッセイの中に
土砂降りの雨のなか
ワイパーもかけずに
ガールフレンドとふたり
車の中にいるとき
雨と雨音で
世間から遮断されて
まるでこの世界にふたりきりのような錯覚を感じて
それが好きだった
というような一節が出てきます
その一節に出会ってから
私は
少し
雨が好きになりました
もちろん
天候によって仕事や生活が左右される人にとっては
生活がかかっているのですから
そういう次元では無いのでしょう
けれど
幸運にも私は
あまりそういう状況がありません
だったら
嫌いなものが少ないほうが
というか
好きなものが多いほうが
世界がもっと
素敵になるんじゃないかな
なんて
思います