「私、就職する。」


きっかけはこの一言だった。

この一言を聞いて、過去の私は口を利いてくれなくなった。

口を利いてくれなくなった事で、逆に肩の荷が下りたようなスッキリとした気持ちで、今の夢を辞める事を周りに伝える事が出来た。



私は小さい頃から、漫画家になりたかった。

その為、たくさんの漫画を書いた。
何度も持ち込みをし、アシスタントもした。

それでも漫画が編集者の目に止まることは無かった。


もう何年も続けている。

もう正直疲れた。

これで良かったのだ。


自分自身しっかりと納得が出来始めた時、過去の私が動き出した。


過去の私は怒りながら訴えていた。

必死に訴えていた。


それでも私が首を横に振ると、大泣きした。

そして、私を何度も何度も叩いた。

私はそんな過去の私を抱きしめる。






ごめんね








私の頬を涙が伝っていた----