「大丈夫ですか?」
ヘッドライトを額に着けた青年が乗っていた自転車を降りて、私に声を掛けた。
ひっくり返った私の自転車を起こしたその青年は、歩道に横たわった私が立ち上がり、散らばった荷物を集めるまで私の自転車を支えていてくれた。
「ありがとうございます。」と言った私に、「いえ。」と一言だけ残して、笑顔の彼は颯爽とその場を去っていった。
50代後半になってから、私はやたら転ぶようになりました。老化による身体機能の低下なのでしょうが、気持ちや行動様式は変わっていないので、そのギャップが転ぶ原因になっているようです。
身体を鍛えて機能を高めるか、気持ちや行動様式を今の身体に合わせるか、或いはその両方か、不都合な真実にそろそろ向き合わなければならないのだと思います。
それにしても、人の善意は温かくありがたいものです。転んでよかったのは、そう思えたことくらいです。
あー打った膝が痛い…