今日は、学力が低いけど明るい小学生の女の子の授業をしていた。

その子の授業はもう何回かやってるんだけど、

絵が好きでマメなその子は

ピンクの封筒に入ったお手紙をくれた。

内容はいつも算数教えてくれてありがとう、という普通の内容だったんだけど、

なんだかすごくうれしかった。


電子メールの絵文字がいつも以上にむなしく感じる一日でした。


今日はほんとに労力をたくさん使ったけど、

なんだか一つ大きなことを乗り越えた特別な一日でもあった。


昨日は昨日で、二人の塾卒業生を見送った。

サッカーが上手な大人びた彼は手賀沼ジョギングで会えるかな。

世の中は、

自己責任と自己満足で成り立っていると思う。

成り立つべきだ、というほうが、「どちらかというと」きれいなのかもしれない。


持論で、

恩着せがましく生きるより自分が自然と為せることが人のためになることが一番よい、ということがある。

これが自己満足。これがたくさんあつまれば、価値観がそれなりにあった素晴らしいコミュニティができあがる。


それと別に、自己責任。

その例によく取り上げるのは「恋愛」だったりするんだけど、

そうでなくても、「仕事」もそう。

職場にある不満を、どう解決していくか、となったときに、まず何が正しいのか改めて考えてみる。それも必死にね。自分なりにいろんな角度からね。

それでも、自分が正論だと思ったら、どの方法を使えばそれが解決できるか考える。

ここで出会うよくある問題が「無能な上司」である。

これを乗り越えるには、行動力やら勇気やら空気を読む力が必要になる。きっと。日常の仕事をしているうえで、その一つ一つがその会社の一部になっているという意識を常に持って仕事をするのはかなり難しい。のかもしれない。どうだろね。

話がちょっとそれたけど、仕事がもうどうにもなにかおかしい!ってなったら転職するのが大きい選択肢の一つなんだけど、

つづけられなかった自分を責めて鬱になったり、どこの会社も馬鹿か、と思ったり、働いてみたらいろいろ違ったとか、もうそんなこと全部含めて、そこを選択した自己責任なんだ。


ここであらためて言うと、恋愛やら仕事やら、というか人生自己責任。

よく未成年が、勉強ができないことや非行に走る自分の根源を親のせいだという。

それはもちろん一理あるんだけど、

おれはそこから考えた。

彼らには他に逃げ道がないからだ。

自分で責任をとることができない切なさや悲しさやふがいなさや世界の狭さを

精いっぱい親のせいする。

それは悪いことなのかもしれないけど

彼らはそうしないと死んでしまっていたかもしれない。

責任を放棄して誰かのせいにすることで、生きているのかもしれない。


それって大人もそうだよ。


人間を押しつぶそうとする力は世の中にたくさんある。


強くないといけない。


強いとは

前を向いていること。


最近、ふと敬語について考えた。

年上には敬語を使うべきっておかしいのかもしれない。

長く生きていることが偉い時代ではない。知識の多さではない。

お互い何にも知らない相手に敬語を使うことを常識というなら

歳下にも敬語を使うべきである。それがたとえ子供だろうとね。

全ての人を敬うという姿勢を確立するために。



まず、キムヨナ、真央ちゃん、メダルおめでとう。


今回の結果や点数について様々な意見があるが、個人的には非常に妥当な結果だと思う。


とりあえず、キムヨナはすごかった。

どうすごかったかって、まさに「流れる演技」というやつだった。一つ一つの技も、その前後の動き合わせて完璧だったと思う。三連続ジャンプの三つめのジャンプをあんなにきれいな腕の動きでおまけっぽくなく飛ぶ人を、おれは初めて見た。


もちろん、真央ちゃんも応援していた。でも、よほどのことがない限り金メダルはないと思っていた。

これは実力の差というより、採点基準の問題でもあると思う。

もともと、キムヨナは表現力や構成を重視していて、真央ちゃんサイドはあくまでトリプルアクセルにこだわっていた。この時点でもうキムヨナのほうが圧倒的に有利である。その理由が採点方式である。

巷の感想を見ていると、「なぜトリプルアクセルを2回成功させてあの点差なんだ」「キムヨナの点数良すぎておかしい」とあるが、あれはもともとト、リプルアクセルを成功させた場合の点数がほかのエレメントの出来であっさりまくられてしまうほどのものしかないだけなのだ。

ただ、それは競技前からわかっていたことであり、今プルシェンコが抗議しているジャンプの点数低すぎないか問題でもある。

真央ちゃんが念願の金メダルにたどり着けなかったのは、簡単に言えば「キムヨナという選手がいた」というだけである。今大会の彼女は、あの恐ろしいプレッシャーの中で神がかり的に力を発揮した。あの演技にかなう選手はなかなか今後出てこないであろう。

つまり、真央ちゃんが金メダルを取れなかった理由は、

・キムヨナがパーフェクトを超えるような演技をしたが真央ちゃんはミスをした

・勝ちたいならトリプルアクセルを加点がつくレベルに仕上げつつ、表現力もキムヨナを目指すべきだった

・選曲無理しない


おれは正直、コーチを変えるべきだと思う。キムヨナの力を知っていたなら、トリプルアクセルだけの勝負じゃかなわないのは数字の上ではわかっていたことだった。そしてあの選曲は難易度が高いというよりは、抑揚がなさすぎるしそもそも真央ちゃんに合わない。表現力を出したかったんだろうけど、あれをやらせるなら、体の線で不利な分、表情や細かい動きをもっと強化するべきだった。


ただ、おれがいいたいのは、この二人の今日の演技はとても感動した。二人ともがんばった。なんでこの素晴らしい二人を点数で評価しないといけないのか悲しくなるくらいだった。

でも二人は金メダルに憧れ、それを必死で目指した。そして一つの結果がでた。


今回のキムヨナの演技の素晴らしさを認めない人がいるとしたら、それは高橋大輔の演技を否定することでもある。表現力、演技力で、二人はとても似ているからだ。ジャンプを失敗しても銅メダルをとれた高橋くんの何がすごかったか、付け焼刃な愛国心なしで見てみれば、キムヨナのすごさはわかると思う。


あと、付け足しみたいになるけど、これは大事なこと。

鈴木明子の演技にもすこぶる感動した。安藤みきもがんばった。

みんなすごい。だれも彼らをどうこういうことなんてできないんだよ。