作業現場における事故原因を求めるときに、一般的に使われるのが4M分析です。

4つのMこれはManMachineMedia、そしてManagementの頭文字をとったものです。Manは、人的な要因で人が起こす不安全行動のことを示します。

Machineは、設備や機械における不安全状態のことです。

Mediaは、中間を表すMediumの複数形で、情報伝達の媒介と言う意味です。人と機械の間、つまり機械の操作方法や作業の環境などを意味します。

Managementは、管理上の問題点を示します。

これら4つのMのいずれか、あるいはいくつかにエラーが生じたとき、危険な現象が発生するのです。


例えば、工作機械で指を詰める事故が発生したとします。Man の要因として考えられるのは、単純作業の繰り返しでぼんやりしてしまい、危険なところに指を置いていることを忘れてしまうということがあります。そしてMachineについては、指を入れたまま機械が作動したときに、安全装置が働いて止まる仕組みになっていないということが考えられます。次にMediaですが、機械を使用する際、指を危険な場所に差し込むような使い方になっていることが挙げられます。そしてManagementについては、単純作業にもかかわらず、休憩が少なく長時間連続して作業する勤務状態になっているということが考えられます。

このように発生した原因を追求するために、大まかな分類に分けてアプローチを試みる。これが4M分析の基本になります。


作業現場の事故防止を行う上で、Manの要因については、KY活動などの職場自主活動が主体になり、Managementについては、管理者サイドが考えていく必要があります。そして、MachineMediaについてはリスクアセスメントのように職場と管理者が協力して危険要因を取り除いていくのが一般的です。